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知育ってなに?子どもが楽しみながら頭が良くなる遊びとは?

公開日:2020/01/04
最終更新日:2020/03/29

知育とはなにか

知育玩具や知育教室といった場面でよく聞く言葉である「知育」。私たちアデックも知育教室ですが、知育とはどのような意味かご存知でしょうか。

知育とは、知性を育てること。物事を知り、考え、判断する能力である知性を育てるとは、自分の頭で考える力を身につけることです。計算が早くできるといった能力とは少し異なります。

問題を解く、身体を動かす、コミュニケーションをとるといった場面で、今まで蓄積してきた知識や情報、経験してきたことを活かし、最適な判断を下せるようになることが知育の向かう先です。単なる詰め込み型の教育とは違い、知識や情報、経験をどのように活かすかという活かし方を考えるのが知育なのです。

遊びから学べること

子どもにとって一番大切なことは遊ぶことです。身体を使う遊び、頭を使う遊び、手先や指先を使う遊びなど、遊びはただ楽しいだけではなく、さまざまなことを教えてくれる教材でもあります。

「賢くなってほしい」と子どもに願う親御さんは、早い段階から習い事に通わせたり、読み書き計算などを覚えさせたりしますが、遊ぶ時間も大切に考えていただきたいところです。24時間365日、子どものひとつひとつの行動すべてが知育となります。

子どもが遊びで得られた知識や情報、経験を整理し、気づきや学びに昇華させるのが周りにいる大人の役目です。実生活にどのように活かせるのか示唆することまでできれば、知育を行ったと言えます。遊びから学べることは多いと考えておきましょう。

子どもが賢くなる遊びとは?

では、知育的な観点から、子どもが賢くなる遊びとは何があるでしょうか。本音を言えば、どのような遊びであっても、知性を鍛えることはできます。

子どもが単に遊ぶだけではなく、遊ぶことによって何を得られるのか、どう活かせるのかを考えて、親子間のコミュニケーションをとっていきましょう。

遊び①ごっこ遊び

まずは「ごっこ遊び」です。男の子でいえばヒーローごっこ、女の子でいえばおままごとが挙げられるでしょう。

ごっこ遊びは、役になりきることで相手目線を培います。アニメや漫画で見るヒーローだとどのような言葉を使うだろう、どのように敵に立ち向かうだろうと考えます。自分ではない他者を演じることによって、相手の考えや意識を知ろうという努力が生まれます。

おままごとでいえば、身近な存在をモチーフに役になりきります。ママは料理をするときにこんなことを考えているんじゃないか、パパは仕事に行くときにこんな気持ちで家を出るんじゃないかなどを想像する機会を得られます。ママやパパのことを知ろうという時間によって、自分の普段の振る舞いや言葉遣いを見直すきっかけにもなるので、ヒーローごっこよりも現実世界につながりやすいです。

ごっこ遊びの相手をする場合もあると思いますが、そのときには必ず「〇〇だったらどんなことを考えていそうかな?」と相手目線で物事を考える問いを出してください。遊びの中で問いを立てることが知育的な関わり方なのです。

遊び②ボール投げ

次は「ボール投げ」です。グローブを使う、いわゆるキャッチボールでもいいですし、ドッジボールのような両手で掴む大きさのボールを使ったものでも構いません。ボールを投げて、ボールを取るという動作が生まれる遊びです。

どのくらいの力を入れれば、相手のところまでボールが届くのか、自分の身体の動きを意識しながら、仮説検証する力を手に入れられるのがボール投げのいいところです。このくらいの力だと届かない、相手が取りやすいようにするにはどうすればいいか、など単純な動作の中にも考えることがたくさんあります。

ボールを取るときも同じで、どうすれば取りやすいのか、後ろにこぼさないかといったことを考えながら身体を動かします。頭で考えながら身体を動かすという、2つのことを同時にやることが学びにつながります。

小さいボールを投げていれば、大きなボールだと同じようにできるかなと問いを立てていただきたいですし、大きなボールを両手で取っていれば、小さなボールを片手で取れるか尋ねてみてください。再現性と言われる、似たような状況で同じような結果を導けるかを考えるきっかけとなるでしょう。

遊び③言葉探し(辞書引き)

3つ目は「言葉探し(辞書引き)」です。りんご、紫、冷たいなど、どのような品詞、状態の単語でも構いません。子ども用の辞書を用いて、単語を探させるゲームです。

言葉の意味や使い方を知るのはもちろん、辞書の引き方や五十音順の考え方を知る機会にもなりますが、語彙を増やせることが分かりやすいメリットでしょう。語彙が増えれば、それだけ表現にも幅が広がりますし、さまざまなことを知る機会も増えます。読み書きにつながるというよりは、単語とその意味を知ることで、物事を理解する力が増すことにメリットを見出しやすいです。

また、親子で競争することで競争心を育むこともできますし、調べた単語に日付をつけておくことで学びを量的に把握することができます。コツコツと積み重ねた量が目で分かります。一日一単語というように習慣化しやすいので、仕事帰りでなかなか時間が取りづらいパパやママとの日課にすることをおすすめします。

どうすればもっと早く見つけられるだろう?どういう順番で単語は並んでいるだろう?と問いを立てることで、改善意欲や本質を見抜く力を鍛えることができます。

 

 

アデックが考える、知育と遊び

ここまで3つの遊びを紹介しましたが、紹介前にお伝えしたように、本質的には遊びの種類はそこまで問いません。大切なのは遊び終えたときに、子どもに対して問いを立てることにあります。

成功・失敗といった観点から、どうすればもっと上手くいくか、なぜ失敗してしまったのかと尋ねることで、改善や工夫への意識を促し、経験を活かすことの大切さを説くことができます。また、相手目線といった観点から、このとき相手はどう思っているだろう、相手より上手くやるためにはどうすればいいと尋ねることで、相手の情報を活かすことの必要性を説くことができます。

子どもは、楽しかった、悔しかったといった感情の方が残りやすく、そこで得た気づきや学びを言語化して記憶に残すことは難しいものです。大人であっても、仕事ひとつから気づきや学びを得て、次につなげようとするには、ちゃんと意識しなければ難しいです。子どもに自然にやれというのは酷な話です。

知育と遊びを連動させるためにも、必ず、気づきや学びを引き出すための質問をしましょう。これはアデックでもこだわって行っていることですし、ぜひご家庭でもやっていただきたいことです。

 

 

まとめ

今回は知育の定義を説明しながら、知育的な観点での遊びと遊び方、問いの立て方を紹介してきました。我が子に賢くなってほしいという気持ちは多くの親御さんが抱いている想いだと思いますが、それは子どもだけに向けられたものではありません。親御さん自身も、賢いママやパパになっていただきたいのです。

遊びの時間は子ども一人にさせるのではなく、親子の時間としてともに遊んでいただきたいです。まずは遊びの感想を聞くことからで構いません。遊びながら、そして遊び終わったときに親子で対話する時間を増やしましょう。その時間こそが、子どもの発達や成長に大きくつながるゴールデンタイムだということを知っていただければ幸いです。