幼児期の子どもに習い事はさせるべき?習い事をさせる親とさせない親の意見を比較!
最終更新日:2022/01/22
幼児期の子どもに習い事はさせるべき?
水泳やピアノ、サッカー、英会話、体操、リトミック、習字に幼児教室。さらにはプログラミング。子どもの習い事にはたくさんありますね。私たちが子どもの頃にはなかった習い事もあり、子どもにどの習い事を習わせるべきかどうか迷うママ、パパはたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし、それ以前に、「子どもが小さいうちから習い事って必要なの?」と、そもそも子ども、特に未就学児の子に習い事に通わせること自体に疑問をもつママ、パパもいることでしょう。
今どき、未就学児のうちに習い事させるのは当たり前となってきたと言えるでしょう。「なんとなくだけど、なにかしら習わせたほうがいいのかな…」と思ってきちゃいますよね。ですが、「周りに流されるように習わせてもいいのかな…」とも考えちゃいますよね。
今回は、未就学児の子どもに通わせるママ、パパの声と、あえて子どもに習い事をさせないママ、パパの声をご紹介していきたいと思います。
どれくらい子どもが習い事に通っているの?
では、まずどれくらいの家庭が子どもを習い事に通わせているのでしょうか。
2020年のある調査によると、4歳児の40%、5歳児の65%、6歳児の69%が習い事をしており、5歳以上になると習い事をしている子どもが多数派となります。
さらに習い事をしている4〜6歳児の50%は複数の習い事をしています。つまり習い事をしている幼児の2人に1人は、2つ以上の習い事を掛け持ちしていることになります。
幼稚園、保育園に行けば、周りのお友だちの約半分がなんらかの習い事をしています。しかもその半数は複数の習い事を掛け持ちしてるとなると、ママ、パパは「なにか習い事を習わせなくちゃいけない!」と思うかもしれません。
だからといって、時間や費用をかけるのですから簡単に習い事をさせると決めてしまうのも良くないかもしれません。しかし、幼い頃から習い事をさせるメリットがあるという声もあります。ですから、子どもに習い事をさせる親、させない親の両方の意見を聞くべきでしょう。
なぜ子どもに習い事をさせるの?
まずは、「なぜ未就学児の子どもに習い事をさせるのか?」の意見をお伝えしていきます。
子どもの得意を見つけたい
まずは、「子どもの得意を見つけたいから」という意見です。
きっと1番多い意見なのではないでしょうか。親が子どもの才能を開花させたいと思うのは、至極当然のことでしょう。
子どもが才能を開花し、得意を見つけられることができれば、子どもの自信につながりますし、将来の仕事にだってつながることもあるかもしれません。プロの奏者やプロスポーツ選手の中には、未就学児から始めている人が多いです。未就学児の頃はたくさんのことを吸収しやすい時期でもありますから、子どもの可能性を比較的広げやすいのは事実でしょう。
しかし、この願いはあまりおすすめできません。子どもの才能を伸ばしてあげたいと思って、習い事を始めるのに、才能を伸ばすことを目的にしないというのは、なんだか矛盾していますよね。
才能を伸ばすことを目的にする親は、「子どもが伸びているか」が気になり、それが子どものプレッシャーになり、「習い事に行きたくない!」となってしまう可能性があるるからです。親もイライラしてしまうこともあります。
ですから、習い事をさせるときは、「子どもの才能を開花させる」という感覚ではなく、「子どもにいろいろな体験をさせてあげよう!」という感覚で、習い事を始めることをおすすめします。
小学校からの勉強の先取りができる
次に、「小学校からの勉強の先取りができるから」という意見です。
習い事の中には、水泳や習字など、小学校の授業で取り入れられている科目があります。また、幼児教室に行けば、読み書きや計算などを習えるでしょう。小学校でも習えますが、先に習い始めておくことで、授業に遅れることなく、余裕を持たせてあげたいという願いから、習い事をさせたいというママ、パパは多いようです。
特に、英語やプログラミングなどは、昔にはなかった授業があります。これらも習い事で先取りしておくことで、不安が消えるでしょう。
また、小学校での勉強が始まると、習い事、特に幼児教室で読み書き、計算などを先取りした子どもたちと、小学校から習い始めた子どもたちの差は徐々になくなっていきます。
しかし、先取りした子どもたちは、自信を持って、学校の授業をスタートできます。その自信は勉強の楽しさにもつながり、それは中学生や高校生、大学生、大人になっても、持ち続けられるかもしれません。
子どもがやりたいと言った
そして、「子どもがやりたいと言ったから」という意見です。
ママ、パパが周りに流されて子どもに習い事をさせるのは、あまりおすすめしませんが。子どもがお友だちの影響であっても、「やってみたい!」と言うのであれば、やらせてみるのがいいでしょう。
しかし、その日によって言っていることが変わる年頃の子どもの意見を真に受けてもいいものか、迷いますよね。それでも、せっかく子どもが自ら言い出したことです。「やりたい!」という子どもの意見を尊重しましょう。
なぜなら、音楽であれ、スポーツであれ、またはそのほかの習い事であれ、子どもの能力を伸ばすのに最も必要なのは、「もっと上手になりたい!」、「この習い事が好き!」という気持ちです。また、自分で選択したものをさせてもらえることで、子どもの自己肯定感が高まります。
実際に通ってみたら子どものイメージと違っていたり、合わない場合もあるかと思います。そんなときは我慢する必要はありません。嫌なことを我慢してでもやらせることは、能力が伸びにくいでしょう。
これは、はじめの意見の「子どもの得意を見つけたい」という想いから外れているでしょう。子どもが「楽しい!」と感じることをさせてあげることこそ、幼児期の子どもには必要だと思います。
なぜあえて子ども習い事をさせないの?
次に、「なぜあえて子ども習い事をさせないのか?」の意見をお伝えしていきます。
子どもがやりたいと思うものがない
まずは、「子どもがやりたいと思うものがないから」という意見です。
習い事をさせようと思って、体験や見学に行ったりしたけれども、どれも子どもの反応がイマイチだったからやらせていないという意見です。
やはり先ほど述べた通り、子どもの自発的に「この習い事をやりたい!」と思える習い事のほうが、上達も早いでしょう。
習い事をさせるのも、タダではありません。時間とお金がかかります。子どもが興味のない習い事をさせるよりも、子どもが普段夢中になっている遊びをさせたほうが、集中力や好奇心などの能力が高まり、親子両方にとって有益なように思えます。
その日によってやりたいことが変わる幼児期ではなく、自分の意思がしっかりと持つことができる年齢になってから、子どもと話し合って決めるという意見もあります。
家族の時間を大切にしたい
次に、「家族の時間を大切にしたいから」という意見です。
未就学児のうちは親子のコミュニケーションやスキンシップが特に大事な時期であり、たとえ短い時間の習い事であっても、子どもと一緒に過ごしてあげたいという思いがあるママ、パパもいるようです。
また、忙しいママ、パパの日々の中に、習い事の送迎が加わるのは、ストレスがあるでしょう。なかなか習い事の準備をしない子どもにイライラして、「早くしなさい!」と叱ることも。親子の絆も築きにくいかもしれません。
子どもはすぐに成長してしまいます。「我が子と生涯で一緒に過ごせる実質の時間」を知っているでしょうか。18歳で親元を離れるまで、ママは約7年6ヶ月、パパは約3年4ヶ月しか過ごせないというのです。なんとも短い時間ですよね。
確かに習い事は子どもにとって良いことが多いですが、短い子どもとの時間を削ってまでさせたいかと言われると、習い事は子どもが本気で「やりたい!」と言ってくるまではいいかなと思ってしまいますよね。
寝る時間を遅くさせたくない
そして、「寝る時間を遅くさせたくないから」という意見です。
習い事をさせようと思うと、どうしても就寝時間が20時よりも遅くなりそうなところばかりで、習い事を諦めたという声もあります。
睡眠は子どもの体づくりの基本です。特に幼児期の必要な睡眠時間は11〜13時間と言われておりますから、20時前には寝かせてあげたいですね。
睡眠時間の長さには、ほかにも免疫を向上させたり、記憶力をあげたり、感情コントロールを高めたりします。
まとめ
いかがだったでしょうか。なぜ幼児期の子どもに習い事を通わせるのか、なぜ習い事を通わせないのか、それぞれの意見をお伝えしてきました。
両方の意見を見て、どう思ったでしょうか。どちらも納得のいく意見で、習わせるべきか、まだ見送るべきか、余計に悩む結果になったかもしれません。夫婦で意見が割れたかもしれません。
悩むことも、夫婦で意見が割れることも、子どもの今後の教育方針を決めるのに、良いきっかけ
になります。たくさん話し合いましょう。そして、その話し合いの中には子ども自身の意見を取り入れましょう。