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頭のよい子どもはしっかり寝ている?睡眠環境を整えて、子どもの成長を導こう!

公開日:2020/09/09
最終更新日:2020/09/07

子どもに必要な睡眠時間は?

皆さんのお子さんは毎日どのくらいの睡眠時間を取っていますか。早寝早起きの生活習慣の大切さやある程度の睡眠時間が子どもの成長には必要だと知っていても、適正な睡眠時間は意外と知られていません。

例えば、3歳から5歳にかけての未就学児の場合、適正な睡眠時間は11時間から13時間ほどとされていて、1日の半分は寝ている方が成長につながると言われています。また、6歳から13歳になると9時間から13時間ほどが適正だと言われています。

子どもの睡眠時間は世界的に見ても日本は少ないというデータも出ており、子どもの睡眠時間の確保はママやパパにとって大切なテーマです。

睡眠は子どもの成長に必要不可欠

睡眠不足は子どもの学習に悪影響が!

子どもが睡眠不足になってしまうと、成長の遅れや食欲の不振、将来的な肥満因子にもつながり、健康面への悪影響は大きなものがあります。また、学習面へもネガティブな影響を引き起こしてしまうのです。

ここからはその代表的な悪影響を見ていきます。

睡眠不足の悪影響①集中力の低下

まず考えられる睡眠不足の悪影響は、集中力が低下することです。

集中力とは「ある物事に気持ちや注意が集める能力」のことをいいます。子どもはただでさえ集中力が低く、1つのことに注意をし続けることがなかなかできません。睡眠不足になってしまえば、意識がもうろうとして、なおのこと集中できなくなってしまいます。

集中力が低下すると、1つのことをし続けるのが難しくなりますから、短時間であっても、机に向かって勉強することができなくなり、例えばゲームやマンガといった勉強に関係ないことに目が移ってしまうのです。勉強ができなくなるのですから、もちろん学業の成績にも響くことでしょう。

また、授業中などでも先生の話に注意を向け続けるこどができなくなり、ソワソワとしてしまい「落ち着きのない子」として見られてしまうでしょう。

注意が逸れることでテストでケアレスミスをするなど、ちょっとした間違えが多くなり、そういった面でも、学業に悪影響があります。

睡眠不足の悪影響②イライラが増大

次に、イライラが増大することです。

大脳辺縁系という感情や記憶を司っている脳の部位も十分な睡眠を取ることで、休ませることができます。しかし、睡眠不足になり、大脳辺縁系がしっかりと休むことができないと、感情のコントロールができずにイライラしやすくなります。子どもがきっかけや理由もなく常にイライラしていることはありませんか。

感情のコントロールが難しくなりますから、友だちなど他者とのトラブルが、寝不足の子どもには見られやすくなってしまいます。そういったトラブルが、さらなるイライラやコントロールしきれない感情を抱えることになるという負のループにつながってしまう可能性があります。

また、大脳辺縁系が休めることができなければ、記憶力も落ちますから、当然学習効率にも影響があります。睡眠不足は記憶が定着しにくくなってしまいます。そのことでまた、イライラが増大してしまうかもしれません。

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睡眠不足の悪影響③思考力の低下

そして、思考力が低下することです。

大脳皮質の中にある全頭連合野という部分が、人間の思考する役割を支えています。大脳辺縁系と同様に、睡眠が十分に取れないと、この全頭連合野がしっかり休まらずに、思考力が低下してしまうのです。

思考力が低下すれば、もちろん学力が低下してしまうのは言わずもがなでしょう。特に、文章から問題の意図を読み取るようなような文章問題には苦戦を強いられるようになってしまうかもしれません。

また、学業だけでなく、生活の中でも思考力は使われます。忘れ物をしてしまった、友だちやきょうだいとケンカをしてしまった、遊びの計画をする、お手伝いをするなど、考えなければならない場面はたくさんあります。

寝不足であれば、思考力が下がり、うまく問題を解決していくことができなくなってしまいます。

睡眠の質を高める3つのポイント

ここまでは睡眠不足の悪影響についてまとめてきました。ここからは、子どもの睡眠の質を高める3つのポイントについてご紹介していきます。

①寝る前はスマホ厳禁

睡眠の質を高める1つ目のポイントは、寝る前にスマホを見せないことです。

スマホや携帯ゲーム、テレビの画面から発せられるブルーライトを浴びてしまうことで、脳が覚醒してしまいます。その結果、良質な眠りにとって必要なメラトニンという物質の分泌を邪魔して、眠りを浅くしてしまいます。

就寝する1時間前には、スマホや携帯ゲーム、テレビなどデジタル機器を見たり使ったりすることはなるべく避けさせましょう。それが子どもに深い眠りへと誘ってくれます。

しかしながら、子どもはスマホ、ゲーム、テレビを欲しがります。そんなときは、スマホやテレビの代わりに絵本を読み聞かせをしたり、携帯ゲームの代わりにボードゲームをしたりと、アナログなものに触れさせましょう。

②体を温める

2つ目のポイントは、体を温めることです。

体を温めてあげることで、質のよい眠りに就くことができます。お風呂に入るときは、体が温まるまで湯船に浸かるようにしましょう。

体が温まったら、体温が下がるタイミングで布団に入りましょう。眠りにつきやすく、眠りがより深くなります。布団に入る1時間〜3時間前にお風呂に入っておくのが良いでしょう。

また、布団に入る前にホットミルクを飲むことで、メラトニンが分泌されるとも言われています。そして、眠る前はコーヒー、緑茶などのカフェインが多く含まれている飲み物や、ジュースなどの冷たい飲み物は避け、リラックス作用のあるノンカフェインのハーブティーを飲んでみることも良いでしょう。

③未就学児は10時間の睡眠時間が必要だと知る

3つ目のポイントは、10時間の睡眠時間が必要だと知ることです。冒頭でも細かく適正な睡眠時間はお伝えしましたが、まずは10時間必要だと認識しておきましょう。

子どもが幼ければ幼いほど、成長や心の安定、学習効率を高めるために、たくさんの睡眠時間が必要です。このことを踏まえて、今一度子どもの睡眠について考えて、意識を変えましょう。睡眠の時間が短くなっていないでしょうか。睡眠の質が悪くなるような習慣が身についていないでしょうか。

しかし、子どもの行動を変えるのはなかなか難しいことです。子どもにどれくらい眠りが必要なのか教えたところで、「まだまだ遊びたい」「まだ寝たくない」となかなか眠ってはくれません。

子どもは親の習慣をマネしたがるもの。親が早寝の習慣を身につけましょう。大人であっても、睡眠不足であれば、イライラしたり、仕事の効率も下がり、体にも不調が起こります。子どもと一緒に寝て、親子で心身共に健康になりましょう。

睡眠時間を確保しよう

まとめ

今回は子どもの睡眠時間や睡眠環境についてまとめてみました。

かつてとは違い、昼も夜も同じような生活スタイルが取れるようになったことで、子どもも夜型の生活に順応できるようになってきています。しかし、それはあくまでも順応であって、子どもの成長や発達にいい影響が与えられるわけではありません。

ママやパパと同じように夜遅くまで起きていたいという気持ちでなかなか寝つかなかったり、テレビやゲームなどに引っ張られて「あとちょっとだけ」の言葉とともに布団に入らなかったりと、睡眠に対するわがままや甘えもみられるかもしれません。ただ、心を鬼にして、子どもの成長や発達のために、うまく睡眠へ誘ってください。

たまに深夜のファミレスのようなところで子どもづれのご家族を見ることがありますが、それ自体、子どもの成長への悪影響になっていることを知りましょう。子どもの健やかな成長のためには、親がグッと我慢することも必要なのです。