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小学校でプログラミング教育が義務化!その背景とねらい。

公開日:2020/01/21
最終更新日:2020/03/29

小学校でプログラミング教育が必修化される背景

2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されることはご存知でしょうか。

令和の時代、7割強の日本人がスマートフォンを使い、AIやIoTなどのコンピューターが内蔵された冷蔵庫や自動車がどんどん出てきており、私たちの生活はどんどん豊かになってきています。今やコンピューターの恩恵を授からずに生活することはできないと言ってもよいでしょう。また、パソコンなしでは仕事ができないような企業も少なくありません。

そして、このような傾向は今後ますます加速していくと考えられていますが、その技術を支える人材が不足しており、今後ますます足りなくなっていくことが予想されています。この現状に歯止めをかけ、まずは技術への理解を高め、少しでもプログラミングに触れることで興味を持つ人を増やす必要があるという思いから、小学校でのプログラミング教育が始まります。

では、そもそもプログラミングとはなんでしょうか。コンピューターは人が命令を与えることによって動いています。簡単に言うと、この命令がプログラミング言語であり、プログラミングによってコンピューターに自分がしてほしい動作をさせることができます。

ここで勘違いしやすいのが、文部科学省はこうしたプログラミング言語を小学生に教えて学校教育で「プログラマー」を育成しようというわけではないことです。体育の授業で野球したとしても野球選手を育成しようとしてるということにはならないのと同じです。

プログラミング必修化

小学校で学ぶメリット

小学校でプログラミング教育をするメリットとはなんでしょう。それは「プログラミング的思考」を育むことです。これが最も文部科学省の意図するところです。

プログラミング的思考とは簡単に言ってしまうと「問題を解決するために原因を見つけ出したり、筋道を立てて物事に取り組むことができる力」です。子どもの前に何か大きな問題や複雑な課題が立ちはだかったとしても、まずはそれらの問題を小さな単位に分解し、取り組みやすくしたり、適切な策をとり、それを検証したりすることができるようになります。これは、プログラミングの中だけでなく現実社会の問題解決にも応用できます。

プログラムにはプログラミング言語などのスキルを覚えることが欠かせませんが、それは技術の進歩によって時代とともに移り変わっていきます。変わりゆく知識を覚えるのではなく、どんな場面でも使える「考える力」を身につけるためのプログラミング教育なのです。この能力は他の科目、日常生活、社会に出た後など多くの場面で生かすことのできる力です。

プログラミング教育は家庭で取り組み可能?

では、必修化されるプログラミング教育に対して、ご家庭ではどのような取り組みを行っていけばいいのでしょうか。プログラミング自体はパソコンとインターネット環境があればできるものですから、ご家庭でもできると思われがちです。

しかし、たとえ「パソコンには自信がある」という方でも、人に教えること、特に子どもに何かを教えるとなると別の難しさがあります。「パソコンは苦手…」という方ならなおさらでしょう。そんな場合は、他の科目を塾や通信教育を使って学ばせるように、教えるプロに任せるのがベストではないでしょうか。

ただし、学校で学んだことを話す時間を家庭で作りましょう。習ったことの復習になります。また、お子さんのプログラミングに対する興味が深まり、学びたいという意欲が出てくることも期待できます。

知力育成教室アデック

プログラミング教室に通うメリット

学校の授業によってお子さんのプログラミングへの興味が湧いてきたら、プログラミング教室に通うことはいかがでしょうか。学校の授業ではプログラミングの技術を身につけるためのものではないため、実際にお子さんが1人で何かをプログラミングできるようになることはあまり期待できません。

プログラミング教室では、コンピューターに「こんな動きをしてほしい」「こんな機能があったらいいな」と自分がイメージしたもの作り上げることができます。図工の授業のように好きなものを作って「楽しい!」と感じるのと同じように、自分の手で想像したものを形にする経験は子どもの創造力を高めて、ものづくりの喜びを感じさせてくれます。

また、学校の授業と違い、専門的な知識をもつ講師もいて、段階的にプログラミング能力を身につけることができます。エンジニアやプログラマーになるつもりがなくても、プログラミングの仕組みやITに関する知識があることは、将来のキャリアに役に立ちます。実際に文系の職種であってもプログラミングやITに関する知識が要求されることもあり、今後ますます増えてくるでしょう。

ロボット教室に通うメリット

プログラミング教室と同様、プログラミングの授業の必修化に伴い、ロボット教室が増えています。ロボット教室には、ロボットの組み立てをメインに行う教室とロボットの組み立てとプログラミングを一緒に行う教室があります。また、ロボットのプログラミングだけを行う教室もあります。それぞれ似ているようで全く違うものですので、お子さんの興味にあった教室を探すのが良いでしょう。

ロボット教室ではロボットを自分で作り出し、さらにそのロボットに自分がさせたいことをプログラムしたり、普段できない機会を持つことができます。自分で考え出した形、デザインを具現化し、実際に動き出すということは子どもにとって大きな喜びになり、創造力が高まるでしょう。

プログラミング教室でも同様のことがいえますが、ロボット教室ではお子さんに自主的な姿勢を身につけさせることも期待できます。インターネット上には、ロボットやプログラミングの参考資料、困った時の解決策があふれています。だからこそ、分からないことがある場合には、自分で調べて自分で解決するという習慣が当たり前になってきます。

習い事として、講師が丁寧に教えてくれますが、上達していくにしたがって自分で調べて解決していく姿勢が重要になってきます。この姿勢は、ロボットやプログラミングに限らず新しいことにチャレンジするときには必ず必要不可欠であり、一生役に立つ能力と言えます。

アデックが考えるプログラミング教育

アデックのカリキュラムの中でもロボットプログラミングの時間はあります。入門レベルコースから上級レベルコースと段階的にロボットの組み立て、プログラミングを学ぶことゆができます。しかし、プログラミングのスキルを身につけさせるというよりは、創造力や想像力、集中力、問題解決能力を伸ばすことを目的としています。

国がプログラミング教育の必修化の背景には、WebエンジニアをはじめとするIT人材の不足があります。また、国がもっとも重要視しているのはIT人材を育成するためだけでなく、プログラミング学習で「12のチカラ」を身につけさせ、日本人が苦手とする「戦略的思考力」を育むことです。

「12のチカラ」とは想像力、論理的思考力、創造力、表現力、集中力、問題解決能力、継続力、空間認識能力、応用力、技術力、探求力、発想力を指します。これらはプログラミングだけでなく、あらゆる分野で効果を発揮すると期待されています。

プログラミングは12の力を養えます

まとめ

いかがだったでしょうか。プログラミング教育の背景やメリット、プログラミング教室、ロボット教室のメリットを紹介してきました。

小学校での必修化に伴い、「プログラミングのスキルなんて覚えられるの?」「授業についていけなくなるのでは?」という不安を抱く親御さんもいると思われますが、安心してください。

プログラミング教育の1番大きな目的は、お子さんの「問題を解決するために原因を見つけ出し、筋道をたてて物事に取り組むことができる力」を育成することです。たとえ、パソコンのスキルがなくても、プログラミング的思考であれば、お子さんと一緒に勉強することができるでしょう。まずは学校でどんなことを教えられたのかお子さんの話を聞いてみましょう。