子どもが友だちの家に遊びに行くときに身につけさせておきたいマナーとは?子どもへの評価は親の評価につながる。
最終更新日:2021/01/09
子どもが友だちの家に行く機会は多い。
子どもに友だちができると、おうちで遊ぶ機会もあります。自宅に友だちを招くときには見守ることができますが、他の子のおうちに招いてもらったときはそうもいきません。
子どもだけでおうちに遊びに行くときに「ちゃんとマナーを守れているか」や「迷惑をかけていないだろうか?」と心配になるママやパパもいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、お子さんが友だちの家に行く前に教えておきたいマナーについて考えていきましょう。
相手のママやパパはさりげなく子どものマナーを見ている
お子さんが小さいうちは、どうしても気遣いの面で至らない点があったりするものです。早く遊びたい気持ちが先に出てしまって、ついつい片付けを忘れたり、人見知りな子どもだと緊張して挨拶がなかなかできなかったりすることもあるかもしれません。
子どもは大人と同じようにはできなくても仕方がないものです。周りの大人や、友だちのママやパパも多少のことは大目に見てくれるはずです。
それでも、マナーの悪い子を見ると「ちゃんと教えてもらってないのかな」と心配になったり「もしかしたら、この子のおうちではこれが許されているのかな」と気になったりしませんか。それは相手のママやパパも同じです。
子どもが小さいうちの振る舞いは、本人よりも親の責任と考える人は多いです。子どものマナーによって、親の評価が変わってしまうこともあります。
子ども同士の関係性を続けさせるだけでなく、親同士の関係性を円滑に進めるためにも子どもには相手のおうちに行くときのマナーを教えておきたいものです。
身につけさせたいマナー①玄関で脱いだ靴を揃える
一つ目は、玄関で脱いだ靴を揃えることです。
玄関での振る舞いは、おうちに訪問するときの第一印象を作ります。
外からの汚れを家の中に持ち込まないためにも、玄関で落ち着いて靴を脱げるかは大事です。靴や靴下が汚れているのは、衛生的にもあまりいい気持ちがしないものです。自宅では裸足で過ごしている子もいるかもしれませんが、友だちの家では靴下をはくように教えてあげましょう。
靴を脱いだままバラバラで置いておくのはあまり望ましくありません。おうちに招いてくれる人が気持ちよく迎え入れられるためにも、脱いだ靴を揃えることや、端に寄せることも教えておきたいものです。
身につけさせたいマナー②挨拶をする
二つ目は、挨拶をすることです。
まず、「お邪魔します」と一声をかけてから、おうちの中に入ることを教えてあげてください。家に入るときと、帰るときは、たとえ友だちのママやパパの姿が玄関口に見えなくても、挨拶が必要です。
子どもが人見知りであったり、初めて会う大人だったりすると緊張することもあるはずです。うまくできるか心配な場合は、ママやパパ相手に自宅で練習をしてみるのもおすすめです。挨拶をしたけれど返事が無かったり、声をかけていいのかわからなかったりするときは、友だちに聞いてみるなど、対応を決めておくと困らずに済みます。
ママやパパと一緒に親戚のおうちに行くときなどに練習をしておくこともおすすめです。
身につけさせたいマナー③勝手に家のものに触らない
三つ目は、勝手に家のものに触らないことです。
初めて遊びに行くおうちには、見たことのないものや、気になるもの、目を引くものがたくさんあるかもしれません。小さい子は、気になるものが触りたくなってしまうこともあります。
それでも「友だちのおうちのものは勝手に触らない」ことをあらかじめ教えておきましょう。
おうちの中には、触ると危ないものや壊れてしまうものもあります。おうちの人が大切にしているものだと、誰にも触らせたくないものもあるでしょう。
閉まっているドアや引き出しは開けないことや、友だちのお部屋以外に入らないことなどは事前に約束をしておく方が無難です。どうしても気になるときは、友だちや、おうちの人に聞いてみるなどルールを教えておきたいものです。
身につけさせたいマナー④時間を守る
四つ目は、時間を守ることです。
友だちの家に遊びに行く前に、帰る時間を決めて約束しておきましょう。
子どもはゲームや遊びに熱中をしていると、ついつい時間を忘れてしまうこともあります。遊びのきりのいいところで帰ろうとすると、なかなか終われません。
「5時の音楽が鳴ったら帰る」や「帰る前に片付けをする」と事前に決めておいて、守ることが大切です。あまり長居をすると、その後のおうちでの時間が後ろにずれ込むなどの影響が出てしまうこともあります。
まだ時計の読めない子であれば、「短い針が5になったら帰る」などと教えておくのもいいでしょう。相手の家に迷惑をかけないためにも、時間はきっちり守らせたいものです。
身につけさせたいマナー⑤片付けをする
五つ目は、片付けをすることです。
自分の使ったものは片付けてから帰るように教えましょう。
たとえば、おやつをいただいたときには食器を下げたり、ごみを捨てたり、遊んでいたおもちゃを元の場所に戻したりすることです。
四つ目の時間を守るところで約束をするときに、帰る時間だけでなくお片付けの時間を決めておくこともおすすめです。10分前には遊びを止めて、お片付けを始めれば慌てなくて済みます。
帰ったあとにきれいに片付けられていると、家に招いた方も気持ちがよいものです。片づける場所がわからないときにはお友だちに教えてもらうなど、コミュニケーションをとりながらの対応が求められています。
ママやパパも相手の家に「ありがとう」を伝えよう
友だちとの関係性は、子ども同士の問題です。できる限り、本人たちに任せて親は見守るだけにしたいものです。
ただ、おうちに行くときにはどうしても相手のママやパパにお世話になることもあります。子どもにマナーを教えるだけでなく、ママやパパも後で友だちのおうちにお礼を伝えておきましょう。
お礼に限らない話ですが、子どもに教えるにはまず親がお手本を示す必要があります。
また、お礼を言うときに子どもの様子も教えてもらうこともできます。親同士の関係性がスムーズだと、持ちつ持たれつになれるものです。子ども達を一緒に見守る仲間になれるのではないでしょうか。
コロナ禍で友だち同士の家の行き来も難しく
今はコロナの影響もあり、一緒に外で遊ぶことはむずかしくなりつつあります。おうちに招いたり、招かれたりすることも、気兼ねするご家庭も多いでしょう。今は行き来を控えているかもしれません。
おうちに行くことがあっても、普段と比べて手洗いうがいや消毒が必須になったり、マスクを外せなかったりとイレギュラーなことがたくさんあります。
ただ、どんな状況でも子ども達は少しずつ成長するものです。大きくなったときに、これらのマナーができていないと困ることもあるかもしれません。すぐにはできなくても、また収まったときに友だちのおうちで遊べるように、今のうちに練習をしておくのはいかがでしょうか。
まとめ
友だちのおうちに行く前に教えておきたいマナーについてでした。
小さなお子さんにとって、玄関で靴を揃えたり、挨拶をしたり、時間を守ったりと一つずつお約束を覚えようとすると、準備が多いように感じるかもしれません。
ただ、今回紹介したことはどれも自宅でも習慣にできるものです。毎日の生活の中で身についていれば、特別なものではありません。
毎日の中で定着させた上で、「招いてくれた相手が、どう感じるか」を考えてみれば、自然ととる行動なのではないでしょうか。マナーは型がありますが、どれもお互いが気持ちよく過ごせるためのものです。
お子さんを安心して、一人で友だちの家に行かせられるようになるのも成長です。少しずつママやパパがいないところでも、行動していけるように練習をさせてみてはいかがでしょうか。