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年末は家族で家を大掃除。一年の汚れを片付けて、気持ちよく新年を迎えよう!

公開日:2020/12/27
最終更新日:2020/12/27

年末恒例の大掃除は家族のイベントにしよう!

大掃除は、1年分の汚れを落として、新年を気持ちよく迎えるためにするもの。家は家族みんなで使っている場所だからこそ、協力しながら取り組んで、スッキリとした気持ちになりたいですよね。

しかし、大掃除はなかなか面倒なものです。「年内のどこかでやろう」とついつい後回しにしているうちに、年が明けてしまうこともあるのではないでしょうか。

ということで、大掃除を家族全員で取り組むイベントにしてしまいましょう。一人でやっているとしんどいものでも、家族の誰かががんばって取り組んでいる姿を見ると、やる気が出てくるものです。

「大掃除が終わったら、焼肉を食べに行こう!」などと家族全員にご褒美があってもいいかもしれません。家の中がピカピカになるのは達成感もありますし、みんなできれいにしたという連帯意識も生まれます。お子さんだけでなく、ママやパパにとっても「大掃除は楽しい」というイメージが上書きされるのではないでしょうか。

子どもには無理なくできる範囲でお手伝いをお願いしましょう。年齢の低い子どもには、簡単ですぐに成果が見えるお掃除を担当してもらえば「どれだけ自分がキレイにしたか」が分かりやすいので、達成感が得られやすいです。

家族で大掃除

覚えておきたい整理と整頓のちがい

「大掃除」をする前に必要になってくる作業が整理整頓です。よく聞く言葉ですが、皆さんは本当の正しい意味を知っていますか。

なんとなく「どちらも物を片付けること」という意味だと理解をされているかもしれませんが、実は「整理」と「整頓」で意味が異なります。

「整理」は「不要なものを取り除くこと」です。要る物と要らない物を分けたり、捨てたりすることも含まれます。いわゆる断捨離は整理のことを指します。

「整頓」は「必要なものをいつでも取り出せるようルールに従って配置すること」です。不用な物を捨てた後に、新しい物の定位置を決めてそこに置くことです。

大掃除をしようとしても、物があふれかえっていると困難になります。掃除機をかけるためにも、いちいち物を移動する必要がありますし、移動するだけで何かを倒したり、物が落ちてきたりするなんてことにもなりかねません。

順番として、ホコリや汚れをとるための掃除は、整理整頓ができてからすることなのです。

大掃除から学べること

では、なぜ、お子さんと一緒に大掃除をした方がいいのでしょうか。

「掃除を子どもにやらせると、時間がかかってしょうがない。自分でやってしまった方が早い。」や「嫌がる子どもに掃除のやり方を教えるのも面倒だ」と思う方もいるかもしれません。

たしかにお子さんが一人で担当できることは多くはなく、失敗してしまったり、途中で飽きて遊んでしまったりするかもしれません。

しかし、子どもにも大掃除をしてもらう目的は、ママやパパの負担を減らすためだけではありません。大掃除を通して、学べることがあるからなのです。

①計画性

大掃除を通して学べること、その一つ目は、計画性です。

ママやパパと一緒に大掃除に取り組むと、どんな段取りでやればいいのか掃除のやり方を覚えることができます。

掃除には、順番があります。たとえば、最初に掃除機をかけても、上の方にあるものを拭いたらまたホコリが落ちてきてしまい、二度手間になります。汚れのひどいところの掃除をすると同じ雑巾が使えなくなりますし、効率よく掃除をするためには計画性が必要なのです。

ママやパパは最初にある程度掃除の基本を教えたら、子どもに任せてあげてみてください。「どうやったら、きれいにできるだろう?」と考えたり、試行錯誤をしたりする機会ととらえて、見守ってあげることも大切です。

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②達成感

二つ目は、達成感です。

大掃除は自分で取り組んだことの成果が目に見えてわかりやすく、達成感を得られやすい家事の代表格なのです。

自分の持ち場の大掃除を終えた後は「キレイになった!やったあ!」という実感を得られます。自分一人でできたということは、自信にもつながります。達成感を味わえると、普段のお掃除のお手伝いにも前向きに「やりたい!」と申し出てくれるかもしれません。

自分ひとりで取り組めたという成功体験を積んでいくと、少しずつ自信がつきます。達成感は、挑戦をうまくやり遂げられたことへのご褒美のようなものです。その感情を糧に、満足を得て、また次への挑戦につなげていくことで成長していけます。

③日頃使っているものへの感謝

三つ目は、日頃使っているものへの感謝の気持ちです。

掃除をしていると、毎日使っているものが意外と汚れていたり、壊れかけていたりすることに気づくかもしれません。いつもなら目にも留めないような、小さな傷などを見つけることもあります。

どんな道具でも、よく使うものは汚れやすい上に、傷みます。毎日、当たり前に使っているものでも、それがあるおかげで生活が豊かになっています。大掃除を通じて「いつも、ありがとう」と感謝の気持ちが芽生えます。

いくら愛着を持って、丁寧に使っていたとしても、形あるものはいつか壊れます。それでも、感謝をすることができたら、雑には扱わないはずです。「普段から大切に使おう」という日頃使っているものへの感謝の気持ちを育てることができます。

大掃除は家のどこを任せるか?

お子さん自身も、大掃除をすることで成長できる面があるということをお伝えしました。

そうは言っても、子どもに危ないことはさせられません。小さなお子さんに取り扱いの注意が必要な薬品を使うカビ取りや、高いところの掃除、割れ物が近くにあるところの掃除はさせない方が安全です。

積極的に任せたいのは、何と言っても、自分の部屋の掃除です。もし散らかっている場合は、整理整頓もしていきたいところです。その上で、床や窓などの低いところもお願いしましょう。高いところは手伝ってあげる必要があるかもしれません。

そして、家の中で言えば、玄関などの低いところや、お風呂の浴槽など掃除をしやすい形のところがおすすめです。お風呂全体を一人でやらせるのはむずかしいとしても、エリアを区切ったりして任せる場所を決めると「ここは自分ひとりでやった!」と達成感を得られます。

普段から掃除をする習慣を

汚してしまった後にすぐに掃除すれば…と思ったことはありませんか。

大掃除が嫌になる理由のひとつは大量に掃除しなければならないからです。つまり、大掃除を大変にしないコツは、こまめに掃除をすることです。汚れたらすぐに拭く、出したものは片づける、ちょっとずつ掃除をしていくことで大掃除の負担を減らすことができます。

汚れが気になったら掃除をするのではなく、毎日少しずつ掃除をすることで部屋をきれいな状態に保てるようになります。

掃除を毎日の習慣の中に取り入れるためには、お子さんだけでなく、家族全員で掃除のルールを決めておくことが大切です。たとえば、夕飯のお皿は自分で洗うとか、最後にお風呂に入った人が掃除をする、自分で使ったものは自分で片づける、朝食を食べ終わったら必ずテーブルを拭くなど決めておくと自然と身に付きます。

家全体がきれいな状態を保てると、生活をしやすい環境になります。お子さんは、少しずつできることを増やしていけることを目指してください。

また、掃除は誰か一人だけがやっていると不満の溜まりやすい家事でもあります。どうすれば役割分担できるのか家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。

家族で大掃除をしよう

まとめ

以上、家族で取り組む大掃除についてでした。整理整頓や、掃除を最初からできる人はいません。小さなお子さんだと、まだ大掃除でもできることが少ないでしょう。

それでも、家の中でママやパパのやり方を見て少しずつ学んでいくことはできます。ママが計画的に掃除をしているところを見て真似したり、自分でやってみることで達成感を得られたりします。

整理整頓や掃除は、自立した生活を送るために必要な社会性のひとつです。です。将来に向けて、今のうちからお家の中で練習をして、習慣にしていけるといいですね。まずは、年末の大掃除を家族で協力して取り組むところから始めてみてはいかがでしょうか。