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子どもと一緒に世界地図を開こう!世界で一番高い山、長い川ってどこにあるの?

公開日:2020/12/30
最終更新日:2020/12/29

地図を開くきっかけを作ろう!

地図にはたくさんの情報が載っています。好奇心旺盛な子どもにとって、地図は遊びながら、学べる知育道具です。

社会科の授業は好きでなくても、地図帳は好きでよく見るという子は多いのではないでしょうか。たくさんの知識を得られて、覚えることが楽しいのです。誰も教えていないのに、いつの間にか国の名前とその位置、名産品や観光地などを覚えてしまう子もいます。

しかし、中には地図が苦手という子もいます。そんな子にとって、地図の情報量が多すぎて、とっつきづらいものとなっていることが多いです。

最近の子ども向け地図帳には、学ぶことがより楽しくなるように工夫されたものがたくさんあります。例えば、かわいいイラストや綺麗な写真が載っているもの。スマホはかざすと動画が見れるものなど。地図が苦手な子や幼い子には、そのような地図帳がおすすめです。

また、行ったことがある場所、祖父母の家やいとこの家の場所を一緒に調べてあげると、親しみが増します。

世界へいこう!

なぜ世界地理を学ぶのか?

学校の授業でも地理について学びますが、国語や算数の他の教科のようにどうして勉強しなければいけないのか説明しづらい教科ですよね。

地理は国や都道府県の位置や名前を覚える暗記教科だと思われていますが、そうとは言えません。どちらかと言うと、自分たちが生きているこの世の中が、なぜそうなったのか知ったり、考えさせられたりする教科です。

たとえば、なぜアフリカ大陸の国々の国境線は、他の国と違ってまっすぐなのか説明できますか。それはアフリカが植民地とされてきた歴史があり、話し合いによって決められた国境だからです。

確かに覚えることが多い教科でもありますが、「なぜ?」、「どうして?」と踏み込んで論理的に考えることが地理の醍醐味であり、さらに私たちが生きる社会について詳しくなっていけるのです。

「世界で一番」をたくさん知ろう

子どもにいきなり地図帳や地球儀を渡しても、見てくれるかわかりません。地図を親しむきっかけづくりに、まずはいろいろな「世界一」を探してみることから始めてみましょう。

ここからは、さまざまな「世界一」についてご紹介していきます。ぜひ地図帳や地球儀を見て、その場所を調べてみてください。

世界で一番高い山は?

世界で一番高い山は、「エベレスト」ですね。標高は8848mにもなり、日本一高い山、富士山(3776m)の2.34倍です。エベレストは中国のチベット自治区とネパールの国境に位置しており、チベット語ではチョモランマ、ネパール語ではサガルマータと言います。

世界一高い山は多くの人が知っていますが、世界で二番目、三番目に高い山については大人でも知らない人は多いのではないでしょうか。

世界で二番目に高い山は、中国のウイグル自治区とパキスタンの国境に位置する「K2」という山です。世界で三番目に高い山は、ネパールとインドの国境に位置する「カンチェンジュンガ」という山です。

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世界で一番長い川は?

世界で一番長い川は、アフリカ大陸を流れる「ナイル川」です。全長は6650km、流域面積は約287万㎢にもなります。さまざまな国の水源となっており、たくさんの人たちの生活を支えている川です。それゆえに、水源をめぐって争いも起きているところもあります。

世界で二番目に長い川は、南アメリカを流れる「アマゾン川」です。長さは6400kmでありますが、測り方次第ではナイル川を超えるという声もあります。流域面積は圧倒的1位であり、705万㎢にもなります。

三番目に長い川は、中国を流れる「長江」です。長さは6300km。1つの国のみを流れる川としては世界で一番長い川です。この川流域では古代文明の1つである長江文明が栄えていた歴史があります。

世界で一番人口の多い国は?

世界で一番人口の多い国は、「中国」です。その人口はなんと14億3300万人。中国は地理、気候に恵まれて、米や小麦、茶、ジャガイモなど農産物が多く取れ、多くの人が住むことができるのです。

中国に次いで多いのは、「インド」で、人口は13億6600万人。現在は二番目ですが、そう遠くないうちに世界一位になると言われています。三番目に多いのは、「アメリカ」ですが、がくんと減り3億2900万人。

ちなみに日本は11位で、1億2700万人です。中国、インド、アメリカと比べると、小さな島国なので人口密度で言えば高いのです。

世界で一番人口が少ない国

世界で一番広い国は?

世界で一番広い国は、「ロシア」です。世界地図をみれば一目瞭然ですね。面積は1707万㎢であり、日本の面積の約45倍です。ロシアの次に広いのは「カナダ」で、998.5㎢。三番目が「アメリカ」で963㎢です。

世界には190余りの国があり、日本は60番目と言われています。意外と日本って大きいんですね。

では、反対に面積の小さい国はどこでしょう。それはイタリアのローマの中にあるバチカン市国です。面積は0.44㎢と皇居の半分にも満たない国です。人口も約800人と世界一少ないです。

世界で一番大きい島は?

世界で一番大きな島は、北アメリカの北東部、大西洋と北極海との間にある「グリーンランド」です。面積は217万5600㎢で、日本の面積の約5.7倍の大きさになります。島というよりも、小さな大陸のように見えますね。島と大陸の違いってなんなんでしょう。

グリーンランドは、デンマークの自治領であり、島の8割以上が氷河と万年雪で覆われています。

二番目に大きいのは、「ニューギニア島」。三番に大きいのは、「ボルネオ島」です。日本の本州も島の1つですが、実は本州は世界で七番目に大きな島なんですよ。

世界で一番暑かった日は?

世界で一番暑かった日は、アメリカのカリフォルニア州にあるデスバレーという場所で56.7℃という記録を出した1913年7月10日です。毎年、夏に最高気温が50℃を超えることは珍しいことではないそうです。まさに名前の通り場所ですね。世界一熱い場所として、観光客も来るそうです。

二番目に暑かった日は、チュニジアのケビリで55℃を観測した1931年7月7日。三番目は、イランのアフヴァーズで54℃を観測した2017年6月29日です。

日本で一番暑かったときの温度は、2018年7月23日に埼玉県熊谷市、2020年8月17日に静岡県浜松市で観測した41.1℃ですから、世界一暑い場所と比べると、涼しく感じますね。

世界で一番寒かった日は?

世界で一番寒かった日は、南極で−93.2℃を観測された2010年8月10日です。それまでは、同じく南極で1983年7月21日に観測された−89.2℃でしたが、それよりも4℃も低いです。

南半球では南極が最も寒いですが、北半球ではどこが最も寒いでしょうか。北極と思いがちですが、違います。ロシアのオイミャコンという場所が北半球で最も寒く、1926年1月26年に−71.2℃という記録を出しています。そして、このオイミャコンには村があり、約500人の人が暮らしています。

海外へ興味をもつきっかけに

いろんな「世界一」をお子さんと一緒に調べてみてどうでしたか。そこに行ったような気分になったのではないでしょうか。

しかし、子どもの好奇心はそこでは止まりません。実際に行ってみて、目で見たい、耳で聞きたい、肌身で感じてみたいと思うはずです。「どんなに大きいのかな?」、「どんなに暑いのかな、寒いのかな?」と話を広げていくこともできます。

また、ここで紹介した「世界一」について興味を示すのであれば、それ以外の「世界一」についても一緒に調べてみてあげるといでしょう。いろんな「世界一」がまとめられた本もあります。

海外に興味を持ってもらおうと、英会話教室に通わせる方もいらっしゃるかと思います。しかし、英語を覚えること、親しむことはあくまで海外に行くための「手段」ではないでしょうか。

海外に興味を持たせたいのであれば、「ここに行ってみたい!」、「ここについて知りたい」と思わせること、いわば海外に「目的」を作ることです。「目的」を作ることで、英語を覚えたりなど「手段」がはっきりしてくるのです。

世界地図をみんなでみよう

まとめ

いかがだったでしょうか。

「世界一」のものは覚えやすいですし、そこから「どうやってできたの?」、「なんで一番なの?」といろんな疑問が生まれます。それらの質問に答えるのはとても難しいことだと思います。そんなときは「どうやってだと思う?」、「なんでだと思う?」と聞き返していてください。自分で答えを導き出す能力が磨かれます。

今は即座にインターネットで調べられる時代ですが、子どもに自分の頭で考えるよう促してみましょう。一度、自分で考えてみると想像力を養えますし、記憶にも定着しやすくなります。

地図や世界一について知ることをきっかけに、お子さんの興味関心を伸ばせるのではないでしょうか。