保護者が選ぶ通わせたい学童No.1に選ばれました!
お問い合わせ:045-543-3331
受付時間:10時〜19時

アデック(Adecc)のコラム一覧

子どもの自己肯定感を高める、親子のコミュニケーションの取り方

公開日:2020/01/09
最終更新日:2020/04/11

子どもに必要な自己肯定感

ありのままの自分を認め、受け入れ、自分のことを大切に思える気持ち。これが自己肯定感です。

自分の意見を堂々と伝えられたり、物事をポジティブに捉えることができたり、自分だけでなく他者の存在を尊重できるようになったりと、自己肯定感が高い人には、未来を生きやすい特徴が備わります。自分の子どもの自己肯定感が高ければいいなと、ほとんどのママやパパは思うのではないでしょうか。

周囲との人間関係、家族や友だちとのコミュニケーションなどによって、自己肯定感はだんだんとすり減っていくものであるため、自己肯定感が一番高いのは赤ちゃんの時だと言われています。自分の心に傷を負うような振る舞いや態度、言葉などを受けてしまうことで、自己否定が始まってしまいます。

子どもにとって多くの時間を共にし、いろいろな言葉を交わす相手はママやパパです。幼稚園や保育園、学校など、多くの友だちと過ごす時間と場所は別にもありますが、心の拠り所として、子どもにとって安心・安全な環境を提供できるのは家庭です。

子どもの自己肯定感を高めるための家庭内でのコミュニケーションについて、今回はご紹介します。

子どもの自己肯定感を高める、親子のコミュニケーションの取り方

子どもとの時間で大切な3つの行動

ママやパパと過ごす時間を子どもは大切に感じています。

生まれてすぐに、自分におっぱいをくれたママに対する愛情は他の誰と比較しても尊いものですし、知性や理性的な振る舞いによってたくさんの経験を与えてくれるパパへの尊敬も揺るがないものです。少しでも多くの時間をママやパパと過ごしたいと思うのは、子どもとして当たり前のことです。

そんな子どもとの時間の中で、ママやパパに大切にしていただきたいコミュニケーションのポイントが3つあります。子どもは空気感や雰囲気に敏感で、ママやパパのちょっとした仕草にも影響を受けます。ちょっとした心配りだけで、子どもの自己肯定感は大きなものになりますので、参考にしてみてください。

①目を見て話を聞く

子どもは、自分に起こったことを話したがります。〇〇さんと遊んだんだよ、先生に褒められたんだよ、帰り道にコレを拾ったんだよ、など他愛のないことを屈託なく話してくれます。

ママやパパにとったら何でもないようなことでも、子どもにとっては大きなこと。子どもが話しているときには、ちゃんと目を見て話を聞きましょう。スマホを見ながら、テレビを見ながらといった「ながら」聞きはNGです。

自己肯定感を高めるポイントとして、自分のことをちゃんと受け入れてくれているという感覚を子どもが得ることが大事です。もし皆さんが誰かと話をするとき、目を見て話を聞いてくれているときと、目を背けられているとき、どちらが自分のことを受け入れてくれていると思いますか?答えは言わずもがなでしょう。

目を見て話を聞くという何気ない行動ひとつで、子どもが自身の存在に自信が持てるかどうかの分かれ道になることを覚えておいていただきたいです。

②子どもの変化に気づき、伝える

子どもは大人が信じられないような速度で成長していきます。その変化を見逃さず、子どもに伝えることが大切です。

例えば、服の脱ぎ着が一人でできるようになった、食べたお皿を流し台まで片付けられるようになったなど、ちょっとした変化に気づいたら「〇〇ができるようになったんだね、すごいね」と声をかけましょう。就学後でいえば、文字をキレイに書けるようになったね、一人で起きられるようになったね、などといったことが考えられます。

子どもは親から学ぶだけでなく、幼稚園や保育園、学校などで先生から教えてもらうこともあれば、友だちの見よう見まねで覚えることもあります。ただ、自分が何ができるようになったか気づいていなかったり、できるようになったけれど恥ずかしくて自慢できなかったりといろいろな心模様があります。変化に気づいたら迷わずに伝えましょう。

自己肯定感を高めるポイントとして、他者から承認されることが大事です。〇〇ができるようになったという変化、成長を伝えることで、自分はこれができるようになったんだと自分で認めることができます。子どものうちは自分で自分を承認することが難しいので、他者から承認されることで、自分を承認できるようになります。承認の積み重ねが自信につながるのです。

変化を見逃さないというのは難しそうに感じますが、毎日少しだけでも子どもとの関わりの時間を持っていれば、意外と簡単に気づくものです。その気づきひとつで、子どもが自分の進んでいる道に自信が持てるようになることを覚えておいていただきたいです。

知力育成教室アデック

③スキンシップを意識する

子どもはママやパパの温もりを大切にしています。肌と肌が触れ合うスキンシップによって安心し、自分はここにいていいのだと感じられるようになります。

スキンシップができる心理的距離は密接距離と呼ばれ、45センチほどの近さと言われています。この距離感にいることで、ママやパパは自分の話を聞いてくれると感じ、自分の話をしよう、悩み事や相談事もできそうだという安心感や信頼感が生まれます。反抗期の子どもが親を遠ざけたくなるのは、この反動でもあります。

また、スキンシップによって「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。愛情ホルモンとも呼ばれる脳内物質で、主に他者と親密な関係を深め、安らぎ、幸福感を高める働きがあるとされています。コミュニケーションは会話を交わすだけではありません。肌と肌で伝わるものもあるのです。

自己肯定感は、自分自身が愛されている、満たされていると感じたときに増幅します。子どもとの心的距離、物理的距離は、子どもの自己肯定感を左右するファクターです。親だからといって、その距離を強引に縮めていいものではありませんし、子どもが嫌がっている場合は、何かしらの原因があります。それは子ども側ではなく、ママやパパ側にあると考えた方がよいです。

肌に触れたり、さすったりするだけでも立派なコミュニケーションです。ちょっとした振る舞いだけでもコミュニケーションの時間が確保されていることが意識できるとよいのではないでしょうか。

自己肯定感を高めるために自分がされて嬉しいことを子どもにもやっていこう

自己肯定感を高めるのは、シンプルな心がけ。

子どもの自己肯定感を高めるためのポイントを3つご紹介しましたが、それぞれ話を聞く、話をする、話すときの距離というシンプルなものです。大掛かりな工夫も仕掛けも必要ありませんし、大きく時間を割く必要もありません。ちょっとした心がけひとつです。

自己肯定感を高めるために必要な考え方は、自分がされて嬉しいことを子どもにもやっていこうということです。参観日に親への感謝の作文を読んでもらって涙をこぼすこともありますが、「ありがとう」と言われて嬉しい経験をしたならば、子どもにもちゃんと「ありがとう」を伝えましょうということです。逆に自分がされて傷ついた経験があるならば、同じことを子どもにやってはダメですよということです。

アデックが提供している知育は、自分の頭で考える力を育てることですが、それは自己肯定感に満たされた状態で、前向きな気持ちで学びに取り組める状態だからこそ、育まれるものであり、効果が生まれやすいものです。

ぜひ、自己肯定感というキーワードを意識し、子どもと関わる時間を振り返ってみてください。今からでも遅いなんてことはありません。気づいたときが常に最新最速なので、子どもとの関わりをよりよいものにしていきましょう。