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びっくり!なぜ?おもしろい!が子どもの力に。未就学児からでもできる「知育マジック」

公開日:2023/12/08
最終更新日:2023/12/08

大人も子どももドキドキワクワクの「マジック」。目の前で起こる不思議な現象を楽しむのはもちろん、「いったいどんなタネがあるのだろう」なんて、興味津々になりますよね。
実はマジックの中には、小さな子どもにも簡単にできるものがたくさんあることをご存じですか?また、マジックに取り組むことで、自己肯定感やコミュニケーション能力などを育むことができるそうなんです。
今回は、子どもたちに向けた「知育マジック」のショーを行うかたわら、Youtubeで「知育マジック」の動画を数多く公開されている、知育マジシャンSADAさんに、マジックに挑戦することで身につく力や取り組み方について伺いました。さらに、子どもがチャレンジするのにおすすめの知育マジックもご紹介します!


◆知育マジックで育まれる4つの能力とは?
キッズショーを専門とするマジシャンSADAさんの「知育マジック」。見て楽しいのはもちろんですが、実際にマジックに挑戦してみることによって、子どもにとって大切な4つの能力が育まれるとSADAさんは言います。まずはマジックを楽しむことでどんな力が身につくのかという点からご紹介していきましょう。

びっくり!なぜ?おもしろい!が子どもの力に。未就学児からでもできる「知育マジック」

・「知性」を育む
マジックをするには「相手が何を考えているのかを考える」「別のことをしている間に次のトリックを仕込む」「次に起こる現象のために先回りして準備をする」など、とにかく頭をフル回転させる必要があります。“フシギ”な現象を起こして相手を驚かせ、楽しませる。その後ろには、実にさまざまな知的な行動が含まれており、マジックに取り組むことで知性を育むことができます。一方、マジックを「見る側」であっても「一体タネはどうなっているのだろう」と考えを巡らせますので、それだけでも効果があります。

・「コミュニケーション能力」を育む
マジックには「人を変える力」があるのだそう。たとえば「友達と何を話してよいのか分からない」という子も、マジックを通して会話がはずんだり、一緒にやってみようと誘ったりと、お友だち作りにも役立つのだとか。また、人を楽しませる喜びを知るのもマジックの素敵なところ。披露に向けて親子で練習をすれば、親子間のコミュニケーションも深めることができます。

・「自己肯定感」を育む
マジックが「できた!」という成功体験の積み重ねは自己肯定感へとつながります。何度も練習をしてできるようになったときの達成感や、覚えたマジックを披露して拍手や驚きの声を浴びたときの喜びは、日常生活ではなかなか味わえないもの。人を楽しませる喜びも知ることができます。

・「創意工夫」を育む
マジックに取り組んでいくと、新たな「タネ」を考えついたり、「見せ方」を工夫するようになってきます。はじめは失敗することやうまくいかないことが多いかもしれませんが、その中で「どうしたらもっと驚かせることができるだろう?」など自分なりに考えるように。相手が驚いたり喜んだりしてくれたら、「もっと良くしたい!」という思いが強くなり、さらに色々なことを試すようになります。「誰かが楽しんでくれた」という体験が、新たな創意工夫につながるんです。

◆失敗してもOK。まずは楽しく親子で挑戦してみよう!
このように、さまざまな面で子どもを成長させる要素を持つ「マジック」。もし子どもが興味をもったらぜひチャレンジしてみて頂きたいですが、実際に子どもがマジックに取り組むことになったら、周りの大人はどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

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「まずは、あまり手や口をださないことです。下手でもいいから楽しんで練習したり挑戦できるような環境を作ってあげてください。成功しても失敗しても、マジック自体を楽しんでくれることが一番ですから」

ちなみに、マジックは子どもより大人の方がうまくできそうなイメージがあるかもしれませんが、実はそれは、ただ大人のほうが知識量が多いというだけのことだとSADAさんは言います。

物事の本質を捉えるには大人も子どもも関係がなく、むしろ元々もっている情報や予断が少ない分、子どもの方が鋭いこともあるのだとか。大人が思いもよらないような柔軟な考えから思いがけないアイデアが浮かんだり、子どもならではの発想に驚くことも少なくないのだそう。子どもの「ワクワク」をつぶさないように見守ってあげることが大事です。

またマジックには手先の器用さが求められると感じる人も多いと思いますが、SADAさんによれば器用さはあまり重要ではないのだそう。

「むしろ、どうしたら面白く見せられるか、楽しんでもらえるか、などを考えて演じる工夫や表現力のほうが大切だったりもするんです」

見ている人に喜んでもらえるように工夫することで発想力はもちろん、相手のことを考えるようになり、コミュニケーション力もアップします。器用にこなすより、「楽しい」ショーを作れるような声かけができるといいですね。

また、自分が相手からどう見えているのかを考えるのは、子どもにとってはとても難しいことです。特にマジックに取り組んでいるときは、目の前の自分の作業に夢中でそれどころではないでしょう。

そこで活用したいのが動画撮影。今はスマホなどで簡単に撮影できますから、子どもがマジックをしている様子を録画して、本人に確認してもらうのがおすすめです。自分の姿を客観的に見ることで、どんな風に見せたいか、どうしたら驚いてもらえるのかなど、自分なりに工夫するきっかけになります。親子で一緒に見せ方を考えてみるのもいいですね!

◆おすすめ! 今すぐチャレンジできるマジック4選
SADAさんのYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@SADA-nn5xu)には、家にある身近な材料を使った知育マジックがたくさん!タネあかしとタネの作り方、そして演じ方まで丁寧に説明してくれていて、分かりやすい動画ばかりです。今回はその中から、今すぐにでもチャレンジできる楽しいマジックを4つご紹介。ぜひお子さんと一緒に取り組んでみてくださいね!

◎未就学児でもできちゃう! 風船を使ったマジック
ひっつきふうせん
https://youtu.be/pVu29aTnZ-c

水風船を使った静電気マジックです。空気で膨らませた水風船をこすり、静電気をおこして頭にペタペタとくっつけていきます。こすってつけるだけなので、小さい子でも挑戦できるマジックです。見せ方を工夫することで、とても楽しいマジックショーになるはず! どんなふうに演じると観客が喜んでくれるのかを考えながら練習しましょう。なぜ風船がくっつくのかを話し合うと、科学への興味にも繋がるかもしれません。

◎簡単なのにびっくり! 折り紙を使ったおなじみのマジック
だまし船
https://youtu.be/lGLkl_htPI0

折り紙一枚あればすぐにできるマジックです。タネが分かるまで何度もくり返し驚かせることができるのも面白いですね。自分で船を作る作業も楽しめますし、声のかけ方やリアクション、タネあかしの仕方などを工夫して個性的な演出に挑戦してみてもいいですね。

◎おやつが出てくる!?透明なプラカップを使ったマジック
キャンディーカップ
https://youtu.be/mIVoapc2JB8

空っぽのカップがキャンディーでいっぱいになる、ワクワク楽しいマジックです。出てきたキャンディーをみんなに配っても盛り上がりそう! 手元や目線に気を付けると、より一層びっくりさせられます。キャンディー以外のお菓子やおもちゃなどを入れたアレンジバージョンも面白いかも。

◎紙がお札に変身!これができたら拍手喝采間違いなしのマジック!
紙が一瞬でお札になる
https://youtu.be/UDyfXtSI28s

1000円札と折り紙でできるマジックです。目の前にお札が現れた瞬間、大人も子どももびっくり! 相手からどのように見えるのかを考えて、スムーズにできるようにくり返し練習してみましょう。今まで紹介したものよりもちょっとだけ難しいかもしれませんが、上手にできるようになったときの達成感を経験してほしいです。ぜひ頑張って挑戦してみてくださいね!

びっくり!なぜ?おもしろい!が子どもの力に。未就学児からでもできる「知育マジック」

見るだけでも楽しいマジックですが、実際にやってみることでさらに楽しく、いろいろな力も育まれます。目の前にいる観客の反応がダイレクトに伝わるからこそ、より達成感を得やすいのもマジックの魅力かもしれませんね。
子どもが頑張って練習していたら、ぜひ披露する場を作ってあげてください。何かと人の集まる機会の多い年末年始、親子で楽しいマジックショーを催してみてもいいかも!ぜひマスターして、みんなをびっくりさせちゃいましょう!


プロフィール
知育マジシャンSADAさん
一般財団法人日本キッズコーチング協会認定 「キッズコーチング」、JADP認定 「チャイルドカウンセラー」、日本能力開発推進協会認定「知育レクレーションインストラクター」など数々の資格を有するマジシャン。子ども向けのショーに精通しており、全国の保育園・幼稚園・小学校で楽しいマジックショーを行う。「わらたまどっか~ん(Eテレ)」などTV出演も多数あり、YouTubeでの子ども向けマジックレクチャーは好評を博している。