親子で遊びながらスキンシップ。知育につながる効果とメリット。
最終更新日:2020/03/29
遊びながらのスキンシップは大切
子どもにとってママやパパと遊ぶ時間は大切なものであり、楽しみにしているもの。1人で遊んでいるときよりも笑顔や声色は格段に違います。大好きなママやパパが一緒にいてくれるだけで幸福感に包まれます。
子どもと遊ぶとき、皆さんと子どもの距離はどのくらいですか?肌と肌が触れ合うほどの距離ですか?それとも少し離れたところにいますか?遊びの種類や内容によって、離れたほうがいいこともありますが、できれば近い位置にいたほうが望ましいとされています。
スキンシップという言葉がありますが、肌と肌が触れ合うことで、子どもは安心し、遊びに没頭することができます。この安心感は子どもの成長や発達に大きな影響を与えるのです。
今回は、遊びの時間におけるスキンシップが与える効果についてご紹介します。実は、知能を育む知育にもつながるのです。
効果①自己肯定感への影響
第1に挙げられるのが、自己肯定感への影響です。
自己肯定感は、自分自身が価値ある存在であると受け入れられることです。ありのままの自分で生きていていいのだと思えるかどうかは自己肯定感に左右されます。
子どもは遊びのスペシャリスト。例えば、部屋にあるものを大人が思いつかないようなアイデアで遊び始めることもあります。それは自由で独創的なもの。
ママやパパが肌と肌が触れ合う位置にいて、その遊び方のひとつひとつを褒めたり、頭を撫でて声かけしたり、ハイタッチやグータッチすることで、子どもは「認められた」と思えるようになります。これが子ども自身の自信へとつながり、自己肯定感が高まるのです。
この自己肯定感は、失敗を恐れずに取り組む気持ちや苦しい時に踏ん張る気持ちを育みます。学習や勉強など、知能を育む機会にも役に立つのです。
効果②親子の信頼関係への影響
第2に挙げられるのが、親子の信頼関係への影響です。
肌と肌が触れ合うことで「安心する」「気持ちがいい」という感覚を子どもだけじゃなく、親も抱きます。この感覚によって親子の信頼関係を築き上げていくことができます。では、信頼関係があることでどんな良いことがあるのでしょう。
まず、信頼関係があることで、子どもは親の言うことに耳を傾けるようになり、考えていることや悩みを伝えようという気持ちになります。親子だから、家族だから、子どもは親に何でも言うべきだというような「べき」論はやめましょう。子どもは親をしっかりと見ています。信頼できるかどうかという判断も、子どもにも生まれるのです。
また、親子の関係で信頼を築けたかによって、友だち同士や学校や職場での人間関係、将来の恋人とのパートナーシップなどでの関係性が築きやすくなるかに影響します。親子のスキンシップによって、共感力が高まり、人の気持ちを汲めるようになり、社会性を身につけられるからです。
子どもにとって、親は一番身近な他人であり、その親と信頼関係を築けるによって、他者との良い関係性を築けるかが左右されます。家族や学校の先生などの言うことを聞けるかどうか、信頼できるかどうかによって、子どもの成長や発達にどのような影響が与えられるかは言わずもがなでしょう。
効果③子どもの脳の発達への影響
第3に挙げられるのが、子どもの脳の発達への影響です。
「オキシトシン」というホルモンをご存知でしょうか。これは、脳内物質の一種で愛情ホルモンとも呼ばれ、主に人と親密な関係を深め、安らぎ、幸福感を高める働きがあります。オキシトシンによって、触れる人との愛着関係が深まったり、記憶力が高まったり、またストレスに強くなるという効果があります。
安心できる環境、幸福だと感じられる状態は、人生を前向きに生きていくために大切です。いろいろなことにチャレンジしたり、リスクを負ってでも前進できたりと、ポジティブな影響ばかりです。知能の発達に限らず、子どもの人生そのものにとって、いいことなのです。
母性と父性から考えるスキンシップ
遊びながらのスキンシップの効果を自己肯定感、親子の信頼関係、脳の発達の3つの観点からご紹介しました。
子どもが遊んでいるときの関わり方ひとつで、子どもの成長や発達に大きく影響があるので、ママやパパは家事に仕事にと忙しいとは思いますが、ぜひ時間を作っていただきたいなと願っています。
また、ママのもつ母性とパパのもつ父性というちがいによって、スキンシップがもたらす効果も変わります。ここからはそれぞれの良さをご紹介します。
ママとのスキンシップ
まずは、ママとのスキンシップの良さです。母性という観点から考えてみます。
赤ちゃんは泣くことで自分の希望や要求を伝えます。ママは「おっぱいかな?おむつかな?」と勘を働かせ、その泣き声に応じます。子どもの希望や要求を受け入れて、満たしてあげるのが母性のイメージです。
希望や要求に応えてもらえることで、子どもの心の中に、人と関わり共感する喜びを見出そうとする感情が育まれます。その感情は、他者との信頼関係を築きやすくし、ルールやマナー守りやすくなります。
また、幼少期の頃にママとのスキンシップが多かった人は、将来的に自尊心や自己肯定感が高い傾向にあるといいます。
パパとのスキンシップ
次に、パパとのスキンシップの良さです。こちらは父性という観点から考えてみます。
父性を具体的にいうと、しっかりと頼りがいがある、厳しいことを的確に伝えてくれる、体力や筋力を使って守ってくれるような印象を思い浮かべやすいのではないでしょうか。
パパとのスキンシップはダイナミックなものだったり、遊ぶ機会にもたらされることが多く、パパって強いんだ、守ってくれそうというメッセージが伝わることで、子どもに安心感、信頼感をもたせます。
お腹の中で育てたママと違って、パパは生まれてから初めて接するため、スキンシップを意識的に図らなくては自然な機会が得られません。また、子どもに限界や制限、ルールがあることをスキンシップを通じて教えていくのもパパの役割です。ルールを守ること、仲間との協力、感情のコントロールを子どもは身につけていきます。
アデックが考えるスキンシップの大切さ
アデックでは、親子のスキンシップは最初にできる知育だと考えています。
スキンシップは肌と肌が触れ合うことで、子どもの脳の発育を高め、学習能力を高めます。また、自己肯定感が高まることによって、物事に意欲的かつ集中して取り組むことができます。そして、親子のスキンシップを通じて築いた信頼関係が、親以外の他者と関係性を築くときにも役に立ち、子どもの社会性を高めてくれます。
子どもが前向きに学習環境に飛び込むことができるための大切な関わり方とも言い換えられるでしょう。
まとめ
親子のスキンシップの効果は、子どもが将来を幸せに暮らすために必要なものです。
また、スキンシップは子どもの年齢が早ければ早いほどいいものですが、幼い頃にあまり触れ合えなかったからといって遅すぎることはありません。いつからでも始められます。まずはこの原稿を読んだ後に、子どもの話を聞きながら、頭を撫でたり、肩を抱いたりすることから始めてみませんか。