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子どもが泣くときに効果的な対処法は?言葉で説明してもらおう!

公開日:2020/06/19
最終更新日:2020/06/19

子どもが泣いちゃった…!どうしよう?

子育てをしていると、子どもが泣いてしまうのは日常的に起きる出来事ではないでしょうか。

子どもと過ごすうちに、ママもパパも徐々になだめるのもうまくなっていくものです。しかし、泣く理由がはっきりしていればいいですが、泣いてしまう理由が分からない時、イヤイヤ期で言葉を伝えるのさえ難しい時は、どうすればいいかわからず、困り果ててしまいますよね。

今回は、子どもはなぜ泣いてしまうのか、その時どうしたらいいのかについてご紹介していきたいと思います。

子どもはどうして泣くの?

そもそも、なぜ子どもは泣いてしまうのでしょう?

子どもの頃は、言葉や感情もまだまだ発達途中です。脳や心の発達が進んでいくと、今まで感じていなかった欲求が生まれたり、今まで気づいていなかった新しい発見があります。

そんな時に、その新たな発見を伝える表現力を持っていないため、ママやパパに十分に伝えることができないフラストレーション、もどかしさや悲しさ、怒りなどの感情から泣いてしまうのです。つまりは、子どもはママやパパを困らせたいのではなく、伝えることのできない感情や欲求があふれ出て、涙になるのです。

大人でも、言葉にできない感情が涙になって、泣いてしまうことがありますよね。子どもが泣いてしまうのも、そんな苦しい時が日常茶飯事なのです。

子どもが泣いてしまったらなぜ悲しいか言葉できいてみましょう

乳児期に泣く理由

乳児期は、まだ言葉を話すことができないため、自分の感情や欲求を泣くことで訴えます。感情も主に快か不快かのどちらかであり、子どもは不快と感じたときに泣きます。

言葉でのコミュニケーションができませんから、なぜ泣いているのか見抜く洞察力と、泣く理由を見つけ出すまでの忍耐力が必要であり、まるでママやパパは試されているように感じてしまい、こちらのほうが泣きたくなってしまいますよね。

乳児期の子どもが泣く理由には、お腹がすいた、オムツが濡れている、体のどこかが痛い、疲れた、眠いなど身体状況によるものが多いです。ママやパパは子どもが何を不快に思っているのか、一つ一つ対処をしてあげてください。

幼児期に泣く理由

幼児期に特徴的なのが「イヤイヤ期」です。泣くだけならまだしも、わめいたり暴れたりなど、ママやパパにとっては本当に大変な時期であると思います。

この時期は自立心が芽生え始め、なんでもやってみようと思うけど、自分の理想、想像通りには物事がいかないことで泣いてしまうことが多いです。反対にまだまだ甘えたい時期でもあり、かまってほしいために泣いてしまう。また、言葉が上手に出てこなくて自分の気持ちを伝えられない苛立ちも泣いてしまう原因です。

つまり、子どもに自我が芽生えてきたことで、自分以外の人やものと上手くいかなくなってしまう状況が泣いてしまう原因になります。イヤイヤ期はママやパパにとって大変ですが、自我が芽生え成長している証です。感情的にならず冷静に、子どもの状態に合わせて対処をしてあげましょう。

就学期に泣く理由

小学生になると、自分の感情や欲求をある程度、言葉にすることができ、今までより泣くことは少なくなってきますが、それでもまだまだ子ども。泣いてしまうことは多々あります。

悲しかったり、悔しかったり、物事がうまくいかないなど、子どもにとって、何か自分の感情を大きく揺さぶられる出来事があった時に、その感情を言葉で表現することが難しく、頭が混乱してしまうことで、涙があふれ出てしまうことがあります。

子どもが泣いた時に逆効果な対処法3つ

ここまでは子どものそれぞれの年齢で泣く理由が違うことをお伝えしてきました。ここからは泣いている子どもに対して、どのように接し方をしてあげればいいのかということをご紹介していきたいと思います。

兄弟がいる場合、2人目を育てる方が楽だと感じられる方は多いのではないでしょうか。それは、泣いているときに限らず、子どもへの接し方を、実体験を通して、年齢別の傾向と対策を知っているからだとも言えます。すべての子どもに対して当てはまることではないですが、知識や情報を持っておくことは重要です。ぜひ、参考にしてみてください。

ここからは、泣いている子どもに対してやってしまうと逆効果な接し方を3つご紹介します。

逆効果な対処法①感情的に叱ってしまう

子どもが泣いているときに逆効果な対処法の1つ目は、感情的に叱ってしまうことです。ママやパパが最もしてしまいがちな方法かもしれません。

泣いている時点で、すでに子どもの心の中が不安定で、感情がぐるぐる回って混乱しています。そんな子どもを感情的に叱ってしまうと、怒られた怖さ、悲しい気持ち、なぜ怒られるんだという怒り、気持ちを分かってもらえない苦しさなどの感情が、さらにぐるぐると回り、子どもの頭の中は大混乱におちいってしまいます。

ただでさえ言葉にすることが難しい感情が、さらに増えてしまったことで、子ども涙が止まらなくなってしまうのです。これでは、子どもも、叱るママ、パパ自身も辛く、誰も得をしません。

逆効果な対処法②ママやパパの都合に合わせる

子どもが泣いているときに逆効果な対処法の2つ目は、ママやパパの都合に合わせることです。我慢を覚えることも大事ですが、子どもの気持ちや考えを無視することは、親に自分自身を受け入れられてもらえないと感じてしまう原因になります。

ありのままの自分を受け入れられなくなったり、子どもの自己肯定感が低くなったりすることにも影響してしまいます。

また、「なんで僕ばかりが我慢するんだ!」、「ママやパパは私のことなんかどうでもいいんだ!」と親に反発することにもつながる可能性があります。一度感じた感情は、記憶からなくなったとしても、心の奥に積もっていくものです。できる限り子どもの言い分も聞いて、そんな思いを感じないように接し方を考えてあげたいですね。

逆効果な対処法③早く泣き止ませようとたくさん話しかける

子どもが泣いているとき逆効果な対処法の3つ目は、たくさん話しかけてしまうことです。特に家の外で大泣きされると周りの目もこちらに集まり、ママやパパもより焦って、ついたくさん話しかけてしまいますよね。

しかし、大泣きしているときの子どもの頭の中は、混乱しています。そんなときに、長々とたくさん話しかけられても理解ができませんし、余計に混乱し、わめいたり、暴れたりするかもしれません。どうしても泣き止まないときは、子どもが落ち着くのを待つことも大切です。

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子どもが泣いた時に効果的な対処法3つ

ここまでは、泣いている子どもに対して逆効果な対処法を3つお伝えしました。

では、子どもが泣いている時にどのように接してあげれば良いのでしょうか?ここからは子どもが泣いているときに、効果的な接し方をお伝えしていきます。

効果的な対処法①「気持ちを教えて?」と言う

まず効果的な対処法の1つ目は、子どもが泣いているとき、「今どんな気持ち?ママに教えて?」と子どもに聞くことです。気持ちを聞かれることで、子どもの中に「自分の気持ちが受け止めてもらえるんだ」という安心感が生まれます。

また、言葉にできない気持ちがあふれ出てきてしまうという段階から、自分が今感じている気持ちがどういうものか言葉にする段階に進むことができます。そうすると、子ども自身も少し冷静になり、気持ちを整理することができるようになるのです。

感情の種類を聞くことができたら、「その気持ちは10点中、何点?」と聞いてみましょう。そうすることで子どもは、「そういや、そんなに悲しくないや。」とさらに自分の感情に対して冷静になります。

効果的な対処法②まずは、子どもの言い分を聞く

子どもの言い分を聞くことも、子どもが泣いているときに効果的です。子どもの言い分が正しいかどうかは別として、聞いてあげることで、「自分は受け入れてもらえている」というママやパパへの信頼を持つようになります。信頼関係によって、少しの我慢ならできるようになるかもしれません。

また、子ども自身が自分の言い分を言葉に出すことで、頭が整理され、冷静になり、自分の言い分は正しいのか客観的に判断することができます。

効果的な対処法③大泣きしているときは、混乱が収まるまで待つ

大泣きしているときの子どもの頭の中はパニック状態。長々と説得しようとしても、混乱している間は逆効果です。大泣きしている子どもへの話しかけ方は、「短く、わかりやすく、繰り返し」が有効ですが、それでも癇癪がおさまらないときがあります。

そんなときは落ち着くまで待ちましょう。子どもも「あれっ。なんでこんなに泣いていたんだっけ」と泣いてる途中で急に冷静になるときがあります。そうなったら、もう一度、話しかけ、子どもの気持ち、言い分も聞いてあげましょう。

また、子どもが癇癪を起こしても、親が冷静に子どもが落ち着くのを待つことで、「大泣きすることでは、自分の都合がいいようにはいかない」と知り、癇癪を起こさずに、しっかりと言葉で表現することを学ぶはずです。

さらにこんな効果も!

感情があふれ出る前に、言葉を使って自分の気持ちを表現する練習を小さな頃から繰り返すことで、自分の思いや考えを相手に分かりやすく伝える方法や、相手も自分も傷つかない自己主張の仕方などの練習になります。

このコミュニケーション能力は大人になってからでも活かすことができ、相手に感情を上手に伝えられることは、他人と良い関係を築くだけでなく、心にフラストレーションをためずに済み、精神を安定させることができます。

また、子どもが「自分の気持ちを受け止めてもらえている」と感じることは、自己肯定感を持つためにとても大切です。ママやパパが、子どものことを無条件で受け入れることで、子どもが安心感を得ることができます。安心、安全と感じるからこそ、子どもは自立心が芽生えます。

ママやパパにとっても大事なこと

子どもが泣いてしまったとき、子どもに気持ちを伝えてもらうことは、ママやパパにとって大切なことです。

泣いている理由を聞く事で、「実はそんなことを考えていたのか」と気づかされることがあるでしょう。また、子どもの目線で感じたことを聞くことで、他の子とは違うその子に合わせた接し方や問題の解決策を考えることができるようになります。

泣いているときだけでなく、子どもの素直な心で感じた気持ちから、気づかされることはたくさんあります。ママやパパの子どもへの接し方、パパのママへの接し方、ママのパパへの接し方など思い直すことがあるかもしれません。

泣いているときは成長のチャンス

泣いている時は成長のチャンス!

子育ての中で子どもが泣くことは日常茶飯事。ママやパパは困り果てたり、疲れたりしてしまうこともあるかもしれません。

しかし、泣いているときこそ、あふれ出てしまった感情を一度抑え、それを言葉にする練習ができます。その経験を積み重ねることで、相手に気持ちや考えを伝える方法、自分の感情をコントロールする方法を学ぶことができ、成長するチャンスです。

また、子どもの泣く理由の裏側には子どもなりの感じ方や考え方が隠れているもので、そこからママやパパが学べることはたくさんあると思います。

泣いている時は、子どもだけでなく、ママやパパにとっても、成長の機会なんだと受け取ることでストレスが少なく、子どもと接することができます。ぜひ、子どもに寄り添って、ママやパパも子どもも、家族で成長し合ってあげてください。

まとめ

今回は泣いているときの子どもの気持ちや、泣いているときにどのように接してあげれば良いのかについて、お伝えさせていただきました。

子どもに大泣きされると、つい感情的になったり、焦ってしまったりしてしまいますよね。そんなときはどーんと構えて、ただただ子どもが落ち着くのを待ちましょう。

子どもは何かうまくいかないことがあると泣くことが多いですが、親が冷静に子どもが落ち着くのを待つことで、「大泣きすることでは事が進まない。自分の気持ちは言葉で伝えよう。」と考えるようになるのです。

子どもはまだまだ言葉での表現力は未熟で、伝えたいのに伝えられない、そのフラストレーションが涙になってあふれ出てしまいます。しかし、気持ちや考えを伝えるのには、泣くことではなく、言葉にすることが、一番スムーズに事が進むんだということを学ぶことは、誰よりもその子自身の将来に役に立つのではないでしょうか。