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手先を鍛えて知育につなげよう!ボタンかけ、蝶々結び、お箸の持ち方の練習。

公開日:2020/08/04
最終更新日:2020/08/01

指先の器用さは、知育にもつながる

手指先の器用さを鍛えると、知育にもつながることをご存知ですか?

指先に意識を集中させること、集中力を保つこと、細かい動きをすることはどれも脳の活性化につながります。知育は、何も机について勉強することだけではありません。特に、幼児のころは、学習以外のことからのアプローチの方がメインです。

知育と聞くと、特別な何かを使わないとできないイメージがあるかもしれません。たしかに手先の器用さを鍛えるための知育玩具などもありますが、それだけではありません。

たとえば、着替えをするのときのボタンかけや、蝶々結び、食事中に使うお箸のトレーニングなど生活のワンシーンで自然と取り入れられるようなものでも、知育につながるものはあるのです。

手先を器用に動かす練習をしよう

ボタンかけの練習はいつごろから始める?

お子さんが自分で着替えをするようになると、一つの難関になるのがボタンかけ。自分だと、なかなか上手にできない、ついついママまかせになってしまうこともあるのではないでしょうか。

指先の細かい動きが必要になってくるので、少しずつ練習をする必要があります。

指先の器用さで個人差はあるものの、練習を始める年齢は3歳ごろがいいと言われています。理由としては、指先が器用になってくる年齢であることと、幼稚園や保育園で着替えをする場面があることが挙げられます。

少しずつ幼稚園や保育園で困らないように、お家で練習をしていくお子さんが多いようです。今回は、ボタンかけの練習の仕方や、教え方のポイントについてです。

ボタンかけの練習の準備

まず、ボタンかけの練習の準備についてです。お子さんが3歳になったからといって、みんながみんな、ボタンかけをできるようになるわけではありません。ある程度、指先の器用さが必要になります。

最初は、大きめのボタンで始めるといいでしょう。指先でボタンをつかむのがむずかしいお子さんに無理をさせると、ボタンかけに対してイヤなイメージがついてしまうかもしれません。

もし、まだ準備が整っていないお子さんであれば、一緒に指先を使った遊びをすることをおすすめします。積み木やブロックなどをつかむ練習をして、指先の力をきたえましょう。

練習をしている期間に、お子さんがボタンに興味を示すことがあればチャンス。「やってみる?」などと誘ってみてはいかがでしょうか。お子さんのやる気があるときは、練習もやりやすくなります。次からは、実際のボタンかけの順番を見ていきます。

ステップ①ボタンをつかむ

最初のステップは、ボタンをつかむ工程です。ボタンは丸くてすべりやすいので、なかなかつかめないお子さんもいます。その場合は、洗濯バサミを使って練習をするのがおすすめです。洗濯バサミで指先に力を入れる感覚を身につけさせてください。

小さなもの、細いものをつかめるようになったら、徐々にボタンも扱えるようになってきます。

ステップ②ボタンを穴に入れる

次のステップは、ボタンを穴に入れる工程です。最初は、見本をみせてあげるとよりわかりやすくなります。親指と人差し指でボタンをつまみ、もう片方の手は穴の近くに持っていきます。

ボタンを持った手を誘導してあげたり、ボタンを通したりする練習を何度かしましょう。反復することで、コツをつかめるようになります。

ステップ③ボタンの受け渡しをする

最後のステップはボタンの受け渡しです。片側からボタンを穴に入れて押して、もう片方の手の親指と人差し指で受け取ります。

最初は、ママやパパがボタンを穴に入れるところまでやってあげて、受け取る練習だけをすることもおすすめです。位置を合わせた上で力を入れないと穴に通せないので、子どもだとむずかしいことがあるのです。

最初はうまくいかないとしても、何度か練習していくうちに上達していくので長い目で見守ってあげてください。

ボタンかけはゆっくりと身に付けて

ボタンかけは、大人にとっては簡単なことでも、子どもにとってはむずかしいもの。すぐに完璧にできるようにはなりません。

これは、ボタンかけに限った話ではありません。何でも、新しいことを習得するまでは練習が必要ですし、困難がともないます。子どもは失敗を積み重ねて、その中で成長をしていくものです。

蝶々結びは練習が必要

着替えの中でもボタンかけの自分でできるようになったら、次は蝶々結び(リボン結び)の練習をしてみてはいかがでしょうか。

実は、蝶々結びは小学校受験でもよく出る問題。「就学前の発達」をはかる一つの指標になっています。

ただ、今は安全面などの理由から、小学校ではひも靴が禁止されているところもあります。今の子ども用の靴はマジックテープやゴムなどのものが多く、自分で靴ひもを結び必要がないのです。

そのため、子ども達は日常的に自分で蝶々結びをする機会は、昔と比べて減っています。小学校の高学年になっても、靴ひもを結べない子もいると言われています。意識的に練習をしていかないと、蝶々結びをできるようにならないのです。 

子どもへの蝶々結びの練習方法2つ

日常の中で自然とできるようにならないのであれば、どのように練習をしていったらいいのでしょうか。

今回は、初めて蝶々結びをするお子さんにおすすめの練習方法を2つご紹介します。お子さんに見せてあげて興味を持ってもらった方を採用していただくといいかもしれません。

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練習方法①最初は、2色のリボンと牛乳パックを使う

最初におすすめしたい蝶々結びの練習方法は、ご自宅にあるものを使ってできるものです。用意するものは、牛乳パック、テープと2色のリボンです。

実際に手順を見ていきます。

1.2色のリボンをテープでつなぎ合わせ1本にします。

2.リボンを切った牛乳パックにテープで固定します。
※慣れないうちは、牛乳パックもテーブルに固定すると、より簡単です。

3.リボンを交差させます。

4.結び目の下になっているリボンでわっかを作ります。

5.もう片方のリボンをくるっと巻きつけて、真ん中の穴に通します。

6.わっかを両端から引っ張ります。

7.形を整えたら、完成です。

この方法だと、まずテープで固定されているため、動いたりする心配がありません。また、左右で2色のリボンを使っていることで、リボンをどこに通すのか、どこを引っ張ればいいのかがわかりやすくなります。細いひもだとつまむ工程がむずかしいので、リボンを使用することもポイントです。

実際に動画などを見ながら、やってみるのもおすすめです。

練習方法②練習用の絵本やおもちゃを使う方法もあり

最初にご紹介した方法は、ご自宅にあるものを使った練習方法でしたが、「蝶々結びの練習用のグッズ」を使う方法もあります。

例えば、靴ひもを結ぶ練習ができる絵本もあります。絵本に実際にひもがついていて、楽しみながら練習もできるものです。絵本だけでなく、靴ひも付きの木のおもちゃも売られています。

もし、お子さんが気に入るものが見つかれば「練習」に対して少しだけ前向きになれるかもしれません。せっかく練習をするのであれば、少しでも楽しくできるといいですよね。

「自宅のものでお手本を見せても興味を示さない」というお子さんがいたら、一度試してみることをおすすめします。

蝶々結びの練習は、知育にもつながる

蝶々結びは「指先をきたえる」練習になります。小学校受験の課題としてよく出るのは、蝶々結びが指先の器用さを見るのにいいからです。

蝶々結びをはじめとした、身近なこと一つとっても知育につながります。知育とは、椅子に座って勉強をするだけではなく、生活の中で学んでいくことができるものなのです。

子どものお箸の持ち方の練習はいつから始める?

ボタンかけと蝶々結びは、着替えのときに必要な動作です。手先を鍛えることは着替えのときだけでなく、食事のときのお箸の練習でもできます。

お箸の持ち方は大人でも自信のある方は少ないはず。できれば、小さいうちから少しずつでも、お箸の使い方をマスターしてほしいですよね。ここからは子どもがお箸のトレーニングをするときに必要なお箸の選び方と練習の仕方です。

子どもに合ったお箸を選んであげて

子ども用のお箸を探すと、たくさんあります。最初のお箸は何を選んでいいのか迷うかもしれません。大事なことは、子どもに合ったお箸選びをするということです。

スプーンやフォークから移行して、はじめてお箸を使う子には補助機能つきのお箸がおすすめです。持ち方の練習をしたい子には、リング付きのお箸を選ぶと、自然と正しい持ち方を身に付けることができます。他にも、指を等間隔に添えやすい「六角箸」や指を添える場所のくぼみやすべり止めのついた「矯正箸」もあります。

慣れてきたら、補助なしのお箸に少しずつ変えていくこともできます。もし、子どもがお箸を使いにくそうにしていたら、どこでつまずいているのか見てあげてください。そこをサポートするようなお箸に変えてあげるとスムーズに使えるようになるかもしれません。

子ども用のお箸の長さの目安

子どものお箸の長さは、指の長さに比例します。長すぎると使いにくい原因にもなるので、少し短めでも大丈夫です。

まず、親指と人差し指をL字に開きます。L字にした親指と、人差し指の先を直線でつないだ長さの1.5倍がその手にぴったりなお箸の長さです。

長さは13cm(2歳児用)、14cm(3歳児用)、15cm(4歳児用)、16cm(5歳児用)、17cm(小学1、2年生用)という区切りで販売されていることが多いです。

ここでの年齢はあくまでも目安なので、その子の手のサイズに合ったものを選んであげることが大切です。

子ども用のお箸の素材選び

次に、お箸の素材選びについてです。お箸の素材は樹脂製か、木製であることがほとんどです。どちらもメリット、デメリットがあるので、何を重視するかで変わってきます。

樹脂製のメリットは衛生面や扱いやすさです。食洗機で洗える、熱湯消毒ができる、汚れがしみこみにくいなど、丈夫で衛生的に安心できるのがポイントです。また、リングなどの補助具がついたもののほとんどが樹脂製なので、初めてのお箸には樹脂製を選ぶ方が多いかもしれません。

木製のお箸のメリットは、口に入れたときや手で持ったときにしっくりくるということ。天然素材ならではのよさです。また、木の摩擦で食べ物をはさんだときにすべりにくいのもポイントです。ただ、木製だと汚れがしみこみやすいので、きちんと汚れを落として乾燥をさせる必要があります。

お箸の練習は少しずつ段階を踏んで

ここからは、実際のお箸の練習の手順です。

1.「上の箸」の持ち方を練習する。

いきなり二本を使おうとするとむずかしいので、練習は一本ずつ行います。一本のお箸で「上のお箸」の持ち方の練習をします。鉛筆を持つように、人差し指と中指と親指の三本でお箸を持ちます。

2.「上の箸」を上下に動かす

人差し指と中指だけで、箸先を上下させます。このとき、親指をまっすぐ固定しておくことがポイントです。

3.「下の箸」の持ち方を練習する

上のお箸を人差し指と中指だけで動かせるようになったら、下のお箸の練習です。親指と人差し指の付け根のところでお箸を挟んで、薬指の上に箸をのせて固定します。箸先をそろえて、二本のお箸できれいな三角形を作ります。下のお箸は、このまま固定して動かさないことが基本です。

4.「上のお箸」と「下のお箸」、二本のお箸の持ち方を練習する

下の薬指の上にのせたままお箸は動かさず、上のお箸だけを上下に動かします。

少しずつ練習してみて

お箸はすぐに上手くはならないので、少しずつ練習することを意識してください。

最初は補助付きのお箸を使ってみる、次に慣れてきたら補助なしのお箸を一本ずつ練習してできるようになったら、二本のお箸で食事をしてみるなど、細かなステップに分けてあげると、練習がしやすくなります。

ボタンかけ、蝶々結び、お箸は知育にもつながる

ボタンかけ、蝶々結び、お箸は、脳への刺激になります。特に幼児期には脳の90%が完成されます。この時期に指先を使った動きをしておくと、脳の発達につながり、知能が高くなるのです。

そのため、幼児期の教育にはよく指先を使ったトレーニングが取り入れられています。ボタンかけ、蝶々結び、お箸のように生活のワンシーンで自然と取り入れられるようなものでも、知育につながるものはあるのです。

ボタンかけは手先の運動に良い効果があります

まとめ

今回紹介したものは、大人にとっては簡単なことでも、子どもにとってはむずかしいもの。すぐに完璧にできるようにはなりません。

これは、ボタンかけ、蝶々結び、お箸の持ち方に限った話ではありません。何でも、新しいことを習得するまでは練習が必要ですし、困難がともないます。子どもは失敗を積み重ねて、その中で成長をしていくものです。

アデックは、子どもと接していく中での継続を大切にしています。練習を続けるときには、うまくいかないこともあるもの。そうしたときに、周りの大人のサポートが必要になります。アデックは、お子様がひとりでできるようになるまでの過程を応援しています。