やる気を引き出して子どもを成長させよう!子どものやる気を引き出す方法!
最終更新日:2022/01/22
子どものやる気を引き出すのは大変!
育児の中で、子どものやる気を出させることほど、難しいことってなかなかありませんよね。そして、子どものやる気を出させることほど、育児にとって重要なものもなかなかありません。
勉強にしろ、習い事にしろ、家のお手伝いにしろ、子どもがなんでも一生懸命頑張ってくれたら、子どもは高く成長するはずです。親に言われてやらせられるよりも、子どもが自主性を持って取り組んだほうが、子どもの能力は伸びるからです。
実際には、すべてのことにやる気を持って取り組むなんてことは、大人であっても難しいものです。しかし、少しでもやる気を出させることができれば、子どもの成長させることだけでなく、ママ、パパの育児の負担も減らせることもできるでしょう。
今回は、子どものやる気を引き出すための方法について、お伝えしていきます。
子どものやる気を引き出す方法
では、ここからは、子どものやる気を引き出す方法をご紹介していきます。
選択肢を与える
まずは、「選択肢を与えること」です。
人間、誰でもそうですが、他人が決めたことよりも、自分が決めたことのほうが、やる気が出るものです。ですので、子どもにやる気を引き出させたいのであれば、親にできることは、いかに「子ども自身が選んだ感」を演出できるかです。
もちろん、ベストは子ども自身がやりたいと言ったことをさせてあげることです。子どもの言ったことですから、どれくらいそのやる気が持続するかはわかりませんが、最低限のやる気は発揮してくれるでしょう。
問題は、親が子どもに何かをやらせたいときです。「これをやりなさい」、「これやろうね」ではなく、なにかしらの選択肢を与えることです。
例えば、「今日の勉強は〇〇と〇〇があるけど、どっちからやったほうが早いかな?」、「今からお外に出かけるけど、お着替えとおもちゃのお片付け、どっちからやりたい?」など、選択肢を与えて、選ばせることで、主体性が出てきます。ただ「やりなさい」と言われるよりも、ずっとやる気が出てきます。
頼る
次に、「頼ること」です。
子どもは大好きなママ、パパに頼られることに大きな喜びを感じますし、信頼されているとも感じます。この「頼る」ということには、「物理的なもの」と「精神的なもの」があります。
「物理的な頼る」とは、何かを運んでもらったり、お皿を洗ってもらったりするお手伝いのことですが、やってもらった後に、「ママ、助かったよ」とアイメッセージで感謝を伝えると、子どものやる気は引き出されます。
「精神的な頼る」とは、子どもに相談することがそれに当たります。相談する内容はなんでも構いません。「父の日に、パパにプレゼントしようと思うんだけど、何がいいかな?」、「明日のお出かけ、どこに行こうか迷っているんだけど、どこがいいかな?」と大きなことから、小さなことまで、子どもに相談してみましょう。
「こんなこと、子どもに相談することじゃない」と思っていても、相談してみましょう。大人が考えるようなことを相談してもらえることで、子どもは「信頼されている」、「認めてもらえている」と感じ、やる気が高まるのです。
もちろん、トンチンカンな答えが返ってくることもあります。それでも、「そんな考え方もあるね」、「ありがとう!」と伝えていきましょう。そのことが「他のことも頼られたい!」というやる気に繋がります。
過程を褒める
次に、「過程を褒めること」です。
親が結果ばかり注目していると、子供は挑戦できなくなります。「成功することが自分の価値だ」と思い込んでしまい、「成功できないかも」と思うようなことには、子どもは取り組みたくなくなります。その姿が、親にとっては、やる気がなく見えます。
ですから、結果よりも過程に注目して、声をかけてあげましょう。「うまくできたね!」、「100点取れてえらいね!」ではなく、「よく諦めないで頑張れたね!」、テストで良い点を取っても「いっぱい勉強したもんね!」などというような言葉を伝えていきましょう。
また、今まさに勉強しているとき、練習をしているときに、「頑張ってるね!」、「集中できてるね!」と伝えれば、「ママ、パパは自分の過程を見てくれている!」と感じます。
成功したときの理由を考えさせる
そして、「成功したときの理由を考えさせること」です。
これは今、目の前のことにやる気を出させたいときの方法です。そんなときは、子どもが過去に頑張れたときや成功したときの理由を考えさせてみましょう。
例えば、勉強を始める前に、「この前はすごく長く集中してできたよね?なんであんなに長くできたのかな?」とか、サッカーの練習の前に、「この前の練習のときに、いつもよりうまくドリブルできてたね?なんでかな?」などと質問してから始める方法です。
この手法は、行動心理学の実験で大きな効果があると言われています。このときの子どもの答えは、なんでも構いません。成功した理由を子どもなりに考えるのが、重要なのです。
ただし、注意点として、「成功した自分を想像させること」は逆効果だと言われいます。つまり、前に成功したことをイメージするのではなく、成功した理由を考えさせることに意味があるのです。
また成功した理由を考えさせることを増やすことと伴って、減らしたいことは、失敗した理由を考えさせることです。「なんでできないの?」というような質問は、問い詰めのようになったり、子どもの言い訳がうまくさせるだけです。失敗することよりも成功に焦点を当てましょう。
子どものやる気は長期的に見よう!
ここまで、子どものやる気を引き出す方法についてお伝えしてきましたが、そもそも子どものやる気を引き出そうとさせないということも大事です。
「えっ!?」と思うかもしれませんが、親が子どもに「やる気を引き出さないと!」という熱があればあるほど、子どものやる気が低いという例がよくあります。
子どものやる気は「長期的」に見ることにしましょう。例えば、今、子どものやる気を出させようと思うのであれば、口や手を出したりする方法しかありませんよね。
ですが、本当に大事なことは、子ども自身がやりたいことを見つけ、誰かから言われてではなく、子どもの内側からやる気が出ることです。しかし、そういったやる気は今すぐには出ません。今すぐに出させようとして、親があれやこれやとしてしまうと、子どものやる気はなくなってしまうものなのです。
「子どもが勉強しない」、「習い事で子どものやる気が見られない」といったことは、結局子ども自身の責任です。それで宿題をしなかったことで先生に怒られたり、習い事でレギュラーから外されたりといった経験によって、子どもは何かをきっかけに心が動きます。
「悔しい!」、「あの学校に行きたい!」、「もっと頑張らなくちゃ!」など、子どもの心が動くタイミングはどこかはわかりません。しかし、それは自発的なものです。なので、子どものやる気を出したいのであれば、長期的な目線で、余計な介入をしすぎないことです。
東大生は親から「勉強しなさい!」と言われなかったということをよく耳にしますが、それは勉強をきちんとしていたから言われなかったのではなく、親が「勉強しなさい!」と言わなかったことで、自分の経験がきっかけで勉強のやる気が生まれたということではないかと思います。
また、「勉強しなさい!」、「練習しなさい!」と親が口を出してしまうことで、せっかくのやる気を生み出すきっかけが埋れて、見つけられなくなってしまうかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。子どものやる気を引き出すための方法について、お伝えしていきました。
子どものやる気の土台には、「安心感」があると思います。親が明るく、いつもニコニコしていれば、子どもの心は安定して、何事にも安心して挑戦できるようになります。そのような挑戦できる子どもの姿は、やる気がある姿です。
育児に高い基準を求めすぎたりせず、家族で役割分担したりして、親が心に余裕を持つことも、子どものやる気につながるのではないでしょうか。
また、「勉強をしなさい!」、「練習しなさい!」としつこく言うよりも、子どもの引き出すことは他にあります。それは、親自身がなにか仕事や趣味に没頭して、やる気を持って取り組み輝いている姿を見せることです。子供はその姿を見て感じるはずです。