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おなら、あくび、くしゃみってどうして起こるの?子どもへの問いかけで「知りたい」「学びたい」を引き出そう!

公開日:2021/02/10
最終更新日:2021/02/09

人間の身体にはさまざまな反応が起こる

ヒトの身体にはいろいろな反応が起こります。

くさ〜いおならとか、眠いときに出てしまうあくびとか、パパのうるさいいびきとか。そのほとんどが本人の意思に関係なく出てしまうものですね。

当たり前のようにおならをしたり、あくびをしたりしていますが、こういった身体の反応を不思議に思ったことはありませんか。子どももきっと「なんで?」「どうして?」と思っているはずです。

今回はそんな身体の反応の理由や背景を探っていきます。子どもから「どうして?」と聞かれる前に、子どもに「どうして、おならって出るんだろう?」と聞いてみることが、学習意欲や興味関心の引き金になります。

子どものどうしてを大事にしよう

「どうして〇〇だと思う?」は子どもへの魔法の問いかけ

子どもに「どうして〇〇だと思う?」という問いかけを、いろんな場面でしてみましょう。

この問いかけによって、子どもは「なんで?」「どうして?」とその理由や背景を考えようとします。

このやりとりが知育にはとても重要で、「知りたい」「学びたい」という興味や意欲に変わっていき、そして、答えを知ることで「さらに知りたい」「もっと学びたい」と好奇心が広がっていきます。

質問する側のママ、パパはその答えを必ずしも知らなくて構いません。子どもと一緒に調べてみればいいのです。「そうだったんだ!」と親子で分かち合えば、記憶にも残りやすいですし、親子の絆も深まります。ぜひ、子どもに「どうして〇〇だと思う?」と聞いてみましょう。

とは言っても、子どもの「どうして?」にスラスラと回答できたほうがカッコいいに決まっています。ここからは、身体の反応の謎について、ご紹介していきます。

おならってどうして出るの?

まずは「おならってどうして出るの?」という質問からです。

おならの大部分は実は空気です。食べ物を飲み込むとき、食べ物と一緒に空気も飲み込んでいるのです。飲み込んだ空気は、たいていの場合、口から「げっぷ」として出ていきますが、体の奥に入ってしまうことがあります。

その空気は、体の中の消化器官という長い長いトンネルを通って、下に送られていきます。消化器官は、私たちが気づかないうちに、まるでミミズのように動いて、飲み込んだものを下へ下へと送る働きをしています。飲み込んだ空気は、おしりから外に出されます。

おならの8割が口から飲み込んだ空気です。そして、残りの2割はお腹の中でバクテリアという小さな生き物が作り出したガスであり、これがおならの臭いのもととなっています。

あくびってどうして出るの?

次は「あくびってどうして出るの?」という質問です。

あくびの出る原因は、実はまだはっきりとはしていません。しかし、あくびが出るときの共通点は、脳の働きが鈍くなったときで、例えば眠くなったとき、疲れたとき、退屈したとき、部屋の空気が悪くなったときなどです。

あくびの動作は、大きく口を開けて、息を吐き出すのではなく、吸い込むという特徴があります。大きく口を開けることで、普通では動かさない筋肉を動かしており、神経を使って脳を強く刺激して、鈍くなった脳の動きを活発にしようとしているのではないかと考えられています。

また、息をたくさん吸い込むことによって、新しい酸素をたくさん血液中に取り込み、脳だけでなく体全体も活性化させているのではないでしょうか。

すなわち、あくびは、鈍くなった脳の動きを、活発にするための働きをしていると言えそうなのです。

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くしゃみってどうして出るの?

次は「くしゃみってどうして出るの?」という質問です。

鼻の穴は空気を体の中に取り入れるための入り口の役目をしています。しかし、空気には、ほこりやバイキンなどが混じっています。これらをそのまま吸い込んでしまえば、病気の原因になりかねません。

そこで、ゴミを少なくして吸い込むために、鼻には鼻毛と粘膜があります。鼻毛は大きなゴミが体の中に入りこむのを防ぎ、粘膜はいつも湿らせておくことで小さなゴミ、ほこりが入りこむのを防いでいます。

鼻の粘膜の中には神経があり、ゴミが粘膜につくと、この神経を刺激することがあります。刺激された神経は、ゴミを外に出そうと、思いっきり息を吐きだします。これがくしゃみの正体です。

しゃっくりってどうして出るの?

次は「しゃっくりってどうして出るの?」という質問です。

私たちは息をするとき、実は胸の筋肉が動いています。息を吸うときに胸の骨がもちあがるように動くのが、その証拠です。

そのとき、体の中では肺をふくらませるために、肺の下にある横隔膜という膜が引き下げられるように動いています。逆に、息を吐いて肺をちぢめるときは、横隔膜は上がっています。横隔膜は息を吸ったり、吐いたりするときに大切な役割をしているのです。

この横隔膜は、なにかのはずみでけいれんを起こすことがあります。そして、けいれんした瞬間に「ヒック」と息を吸ってしまいます。これがしゃっくりです。

しかし、どうして横隔膜がけいれんするのかはわかっていません。今のところ食道や胃への刺激が横隔膜のけいれんを起こしているのではないかと言われていますが、正確にはわかっていないのです。

げっぷってどうして出るの?

最後は「げっぷってどうして出るの?」という質問です。

げっぷもおならも、私たちの周りにある空気と同じです。おならの質問で述べたように、私たちが食べ物と一緒に飲み込んだ空気が、口から「ゲップ」と出るのがげっぷ、おしりから「プーウ」と出るのがおならです。

息を吸ったときに吸い込んだ空気がおならやげっぷになることはありません。息を吸ったときの空気は肺にいきますが、食べ物と一緒に飲み込んだ空気は胃や腸にいきます。そして、胃から逆戻りして口から出たものが、げっぷであり、胃を通り過ぎて、腸の中で発生したガスと一緒におしりから出てくるのがおならです。

どのような話をするかによって子どもの興味が変わる

紹介してきた身体の現象についての「どうして?」の質問の答えを話した後、さらにどのような話をすればいいでしょうか。話の内容によっては、子どもがどのようなものに興味を持つか変わります。

学校の勉強だとどの教科にあたるのか?

身体のことは、理科の授業で習います。

小学4年生から人体の授業が始まり、人の体のつくりと運動について、消化器官のつくりと働きについて、肺と呼吸について、心臓と血液の流れについてといったことを学んでいきます。

おならやげっぷの話は消化器官について、しゃっくりの話は肺と呼吸について、あくびの話は血液についての話につなげることができます。

「どうしてだと思う?」などの質問で、人体について「学びたい!」「もっと知りたい!」と思えた子どもと、そうでない子どもでは、前者のほうが内容を覚えるのに有利でしょう。

学校の授業で習うことは、子どもたちにとってあまり身近に感じられないことも多く、興味を持たせることはなかなか難しいです。おならやしゃっくりなどの子どもにとって身近な身体の反応から興味をもてば、学校の授業で習うことにも面白さを感じてくれるかもしれません。

身体に関わる仕事とは?

では、身体に関わる仕事にはどのようなものがあるでしょうか。人を助けたいという気持ちが加われば、医者、看護師、助産師、薬剤師、理学療法士などの職業があります。

また、直接患者さんを助けなくとも、新しい治療法や薬を研究する医療研究者になって間接的に助けるという仕事も選択肢としてあります。興味を持ったことから仕事や職種は広がっていくのです。

子どもの好奇心を大切に

まとめ

いかがだったでしょうか。

おならやしゃっくりのメカニズムは、大人でも知らないことばかりで、「へぇ」と思うこともあったのではないでしょうか。

身体のことでなくても、子どもの「どうして?」という問いには、答えをごまかさず、分からなければ親子で一緒に調べて、答えを導き出しましょう。こういった細かなことをやることで、子どもの夢や未来が膨らんでいくのです。

子どもの「どうして?」は好奇心です。その好奇心を大事にしてあげましょう。また、ママ、パパは「どうして〇〇だと思う?」という言葉で、子どもの好奇心を育ててあげましょう。