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子どものゲームは、ルールを決めて。自律心を育もう。

公開日:2019/12/24
最終更新日:2020/03/29

テレビゲームしたい!スマホゲームしたい!という子どもたち

子どもだけじゃなく大人ですらゲームは人を魅了します。それはゲームが飽きないようによく工夫されているからです。また、ポータブルゲームやスマホゲームはいつでもどこでも自由にできてしまいますので、子どもたちにとってこれ以上ないくらい、ゲームをするための環境は整っているのです。

「子どもが毎日のようにスマホやゲーム機でゲームをしたがる」「子どもに長時間ゲームして悪影響はないのだろうか」と悩む親御さんは多いのではないでしょうか。

ゲームは子どもにさまざまな影響を与えます。それは良い影響もあれば、悪い影響もあります。頭ごなしにゲームを否定するのではなく、親子でゲームとのうまい付き合い方を考えられるといいですね。

まずはほんの一部ですが、ゲームが子どもに与える影響を紹介します。良い影響も悪い影響も含めて把握してみましょう。

ゲームのメリット

まず挙げられるのは、集中力や注意力の向上です。ミスをするとゲームオーバーになるため、さまざまな局面に注意しながら遊ぶことになります。それは注意力の向上につながるといえるでしょう。また、繊細なタッチでのボタン操作やフリック操作などをしなければならず、全神経を集中しなければならない状態が長く続き、結果的に集中力が向上します。

次は記憶力の向上です。ゲームをするこによって、脳の記憶と学習を司るエリアである海馬が大きくなると言われています。一度した失敗は繰り返さないように、アイテムを手に入れることができるポイントを逃さないようになど、ゲームには記憶力が必要となる場面が多く現れます。

最後に、空間認知能力の向上です。最近のゲームには3Dのものが増えてきました。自分がいる場所や向かう先を立体的に把握しなくてはならないため、この能力が養われるのです。

ゲームには脳の機能を高める一面もあるようです。

ゲームのデメリット

ゲームのデメリットには、視力の低下、運動不足、学力低下などが挙げられますが、1番のデメリットはゲーム依存症になるリスクです。

大抵のゲームは定期的に「ごほうび」が得られます。これによって、脳の中にある報酬システム、つまりは「人に快感を感じさせるシステム」がオーバーヒートして、中毒症状と同じような状態になります。たしかに、よく練られているゲームほど、絶妙なタイミングでアイテムが手に入ったり、ステージをクリアできるように設定されています。これが脳の報酬システムのスイッチを過剰にオンにしてしまうのです。

その結果、外部の刺激に反応しやすくなり、報酬に弱くなってしまいます。目の前にある、すぐに手に入りやすい「ごほうび」の誘惑に負けやすく、長期的な目標に向けてコツコツと積み上げたり努力したりすることが、苦手になってしまう可能性があるということです。

頭ごなしに「ダメ」とは言わない方がいい

「ゲームはダメ」だという親御さんの判断があったとしても、理由も言わずにダメだと押し付けると子どもは成長しません。「なぜダメなのか」というゲームのリスクを知ることはできませんし、コミュニケーションのズレによって、子どもが親に対してネガティブな感情を抱くことになる可能性もあるでしょう。

子どもが大きくなると、子どもが何をしているのかを親御さんは把握しづらくなってきます。小さいうちにゲームのリスクを伝えることで、ゲームとのうまい付き合い方を先んじて伝えておくことができます。

ルールを決めよう!

ルールなしでは、お子さんがゲーム依存になりかねません。ゲームの使い方に条件を決めましょう。条件を子どもが守ることによって、ゲームに限らず「欲望を抑える力」を養えるでしょう。

まずは、ゲームを買う前にルールを決めましょう。「このルールを守れないならゲームはできなくなるよ」と事前に子どもに理解してもらってから買ってあげると良いでしょう。

そして、ルールは可能な限り、子どもと一緒に決めましょう。親が勝手に決めたルールよりも、自分に設けたルールのほうが格段に守ってもらいやすいからです。「1日何時間にする?」「3時間!」「それは多いかな。もう少し短い時間にしようか」と親の誘導が入っても構いませんので、一緒に決めるということが大事です。

「いつもは30分だけど弟とやるときは1時間にしたい」というように理由があれば柔軟にルールを変更できることも伝えましょう。ルールを気にして、こそこそと隠れてやるようになってしまい、親が把握できなくなってしまいます。

また、ルールを守れなかったときに「1週間ゲームを使えなくする」などのペナルティがあっても良いでしょう。ルールを守ることの大切さを身をもって知る、いい機会になります。

ルール①時間

ルールといえば、時間制限が一番分かりやすいです。どのくらいの時間がいいのか、ご家庭によってまちまちです。前述した通り、お子さんと一緒に考えましょう。

ゲームのデメリットであるゲーム依存、視力の低下、運動不足、学力低下などは、長時間のゲームの使用によって受けてしまうと考えられます。時間制限を設けることで、これらの悪影響を減らせる可能性があるでしょう。

ルール②やるべきことをやってから

「やるべきことをやってから」というルールも重要です。ゲームをやりすぎて、宿題やテスト勉強をしてくれないというのが一番の困り事ですよね。

「やるべきことをやってから」というルールを入れることで、宿題やお手伝いを進んでやってくれるようになります。どんなことを「やるべきこと」に入れるかによりますが、結果的に時間が決まっていることになるのではないでしょうか。また、どうすれば早く終わらせて、ゲームをする時間を作るかと自分で考える力を育てます。

ルール③タイミング

最後はタイミングです。

寝る前に画面から出る強い光を浴びるのは眠れなくなる原因になるので、寝る前のゲームは制限しましょう。また、家族の時間を確保するためにも、ゲームで遊べるタイミングは重要です。「家族とのご飯の時にはやらないこと」「家族でお出かけする時は持っていかないこと」などのルールを決め、家族とのコミュニケーションを優先させるようにしましょう。

アデックとしては、あまりおすすめしていない。

アデックではゲームをおすすめしていません。その理由は、ゲームが自分をコントロールする力を失わせるからです。

ゲームには良い影響も悪い影響もそれぞれあることはわかっています。いい面だけを見れば、集中力や記憶力など学習に役立つ脳の機能を高めてくれるでしょう。

しかし、同時にゲームは目先の報酬に弱くさせ、何かにコツコツと取り組むことや自分を律することが苦手になります。ゲームで知能を高められる一面はあれど、ひたむきに努力する大切さを感じられなくなるために、その知能を現実に活かしづらくします。

心理学や神経学に基づいた研究では、子どもが人生での幸福度を高くするためには、何かをコツコツとやる力、自分をコントロールする力の方が重要とされています。ゲームはその点において悪影響ではないかというのが、アデックの考え方のひとつです。

まとめ

ゲームのメリット、デメリット、ゲームへのルールをどのように作ればいいかをお伝えしました。

ゲームは、現代の子どもにはなくてはならない、友だち同士とのコミュニケーションのツールであります。注意力や集中力、記憶力など学習に役立つ能力を高めることもできます。しかし、その反面で、ゲーム依存の危険性、目の前の欲望に弱くなるなどの悪影響があります。

家庭でのルールを作り、子どもがそのルールを守ることで、自分をコントロールする力を養っていきましょう。