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子どもといっしょに環境問題を考えよう!地球温暖化ってなに?

公開日:2021/05/26
最終更新日:2021/05/24

地球温暖化とはなにか?

ニュースや天気予報などを聞いているとよく耳にする「地球温暖化」。授業で習ったことがある方も多いでしょう。

深刻なことだと頭ではわかっていても、「地球温暖化を防ぐために、何をしているか」と聞かれると特に何もしていない方もいるのではないでしょうか。行動に落とし込めていなければ対策とは呼べません。

今回は地球温暖化についてと、今日からご家庭でできる地球温暖化対策をご紹介します。

地球温暖化とは何でしょうか。まず、地球の周りの大気について知る必要があります。

地球の周りをつつんでいる大気の中には、温室効果ガスというものが含まれています。温室効果ガスは、太陽から降りそそいでくる光によって温められた地球の熱の一部を、宇宙へ逃さずにしてくれるガスであり、地球の温度を人間が生活しやすい温度にしてくれています。

このガスがなければ、地球はとても寒くなって、ほとんどの生き物が死んでしまいます。人間や他の生き物にとっては必要なものなのですが、その一方で、温室効果ガスが増えすぎてしまうと、地球は温まりすぎて、人間や生き物にとって生活しにくい環境になってしまいます。これが地球温暖化です。

温室効果ガスにはいろいろありますが、地球温暖化のもっとも原因となっているガスが、二酸化炭素であり、これが増えすぎているのです。二酸化炭素は私たちが呼吸をすれば出るものですが、それはごく少量で地球温暖化には影響をおよぼしません。

その大量の二酸化炭素は、石油、石炭、天然ガスなどの地中から掘り出した化石燃料を燃やしたときに出ます。燃やせば燃やすほど、二酸化炭素は大気中に増え、地球をどんどん温めます。

私たちの生活の中で、これら化石燃料を燃やしているところを見ることは、まずないですよね。しかし、自動車や飛行機を動かせるのも、電気が作られるのも、化石燃料を燃やしているからなんです。私たちがいつも使っているものにも、化石燃料を燃やして作っているものがたくさんあります。

子どもといっしょに環境問題を考えよう

地球温暖化が進むとどうなるのか?

地球温暖化が進むとどうなるでしょう。地球の温度が上がると、南極の氷や氷河が溶けた結果、海の水が増えます。低い土地や小さい島なんかは海に沈む可能性が高いと言われています。

日本でも、例えば、海の水が1m上昇すると、海水浴でよく行く砂浜の90%くらいはなくなってしまうと言われています。

さらに、洪水や干ばつなどの災害も増えるとも言われています。日本では、集中豪雨が増えたり、お米などの農作物が今までとは同じように育たなかったり、今までいなかった害虫が出たりすることが心配されています。

マラリアのような、現在は熱帯地帯で発症するような病気も、今後は日本でも発生するかもしれません。

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ご家庭で子どもとともにできることとは?

「地球温暖化は世界の問題。だから私たちにできることはない」と思いがちですよね。たしかに一人一人の行動が地球温暖化問題解決に与える影響は小さいように思えるかもしれません。

しかし、私たちの周りに温室効果ガスを出しているものはたくさんあり、私たちの小さな行動の積み重ねが地球温暖化対策にもなるのです。

ここからは地球温暖化対策としてご家庭で子どもとともにできることについてご紹介していきます。

①使っていない電気は消すようにする

まずは、「使っていない電気は消すようにする」です。

電気を作るのに、温室効果ガスは排出されます。使っていない部屋の電気は消すようにし、常に意識して無駄な電気を使うのはやめるようにしましょう。

また、他にも見ていないテレビを消すこと、冷蔵庫の扉を長い間開けておかないことなども、たくさんの電気を使わないことになります。また、クーラーを使う際には、扇風機を一緒に使うと、設定温度をあげることができ、その分電気を使わずにすみます。

電気を使わないことは、温室効果ガスは排出を抑えるだけでなく、電気料金の節約にもなるので、一石二鳥ですね。

②水道の水を出しっ放しにしない

次に、「水道の水を出しっ放しにしない」です。

これも、電気と同様、地球温暖化に歯止めをかけるだけでなく、水道料金の節約になる、家計に優しい対策です。

私たちが飲んだり、使ったりできるまできれいな水にするまでにも、エネルギーが使われています。水の節約でも地球温暖化を防止できるのです。

また、水を温めてお湯にするためには、ガスを燃やしますね。ですから、お湯を使えば、温室効果ガスが排出されます。お風呂で頭や体を洗っている間は、シャワーのお湯は止め、使う時間を短くしましょう。

③環境に優しい商品を買おう

次に、「環境に優しい商品を買おう」です。

お店に売っている商品の中には、地球環境のことを考えて作られたもの、リサイクルされて作られたものがあります。そういった商品には、リサイクルマークやエコマークなどのマークが付いています。買い物する際には、積極的にこのマークがついた商品を選ぶようにしましょう。

また、買い物するときには買い物袋を持参するようにしましょう。日本で消費されるレジ袋の数は年間で500億枚と言われております。みんな買い物袋を持っていけば、そのぶんレジ袋が捨てられ燃やされることなく、温室効果ガスの排出を抑えられます。

④公共交通機関を使おう

次に、「公共交通機関を使おう」です。

自動車からは、排気ガスとしてたくさんの温室効果ガスが出ています。できるだけ電車やバスなどの公共交通機関を利用しましょう。みんなが自動車ではなく、公共交通機関を利用すれば、自動車の走る量が減り、排気ガスを減らすことができます。

また、自宅から近いところに行く場合は、なるべく自転車や徒歩で行くようにすれば、排気ガスは出ません。地球に優しいだけでなく、良い運動にもなり、体にも優しいですね。

⑤植物を植えよう

そして、「植物を植えよう」です。

植物を植えて育てることも温暖化対策になります。植物は、二酸化炭素、つまり温室効果ガスを吸収してくれます。

窓の近くにゴーヤや朝顔などでグリーンカーテンを作ることで、夏の日差しをさえぎり、室内の温度を涼しくしてくれ、そのぶんクーラーを使わないですみます。

また、植樹のボランティアに参加するのもいいでしょう。家族で参加すれば、良い思い出作りになりますし、環境のことや、環境保護のことについて知るいい機会になり、ますます環境保護について意識を高めることができます。

子どもといっしょに環境問題を考える意義

子どもといっしょに環境問題を考える意義とはなんでしょうか。

地球温暖化の他にも、地球規模の環境問題はたくさんあります。海洋汚染、森林破壊、希少生物の絶滅、オゾン層破壊など…。これらの問題は加速しつつあります。

子孫が生活しやすい豊かな地球を伝えていくために、未来を託す子どもたちへ、今、地球や人類がどんな課題に立ち向かわないといけないのか教えていく必要があります。

学校でも環境問題の教育はされていますが、環境問題は多種多様です。さらに自然科学や社会科学と、環境問題を学ぶために学ばないといけないことの範囲は広いです。また、子ども一人一人の感性は違いますから、環境問題の重要性の伝わり方も異なります。学校教育のみで、環境問題を教えきるのは困難です。

ですから、各家庭で子どもと一緒に環境問題について考える機会を増やすことが求められています。子どもなりに環境問題への解決策を考えることが、生きる力にもつながるのです。

子どもとの会話のテーマが将来を決める

子どもと普段どんな会話をしていますか。もちろんテレビの話題だったり、友だちとどんな遊びをしたかでもかまいません。親子の会話はどんなものでも重要です。

しかし、たまには、今回扱った環境問題のような、考えてもなかなか答えが出ないようなテーマを子どもと話してみてはどうでしょうか。

また、例えば「水を大切に使おう」、「自動車じゃなく歩こう」といった解決策を子どもが考えて、それを実行し続け、習慣となったとします。どんな習慣を持つかは、その人がどんな人間なのかと同じといっても過言ではありません。

知らないことは、実行できません。いろいろなテーマで話し合ってみることで、選択肢を増やすことができます。子どもの想像力を伸ばすことにもつながります。

子どもといっしょに環境問題を考えよう

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、地球温暖化についてお伝えしてきました。

地球規模の問題である地球温暖化は、世界や国規模で解決策を考えなければなりませんが、個人でも取り組んでいかなければ解決できない課題です。

「地球温暖化については知っている」と思っていた方でも、知らないこともあったのではないでしょうか。もしかしたら、もともと節約のためにしていた習慣が、温暖化対策にもなっていたと気づくこともあるかもしれません。

子どもが興味を持つかどうかは、話してみないとわかりません。いろいろなテーマについて話し合ってみると、子どもの新しい一面に出会えることもあります。親子のコミュニケーションの機会にもつながるのではないでしょうか。

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