子どもが勉強を好きになるにはどうすればいいか?勉強嫌いになる理由から考えてみよう!
最終更新日:2021/05/29
子どもに勉強を好きになってほしいというけれど
ママ、パパは子どもの頃、勉強は好きだったでしょうか。
おそらくほとんどの方はあまり好きじゃない、あるいは嫌いだったのではないでしょうか。クラスメートやお友達との間で「勉強=嫌いなもの」という共通認識を持っていた方も多いはずです。
少数かもしれませんが、中には「勉強が楽しいから好き」と言う子どももいます。
勉強好きな子どもは、自ら勉強に取り組んで、結果成績も良くなります。また、その後社会に出てからも物事を学習しようという気持ちは消えずに、豊かな人生を送れるでしょう。ぜひ、子どもには勉強を好きになってもらいたいですよね。
今回は、子どもが勉強が嫌いになる理由と、どうすれば勉強を好きになるのかをお伝えしていきたいと思います。
勉強が嫌いになる理由とは?
勉強を嫌いなお子さんは今も昔も多いですが、なぜ嫌いになるのでしょうか。勉強を好きなお子さんもいることを考えれば、そこには何かしら嫌いになるだけの理由があるはずです。
では、ここからは、子どもが勉強が嫌いになる理由を考えてみましょう。
①なぜ勉強しなくてはいけないのかわからないから
まず考えられるのは、「なぜ勉強しなくてはいけないのかわからないから」です。
子どもが勉強の必要性や興味を感じていないのに、勉強をやらせるのは勉強嫌いの元凶になります。なんのために勉強するのか、学んだことが将来どのように役立つのかわかっていなければ、勉強をする気になれません。
学校で学んだことをそのまま仕事で生かす人はそう多くありません。学校で勉強した内容とは別の知識を使って仕事をしている人もいます。子どもから見たときに、勉強と仕事が結びつきにくいのです。
勉強をする理由や、目的がはっきりしていない子どもには将来にどのように役立つかを示してあげる必要があります。たとえば、勉強の内容をそのまま使わないとしても、生活の中で応用して生かしているとか、勉強をしておくと大学や就職先といった将来の選択肢が増えるなどです。お子さんでもイメージしやすいように、丁寧に教えてあげてください。
②難しくてついていけないから
次に、「難しくてついていけないから」です。
新しいことを知ることや問題を解いて答えを導き出せるということは、とても達成感があり、楽しいことのはずです。しかし、周りと比べて自分はできない、学校の授業で今何を習っているのかが理解できていないと感じると、一気に勉強嫌いになってしまいます。
学校の勉強の難易度は学年に比例して、上がっていきますが、それに合わせて勉強嫌いの子どもは増えていっています。これは、難しくてついていけないことが原因で、勉強が嫌いになるということを物語っています。
また、テストの点数が低くて、親や先生に怒られたという経験も、勉強嫌いにさせてしまう原因です。
③やらなければならないことだと言われるから
そして、「やらなければならないことだと言われるから」です。
子どもであっても、大人であってもそうですが、強制されることほど、やりたくなくなってしまうものです。やってて楽しかったものも、やらなければならないと強制された途端、楽しくなくなってしまうものです。
子どもには、子どものペースがあります。勉強しようと思っていたときに、親に「勉強しなさい」と言われてしまうと、途端にやる気がなくなってしまいます。強制するのではなく、勉強しやすい環境を作ってあげ、できるだけ子どものペースでやらせてあげてください。
勉強を好きになるためには
では、勉強が好きな子どもになるためには、親はどのようなことができるでしょうか。どのような親のもとで育てば、勉強好きな子に育つでしょうか。
ここからは、勉強好きになるためにできることを3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
①勉強できる環境を整える
まずは、「勉強できる環境を整える」ということです。
勉強できる環境が整っていることで、一定の時間、勉強に集中することができます。集中して向き合えるという場所があるということは、勉強好きな子どもになることにつながります。
環境を整えると言っても、高い勉強机や専用の勉強部屋が必要という意味ではありません。むしろ、オススメするのは、リビングです。勉強が好きな子どもの中には、リビングで勉強しているという子はたくさんいます。勉強でわからないところがあれば、すぐにママ、パパに聞けるという環境は、良い環境と言えるのではないでしょうか。
ほかにも、知らないことをすぐに調べられるよう、すぐに手の届く場所に図鑑や辞書、地図が置いてあることも大事です。
また、親も本を読むなどして、新しいことを学ぶ姿勢や楽しさを子どもに伝えましょう。周りの人が集中していると、自分も集中すると言われていますので、親が集中することも環境づくりと言えます。
②家でわずかな時間勉強しただけでも褒める・認める
次に、「家でわずかな時間勉強しただけでも褒める・認める」ということです。
本来であれば新しいことを知ることは楽しいもの。しかし、上記の理由などで嫌いになると、勉強することを食わず嫌いになっている場合があります。
そんな場合、子どもに嫌いな食べ物を食べさせるのと同じ要領で、少しの時間から勉強することに慣れていきましょう。そして、どんなにわずかな時間であっても、机に向かって勉強したのなら、褒めてあげ、勉強に対していいイメージをつけてあげてください。
また、勉強好きになるかどうかは別の話ですが、少しの時間でも毎日のように勉強をすれば、それは習慣化されます。習慣化されるということは、勉強の好き嫌いやモチベーションの有無で勉強するかどうか決めるのではありません。歯磨きやお風呂のように、毎日するものと頭にインプットされた状態です。
時間は習慣化されてから、伸ばしていくこともできます。いきなり長時間勉強をさせようとせず、少しずつ勉強に慣れていくことが大切です。
③比較しない
次に、「比較しない」ということです。
これはどちらかというと、勉強を好きになるための策ではなく、勉強を嫌いにならないための策です。
兄弟やよその子どもと比べることは、勉強以外のことであってもなるべくしない方がいいでしょう。「お兄ちゃんはあんなに優秀なのに」、「お友達の〇〇くんは進んで勉強できるのに」なんて、子どもの目の前で言うのは御法度です。
「比較されて、そのときの悔しさがバネになるのではないか」と思う方もいるかもしれません。ただ、比較されたときに必ずしも悔しいという気持ちを持つとは限りませんし、その悔しさは子どもの未来を作るエネルギーにはなりません。
他者との比較されると必ず子どもの自己肯定感を下がってしまいますので、避けたいものです。
知育と共通する「楽しく学ぶ」「学ぶことが楽しい」
「知育」とは、子どもの知識を豊かにし、知能を高めることですが、多くの知育教室では、子どもたちが楽しみながら学ぶことを意識しています。知識を詰め込むのではなく、遊びに近い感覚で、子どもたちに学ばせたり、考えさせたりするのです。
それは、感情と記憶を司る脳の分野が近いところにあるため、「楽しい!」、「やった!」、「できた!」という感情を持つことで記憶に残りやすく、学習効率が上がるためです。
楽しく学習できるだけでなく、学んだことをすぐに覚えることができるため、知育教室では、子どもたちは知らず知らずのうちに学ぶことが楽しく感じられるのです。
これは、どうやって子どもに勉強を好きになってもらうのかということと共通しています。楽しみながら勉強をすることで、より効率的に覚えられ、もっと勉強が楽しくなるループがあるのです。
ご家庭では、子どもの勉強を「ゲーム化」するといいかもしれません。例えば、「5分で漢字を覚えて、その後どれくらい覚えているかテストする」などです。ちょっとした工夫で勉強は楽しくなるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。子どもが勉強が嫌いな理由と、どうすれば勉強を好きになれるのかについてお伝えしてきました。
子どもの勉強へのモチベーションを上げるには、小さな成長や進歩を褒めてあげることです。人は前進している感覚によって、やる気を出します。反対に、後退してしまったなという感覚は、やる気を奪ってしまいます。
ですので、ママ、パパはほんの少しでもいいので、子どもの成長したところ、進歩したところを見つけてあげて、子どもの勉強へのやる気をあげてあげましょう。これは勉強だけでなく、習い事やほかのことにも言えることです。