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学力や運動能力にも繋がる!「見る力」を鍛える「ビジョントレーニング」

公開日:2023/01/08
最終更新日:2023/01/08

子どもの目で関心があることと言えば、多くの人は「視力」と答えるのではないでしょうか。「視力」は、物がどのくらい見えているのかを数値化して判定するものですが、実はこれ、「目で見る」という機能のごく一部にしかすぎないんです。
目で見たものを脳が認識し、それに合わせて体を動かすこと全体を「視覚機能」といい、視覚機能を鍛える「ビジョントレーニング」に取り組むことで動作や行動の向上が期待できるんだそう。今回はそんな「ビジョントレーニング」について、一般社団法人日本ビジョントレーニング普及協会の横田幹雄さんにお話を伺いました。


◆ビジョントレーニングって何?
「ビジョントレーニング」という言葉自体、初めて知ったという人も多いのではないでしょうか?まずは「ビジョントレーニング」とはどのようなものか、基本的なことから横田さんに伺いました。

「簡単に言うと眼球のトレーニングです。人は見た映像を脳で理解し、判断して行動に移します。これらの動作全体を『視覚機能』といい、この機能は眼球を動かす筋肉などを鍛えることによって向上します。視覚機能を高めることは脳の活性化につながり、集中力や判断力、運動能力の向上といった効果が期待されます」

学力や運動能力にも繋がる!「見る力」を鍛える「ビジョントレーニング」

欧米では80年以上前から教育の現場でも導入されているというビジョントレーニング。近年では日本でも徐々に認知されてきており、アスリートやプロスポーツ選手の能力発揮に用いられるほか、自治体によっては発達障害がみられる子どもたちの課題改善や克服に活用する、実践的なトレーニングプログラムとして取り入れているところもあるのだとか。

人は幼少期から、外遊びや体を動かす経験を通じて、平衡感覚や固有感覚、触覚、視覚、聴覚といった感覚機能が育まれていきます。モバイルゲームや電子機器を使った遊びが発達する一方、外遊びの機会が減りつつある昨今では、こうした感覚を磨く機会が減り、「目」をうまく使えない子どもや、内斜視の症状にいたってしまう子どもも増えてきているのだそう。正しく目を使う方法が身につくビジョントレーニングが注目を集めているのには、そんな背景も関係しているようです。

◆ビジョントレーニングにはどんな効果がある?
では、ビジョントレーニングを行うことによって、具体的にはどのような効果が期待できるのでしょうか。

「見る・分かる・動くは一連の動作です。ですから最初の『見る』で躓くと、すべてに躓いてしまうことになります。ビジョントレーニングで『見る力』を鍛えることは、体を動かすための土台を整えることでもあり、集中する力、読み書きする力、運動能力の発達へと繋がります」

目を上手に使えていないことは、さまざまな部分で能力を阻害する原因になりうると横田さんは言います。

「たとえば勉強の成績が上がらないですとか、ボールをうまく蹴ることができない、図形が書けない、人の顔が覚えられないといった困り事を抱えている子どもは、目をしっかり使えていない可能性も考えられます。そういった場合、眼球を動かせるようにトレーニングし、視覚機能を鍛えることで改善・解決できる可能性があるんです」

◆家庭でできるトレーニング方法をご紹介
「ものを見る」という基本的な力を高めることによってさまざまな効果が期待できるビジョントレーニング。それでは、自宅でも簡単に取り組めるビジョントレーニングの方法はあるのでしょうか?

「基本的には、動く指標を目で追うだけでOKです。トレーニングを受ける人の目の前30cm~40cmの距離に指標を置き、50cm~60cmほどを目安に指標をゆっくり動かして、これを目で追うところからスタートしましょう」

このとき注目したいのはやはり「眼球の動き」。ゆっくり動く指標から視線が離れていないか、途中で違う方向を見ていないか、両目でしっかり見ているかなど、眼球の動きを確認しましょう。もし動きがスムーズでない場合は、これからご紹介するトレーニングに取り組んでみましょう。

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<簡単なビジョントレーニング>
まずは「指標」を用意しましょう。割りばしなど適度な長さの棒を用意し、先端に直径3cmくらいの球体(フェルトやスポンジなど)をつけたものを2本用意します。同じぐらいの大きさのキャラクター人形や指人形をとりつけると、子どもがより楽しく取り組めます。

指標の準備ができたら、実際に指標を目で追うトレーニングを行います。この時に気をつけてほしいのは「目だけで指標を追う」ということ。顔の位置は固定して、目だけを動かすようにします。

STEP1:指標を1本用意します。左右、上下、斜め、逆斜め、右回りの円、左回りの円と、順番に指標をゆっくり動かし、これを目で追います。

STEP2:指標を2本用意します。まず指標を左右に一本ずつ、肩幅くらいに開いて持って固定し、右・左と順番に目を動かしていきます。次は上・下、斜め・逆斜め、というように、2点間で目を動かします。

STEP3:次は前後の動き。指標を1本用意し、30cm~40cm指標を目の前3cmくらいまでゆっくりと近づけます。これを5往復ぐらいを目安に行いましょう。また、2点間を交互に飛ばして見る「遠近」の切り替え運動も20往復程度行います。これらの遠近運動は学校生活において、板書をノートにとる際に大きな効果が発揮されます。板書をノートに書き写すのが遅い、苦手といったお子さんにはおすすめのトレーニングです。

この3つのトレーニングに、1日5分~10分を目標に取り組みます。簡単に思えるトレーニングですが、あまり目を動かさない生活をしている子どもにとっては難しいかもしれません。まずは「できなくてもいいからやってみよう!」と声をかけて取り組んでみましょう。毎日少しずつでも続ければ、効果は出てくるはずです。

もちろん、このビジョントレーニングは子どもだけでなく大人にも有効。ぜひ親子で楽しみながらトレーニングに取り組んでみてください。

学力や運動能力にも繋がる!「見る力」を鍛える「ビジョントレーニング」

以上、ビジョントレーニングの効果や簡単なトレーニング方法についてご紹介しました。
苦手を克服したり、できなかったことができるようになることは、子どもの自信につながります。その「苦手」「できない」の原因が、もし「見る力」の不足にあるとしたら、視覚機能全体を高める「ビジョントレーニング」は、子どもへの助けになるかもしれません。まずはきちんと「目」が動かせているかをチェックして、楽しみながら簡単なトレーニングに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 


プロフィール:横田幹雄さん

一般社団法人日本ビジョントレーニング普及協会理事。キャリアコンサルタント・心理カウンセラーとして20年以上人材支援に携わり、脳科学を活用したメンタルトレーニングを学ぶなかでビジョントレーニングと出会う。その後、ビジョントレーニングを広めるため、協会を設立。現在は発達のゆっくりな子どもから視覚に障害のある子ども、ジュニアスポーツチーム、プロスポーツ選手など、多方面にわたりトレーニング指導を行う。その一方、保護者、保育園・小学校の先生、放課後等デイサービスの従事者、スポーツの指導者などに向け、ビジョントレーナーとして活躍する人材の育成に力を注いでいる。

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