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子どものタイピング練習はいつから始める?知育への効果は?

公開日:2020/01/28
最終更新日:2020/03/29

タイピング練習って必要?

現在、多くの人がスマートフォンを使っており、文字を打つ際には、おそらく大多数がフリック入力を使っていると思います。しかし、大学の論文作成するときや、社会人として仕事するときにおいても、まだまだ多くの場面でキーボードを使った作業が必要になってきます。

2020年から全国の小中学校でプログラミング授業の必修化がされます。また、多くの小学校で、調べ学習や夏休みの自由研究を、パソコンで作成したスライドを使って発表する授業を行うようになってきました。パソコンのキーボード入力、いわゆるタイピングはママやパパが子どもの頃よりも必要不可欠なものとなるのです。

しかし、日本の小学生は、1分間に平均5.9文字しか打つことができないというデータがあります。これは10秒に1文字の計算です。せっかく子どもたちの未来に必要な教育機会が与えられても、タイピングができなければ能力が発揮できないのです。

2020年から必須となったプログラミング

パソコンを使えることは当たり前

小学校の授業にプログラミング教育が導入されるからといって、子どもをプログラマーに育てようというわけではありません。

しかし、この時代、7割強の日本人がスマートフォンを使い、AIやIoTなどのコンピューターが内蔵された冷蔵庫や自動車がどんどん出てきています。私たちの生活はコンピューターの恩恵を授からずには成り立たないと言ってもよいでしょう。私たちの生活を支える人材の需要は格段に増しています。また、そもそもパソコン操作なしでは仕事ができないような企業も少なくありません。

この傾向は今後ますます加速していくと考えられており、学校の教育方針を決める側は、子どもの頃からパソコンを使いこなし、IT技術を支える人材が増えることを期待しています。

プログラミング教育との関係

2020年から全国の小中学生のプログラミング教育が必修化されます。

新学習指導要領ではこのプログラミングが話題に挙がっていますが、それよりも注目すべきなのが、「情報活用能力としてICT機器を学習の基盤にする」ということです。ICT機器とは、パソコン、プロジェクター、電子機器などの情報機器のことです。

また、新学習指導要領には「学習活動を円滑に進めるために必要な程度の速さでキーボードによる文字入力…」と書かれています。

では、どのくらいの速さのタイピング柄求められているかというと、資料によると「10分間200文字」だそうです。先程述べたように、現状の小学生は10分間に59文字、中学生であっても10分間に174文字です。

現状のままでは、授業が成り立たないとも思えますが、将来的に社会で必要なスキルから逆算すると、小学生のうちにここまでのタイピングスキルが求められているということです。

タイピングのスピードは早く正確な方がいいのは当然

タイピングが遅い人と早い人とを比べると、早い人のほうが仕事ができるのは当然でしょう。それは単純に作業速度が上がるだけではありません。

資料を作る時に、2時間要する人と1時間要する人では、早い人はその1時間分、優れた資料を作るために考えることができるからです。また、タイピングが遅い人は、「文章を考えること」だけでなく「正しいキーを探す」ということも考えないといけません。それに比べてタイピングが早い人は文章を考えることだけに集中できます。

いつから始める?

では、タイピングの練習はいつから始めるのがいいのでしょうか。

目安①小学校低学年

子どもにパソコンを使わせる際にまず壁となるのが、キーボードの扱いです。未就学児でもタブレットやスマートフォンのタッチ操作はすぐに習得できますが、キーボードを使って、文字を入力することはまだ難しいことでしょう。

文字入力にはローマ字入力とかな漢字変換が一般的ですが、ローマ字は小学校3年生に学校で教えてもらうので、小学校低学年だとそもそもローマ字自体がわからない場合も多いです。大文字のアルファベットを読める子であれば、まずはタイピング練習を通じて、ローマ字に慣れさせ、どこにどのキーがあるのか配置を覚えるところから始めるとよいでしょう。

「タイピング練習」と検索すれば無料のタイピングのサイトがたくさん見つかります。ゲーム感覚で気軽にタイピング練習ができるサイトも多く、あっという間にキーボードの配置を覚えられます。キーの位置をある程度覚えたら、ローマ字での日本語入力の練習をしてみましょう。小学校3年生で覚えるローマ字の予習にもなります。

目安②小学校高学年

小学校高学年であれば、タイピング練習のサイトを使って、スピードと正確性を高めましょう。

この頃には、ローマ字を覚え、子どもがより自主的に使いこなせるようになってきます。キーボードからのローマ字かな漢字変換入力が自由にできれば、GoogleやYahooなどの検索エンジンを使って、自分の興味のある事柄などを調べることができます。

また、WordやPowerPointといった自己表現ができるソフトも使えるようになります。自分がほしいものがあれば、「なぜそれがほしいのか」「なぜそれが必要なのか」をプレゼンテーションさせてみるのも、タイピングスキルや表現力を高められ、面白いかもしれません。

子どもに検索エンジンを使わせる場合、「Webサイトに記載されている情報は必ずしも正しいわけではなく、誤った情報が書かれている可能性がある」ということも、きちんと伝える必要があります。いわゆる、ネットリテラシーです。

また、自主的にパソコンを使う分、ネガティブな情報になるべく触れさせないよう、親が制限を与えましょう。親の監視だけでなく、フィルタリングソフトを使うのもひとつの手です。

知力育成教室アデック

知育としての効果は?

脳神経生理学の専門家の実験から、指先に強い力をかけるよりも、繰り返し指先を動かすほうが、脳の血流が良くなることがわかっています。力を入れずにキーボードを打ち続けるタイピングが、脳のトレーニングには効果的です。

また、右手の動きは左側の脳が、左手の動きは右側の脳がつかさどっています。利き腕だけしか使わなければ、片方の脳しか使われません。その点、両手を使うタイピングなら左右の脳がしっかり刺激され、知育になるでしょう。

タイピングをする時、私たちはただ手を動かすだけではなく、パソコンのモニターを見るのに視覚を働かせたり、打ちながら文章を考えたり、少しでも速く打てるように指の動きを工夫したり。同時にいくつものことを行うことで、脳に重い負荷がかかり、脳を刺激するのです。

スマホのフリック入力との違い

前述した通り、現在、大学生や社会人でタイピングは必須なスキルです。しかし、将来、今の子どもたちが大人になったときには「タイピング入力はなくなるんじゃないの?」「スマホで仕事して、フリック入力に変わる時も来るんじゃないの?」ということが考えられます。

たしかに、一部の大学生はすでに論文作成をフリック入力で作成しているようですし、これからは一部の職業で情報処理をフリック入力に成り代わる可能性は高いです。

ですが、IT社会やグローバル社会ががどんどん進んでいる中では、フリック入力よりも、英数字が打ちやすいタイピング入力のほうが重要視されていくと言えます。また、キーボードの形は、ほぼ世界共通ですし、この形が子どもたちが大人になるまでに変わるとは考えづらいです。

タイピングができるようになろう

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はタイピングスキルが必要な理由、どうやってタイピングを練習するのかお伝えしてきました。

IT化がますます進んでいく中で、子どもたちがパソコンを使いこなすのはもう当たり前の時代になってきています。タイピングはパソコンスキルの第一関門と言えるでしょう。ここで躓き、加速する時代の流れに遅れないように、しっかりタイピング練習していきたいものですね。