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子どもの交通事故を防ぐために何を教えればいいの?親子で確認したい交通安全のポイント。

公開日:2020/11/05
最終更新日:2020/11/03

子どもの交通事故の件数

警視庁の統計では平成30年の全国の交通事故の死者数は3,532人と、警視庁が保有する統計の中では過去最少になりました。道路環境が整備されたことや、自動車の安全性が高まったことで、交通事故死者数は大幅に削減されたものの、交通事故の数は対して変わっていません。

では、子どもの交通事故はどうでしょう。子どもの交通事故に関しても、交通事故発生件数はほぼ横ばいではありますが、子どもの死者数は減っています。

子どもの事故にはどのような特徴があるのでしょうか。小学生の事故はやはり登下校中、しかも下校中に起こることが多いようです。

月別で見てみると、4月〜7月の間と、10月〜11月に増えているようです。小学1年生は特に事故に巻き込まれることが多く、4月には不慣れな通学により事故に遭い、その後は慣れてきたことから気が緩み事故に遭う確率が高まるようです。秋にも事故が多いのは、陽が短くなってきたことで、視界が悪くなる魔の時間と呼ばれる時間帯に多くなるようです。

交通安全は親が見本をみせましょう

交通事故につながる子どもの6つの特性

子どもには、身体の大きさ以外にも、大人と比較するといくつもの違う点があり、それが交通事故につながっていることが多いです。その中でもより事故をもたらしている子どもの6つの特性をお伝えします。

まず1つ目は、「一度、注意が向くと、周りのものに注意がいかなくなる」という特性です。子どもは、1つのものに集中しやすく、没頭しやすいです。それ自体は良いことなのですが、道路上では別です。ボールを追いかけて道路に飛び出したり、遊びに夢中になって近づいてくる車に気づかなかったりする危険性があります。

2つ目は、「状況に応じた適切な判断ができない」という特性です。子どもは判断力が乏しく、臨機応変な対応ができません。頭の中で硬くなりがちで、「こうなったら、こう」と決まっているのです。例えば、「信号が青になったら渡っていい」と頭の中で決まっっていると、青になった瞬間に走り出し、「手を上げれば車は止まる」と思い込んで道路を渡り出します。

3つ目は、「気分によって行動が変化する」という特性です。その時々の気持ちに非常に影響されやすく、衝動的な行動をしがちです。叱られて気持ちが動揺したときや、外に出て気持ちが開放的になったときなどは、道路に飛び出すなどの危険な行為をする可能性が高いでしょう。

4つ目は、「大人の真似をしたがる」という特性です。子どもは大人のすることをよく見ていて、大人のことを見本としています。ですから、信号無視をする大人がいれば、信号無視をするようにもなるし、横断歩道のないところで道路を渡っている大人がいれば、それも真似します。

5つ目は、「物陰で遊びたがる」という特性です。子どもはどうしてか物の陰で遊ぶ傾向があります。しかし、それが危険な行為とは知らず、物陰から飛び出し事故に遭うケースや、運転席からは死角となる場所にしゃがみ込んで事故に遭うケースなどがあります。

そして6つ目は、「あいまいな言葉では伝わりづらい」という特性です。子どもに「危ないよ」、「気をつけてね」という曖昧な表現では言いたいことが必ずしも伝わらないこともあります。なにに気をつけるのか、どうして危ないのかを、きちんと言うようにして理解させましょう。

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親子で確認したい交通安全のポイント

ここからは、親子で確認したい交通安全のポイントについてお伝えしていきます。

①ママやパパが交通マナーのお手本を

1つ目のポイントは、ママやパパが交通マナーのお手本を見せるということです。

前述したように、子どもの特性の中に「大人の真似をしたがる」という特性があります。特に、ママやパパのことは、最も子どもが見本としやすい身近な大人です。子どもにしてほしい行動を、ママ、パパもするようにしましょう。

ママやパパがいるときは信号無視をしてもいい、横断歩道がないところでも渡ってもいいなどの行動も真似をしてしまいかねないので、注意が必要です。

②信号や標識を意味を教えよう

2つ目のポイントは、信号や標識を意味を教えるということです。

信号や道路標識の意味は、覚えるまで何度でも教えましょう。これが覚えられるまでは、道路で子どもの手はつないで歩く方が安全です。また、これは自動車に対しての標識ですが、止まれの道路標識がある場所では、安全を確認しながら通りましょう。

そして、信号は青になってもいきなり飛び出したら危ないということを教えてあげてください。ここでも、左右を見て、安全を確認しながら渡るように教えましょう。

③道路の白線、歩道、横断歩道など歩く場所を教えよう

3つ目のポイントは、道路の白線、歩道、横断歩道など歩く場所を教えるということです。

必ず歩道を歩くことを守ってください。歩道がない道路では、道路の右側の端を歩かせるようにします。そして、道を横断するときは、たとえ面倒であっても、横断歩道を利用することを徹底することをおすすめします。

また、歩道橋がある道路では横断歩道よりも歩道橋を使うとより安全性が増します。歩道橋のある場所は車の交通量が多く、その分、事故が発生する確率も高くなります。最初は、横断歩道があっても、なるべく車の近くを歩かないようにしておいた方が安心できます。

④道路や駐車場では遊ばせない

4つ目のポイントは、道路や駐車場では遊ばせないということです。

子どもの遊び場がどんどん減っていますが、それでも道路や駐車場で遊ぶことはやめさせてください。道路や駐車場で遊ぶと、事故の確率が上がってしまうからです。

特に駐車場では、ただでさえ身長が低くて目立たない子どもが、駐車してある車の影から飛び出して事故が起きるケースや、運転席から見えないところに子どもがしゃがみ込んで、それに運転手が気づかずに事故が起きるケースもあります。

また、騒音や器物破損などのトラブルのことを考えても、子どもに道路や駐車場で遊ぶことはなるべくやめさせたいものです。

⑤傘の持ち方も注意

5つ目のポイントは、傘の正しい持ち方を教えてあげることです。

傘をさして歩くときは、周囲の様子が確認できるような持ち方を教えてあげてください。傘を前方に傾けて歩いていると、前からやってくる車に気づけません。必ず傘は後方に傾け、前が見えるようにさすことがポイントです。傘ではなく、雨ガッパを利用することもできます。

雨の日は、運転手からしても視界が悪く、歩行者が見えにくい上に、ブレーキも利きづらいので事故の確率が高まります。子どもに「雨の日は、晴れの日とは違って危ないから気をつける」ということを自覚させましょう。

車の中の過ごし方も要注意

車の中に子どもだけ残すことは、なるべく避けてください。これは危険な行為であり、さまざまな事故が起きる可能性があります。

例えば、熱中症です。子どもが車内に放置されて熱中症などで死亡する事故が毎年のように起きています。真夏の35℃の炎天下では、車内の温度はわずか15分で人体に危険なレベルまで達すると言われています。たとえそれが日陰であっても関係ないそうです。

また、子どもがパワーウィンドウ、サンルーフなどによって首が絞められて死亡する事故もあります。安全のためには、保護者が近くで見守れる環境を整えておきたいものです。

交通安全など親が見本をみせていきましょう

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、親子で確認したい交通安全のポイントを紹介してきました。

交通事故に巻き込まれやすい年齢には、未就学児よりも親から離れて行動するようになる小学校にあがったばかりの1年生が多く、6年生と比べると8倍です。危険を避けるには、あらかじめ通学路の下見をするなどの準備が大切になってきます。

その際には、気をつける場所を教え、どこがどのように危険なのか、どうして気をつけるべきなのか、具体的に教えましょう。

また、薄暗い道や人通りがない道では、防犯対策として気をつけるべき場所を教えることもしておきたいものです。お子さんと親御さん、どちらも安心して過ごせるように、一度、交通安全についてご家庭で教えてみてはいかがでしょうか。