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小学校入学前に教育や知育を始めるメリットを考える

公開日:2019/11/15
最終更新日:2020/03/29

「幼児教育=受験のため」ではない

幼児教育に対して、どのようなイメージを持っていますか?

「うちは、小学校受験をさせるわけでもないから必要ない」とか「小さい頃から、あまり勉強をさせるのはかわいそう」とか、少しネガティブなイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。

小学校に入る前の教育には大きく2種類あります。小学校受験をするための「早期教育」と、生涯に渡る学びの基礎をつくる「幼児教育」です。この2つは、共通する部分もありますが、基本的には別のものなのです。

小学校受験をするための「早期教育」

「早期教育」は、主に小学校受験をさせたい親御さんがお子さんに受けさせる教育のことです。

早期教育は、脳の吸収力や順応性が高いとされる幼い頃に教育を始めれば、それだけ優秀な人間になれるという理論にもとづいています。いわゆるエリート教育と重複する部分もあります。

小学校に入る前から先取りして教育を取り入れ、読み書きや計算などの学習や運動、芸術を学びます。早めに教育を受けさせることで、より能力を伸ばすことを重視しています。

生涯に渡る学びの基礎をつくる「幼児教育」

「幼児教育」は、知育教育に偏らず、より広く生活全般を通じて、発達を助けるためにあります。運動や、基本的な生活習慣を整えること、あいさつなどのマナーなどの社会性を身につけることも含まれます。

幼児教育は、家庭内でももちろん行われますが、保育園、幼稚園などの家の外で行うものもあります。生きていく上で必要な力を身につける、集団生活に入れるように準備をするなど広い意味での教育です。

早期教育と、幼児教育のどちらを望んでいるのか

子どもの将来を考えるからこそ、小さいうちから教育を受けさせたい、吸収できるうちに学んでもらいたい、可能性を広げてあげたいと願っている方もいるはずです。小学校受験を視野に入れている親御さんは「早期教育」をしている塾や教室を探せば、きちんと受験対策も含めて学ばせてくれます。

逆に、「うちは受験をさせないから、教育は必要ない」という方であっても、「幼児教育」の必要性を感じている方はいるのではないでしょうか。あいさつや生活習慣などより広い意味での生きていく力を重視しているのであれば、「幼児教育」の考え方に近いのかもしれません。

幼児教育は、広く生活に渡って必要なもの

幼児教育は、とても広い場所で使われている言葉です。家庭でママが生活習慣について教えてあげるのも、パパが子どもの質問に答えてあげるのも幼児教育と呼べます。幼児期に、子どもの成長のために行われる教育です。

家庭だけではなく、幼稚園や保育園や認定こども園で行われているのも、習い事に通わせることも幼児教育です。ただ、幼稚園や保育園と、習い事では役割が変わってきます。次に、家庭以外の場所で行われている幼児教育で何の力を伸ばしているのかを見ていきます。

幼児教育①集団に慣れて社会性を育てる

幼稚園は、文部科学省がかかげる「学習指導要領」にもとづき、子どもの「生きる力」を育てる教育をしています。お友達と協力をして、自信をつけ、集団生活を送れるようにすることが大切です。社会性を身に着け、子どもの成長をうながすための場所でもあります。

一方、保育園は厚生労働省の管轄の施設です。親御さんが働いているため、家庭教育でできない部分をサポートすることも役割になります。社会性を育てるだけではなく、より生活の場としてもふさわしくあることが求められています。

どちらもお友だちと過ごす時間の中で、先生たちにサポートをしてもらいながら「社会性を育てる」場所であることは同じです。それでも、家庭教育でできることが変わってくると、教育に求められるものも変わります。役割が違うので、何を教えるかにも違いが生まれるのです。

幼児教育②習い事では、自主性を育てる

幼稚園や保育園での教育だけでなく、習い事にできる幼児教育もあります。特に、好きなことを学ぶ、得意分野を伸ばすなど、その子に合った教育を選べるのが習い事のメリットです。

たとえば、スポーツ分野であれば、筋力だけでなく、基礎体力やバランス感覚を養うことができます。チームスポーツであれば、集団生活を送る上での協調性が身につくこともあります。幼児期に体力づくりをしておくと、後々に別のスポーツを始めるときにも活かせます。

文化系の習い事であれば、音楽や芸術系も人気が高いです。音感やリズム感など、あとからではなかなか伸びにくい能力もあります。こちらも、ピアノを習っておけば別の音楽を始めるときにも、活かせます。

学習では、知育教室や英語教室があげられます。知識の吸収というよりも、ゲーム要素を入れて学ぶことを楽しんだり、自分で考えてみる習慣を身に付けたりといった内容なことが多いです。まずは、慣れてみることが大事。楽しい経験をできると、本人も学ぶことに対してよいイメージを持つことができます。

無理強いはNG

幼児期は、興味のあることはどんどん吸収して成長します。体も、頭もこれから成長するときなので、柔軟性があります。この時期でないと、獲得がむずかしいものもあります。

しかし、逆に興味の持てないものは続きません。子どもの将来のことを考えると、アレコレ口出しをしたくなることもありますが、あまりに無理強いをすると苦手意識を植え付けることにもつながりかねません。それでは、本末転倒です。

幼児期の子どもに対して、大切なことは子どもの自主性を育てること。まだまだ知らないことも多く、経験も少ない子どもだからこそ、親から見たら「もっといい方法があるのに」と思うかもしれません。

それでも、「自分の希望を言っていいんだ」と思えれば、自主性を育てることにつながります。強く言い過ぎると、子どもが受け身な姿勢に慣れてしまうかもしれません。がんばって取り組んでうまくいったり、好きなことを継続できたりという成功体験を通して、子どもが自信をつけていけることが大切です。

アデックが考える幼児教育とは

アデックでは、幼児期に最も大切なことは知識ではないと考えています。知識を受け入れる能力を身に付け、それを状況に応じてスムーズに引き出す力を養うことです。これが就学後の「勉強嫌い」を生まない大切な要素です。

パズルやプリント、教具を使いながら「触れて、感じて、考える」ことによって「できた!」という小さな成功体験を積み重ねて問題解決能力を育みます。

まとめ

今回は、小学校入学前の教育をするメリットについて考えました。幼児期の教育は、知力を育てるための「早期教育」だけではありません。より、生活習慣や社会生活で必要とされるような生きる力の基礎を育てる「幼児教育」もあります。

幼稚園や保育園は、集団生活を通して社会性を学ぶことができます。習い事は、その子に応じた教育をすることができます。子どもの自主性を育てたり、得意なことを伸ばしたり、その後の学びの土台を築いたりすることができるのです。

場所と役割がちがうと、教育の内容は変わります。それでも、どこも「子どもの成長を助ける」ための場所ということは共通しています。教育は、家庭ですべてを担う必要はありません。サポートが必要な部分があれば、周囲と協力をして、役割分担をしていけばいいのではないでしょうか。