保護者が選ぶ通わせたい学童No.1に選ばれました!
お問い合わせ:045-543-3331
受付時間:10時〜19時

アデック(Adecc)のコラム一覧

子どもの将来の幸福度まで決める!子どもの感情への寄り添い方。

公開日:2021/09/25
最終更新日:2021/09/25

子どもの感情に寄り添うことってどれだけ重要?

ママ、パパが子どもの感情に寄り添うことって、どれだけ大事なのでしょうか。

皆さんは子どもの頃、親御さんに「今日はどんなことがあったの?」と毎日聞かれたでしょうか。その問いに対し、皆さんは、きっと「こんな遊びをしてね、すごい楽しかった」、「〇〇ちゃんとケンカしっちゃた」なんて答えたでしょう。

さらに、それに対し、親御さんは「楽しかったんだ!どれぐらい楽しかった?」、「それは悲しかったね。どうしたら仲直りできるかな?」などと、またいろいろと答えてくれたでしょうか。

こんなやりとりの中に実は、子どもが幸せに育つかどうかのカギがあるようです。子どもとのコミュニケーションが重要であることはわかりきっているものの、子どもの感情にどのように寄り添い、対処すればいいかわかりませんよね。

今回は、ママ、パパが子どもの感情への対処仕方の重要性についてお伝えしていきます。

子どもの将来の幸福度まで決める!子どもの感情への寄り添い方。

子どもの感情への反応の重要性を示した調査

ママ、パパが子どもの感情に寄り添うことの重要性を示した調査があります。

この調査は、256人の大学生を対象にしたもので、そこまで厳密な内容ではないものの、得られる結論は、これからの子育てに非常に役立つはずです。

その内容は大学生たちに「子ども時代にポジティブな感情、ネガティヴな感情の両方に対して、両親がどのような反応をしたか」という質問をしました。例えば、「子どもの頃に、悲しいことがあったときに、あなたのお母さん、お父さんは何をしましたか」というような質問です。

そして、質問の答えと大学生たちのメンタルを比べました。

調査の結果

分析の結果、親が子どもの感情表現をサポートすると、若者になってからの鬱や不安症が減少するという結果が出ました。

また、良いこと、悪いことがあったときに、話を聞いてくれ、慰めてくれ、一緒に問題解決を手伝ってくれた親のもとで育った場合、子どもはより幸福度が高く育つ傾向にありました。

そして、感情表現をサポートする親のもとで育った場合、子どもは心に余裕ができたり、注意力をコントロールする能力が高まったり、世界や自分自身に対してよりオープンで、より受容的な傾向にありました。

感情をサポートするとは?

ここまで出てきた「感情をサポートする」とはどういうことでしょうか。子どもが幸福に育つための子どもとのコミュニケーションでは、この感情をサポートするスキルが重要なようです。

ここからは、子どもの感情をサポートすることの具体的な行動についてお伝えしていきます。

1歳から12歳までの学童型知育教室アデック

子どもの話を聞く

まずは、「子どもの話を聞くこと」です。

そもそも子どもの話を聞くことができない方もいます。例えば、「こんなことがあってね。悲しかったんだ…」、「泣いちゃったの…」と子どもが言ったときに、「そんなことでメソメソしちゃダメ!」、「すぐ泣かないの!」などと言って子どもの感情を否定し、受け入れない親です。

感情をサポートする上で、親が子どもの持った感情の善し悪しを判断することは必要ありません。むしろ、子どもの感情を抑えつけようとすることは、子どもにとって悪影響です。子どもが感情を表に出しにくくなってしまいますし、「この感情は持ってはいけないものなんだ」と思ってしまいかねません。感情を蓄積させてしまうと、心身ともに問題化する可能性があります。

「悲しかったんだ」と子どもが言ってきたときは、「悲しかったんだね」、「どれくらい悲しかったの?」と子どものもった感情に対して、興味を示してあげることが大事です。

そして、子どもに「悲しいかったこと、ママに話してくれてありがとう」と子どもが自分自身の感情を明かしてくれたことを褒めるべきでしょう。

子どもに安心感を与える

次に、「子どもに安心感を与えること」です。

「辛いことがあったの」と子どもに言われたら、やはり「言ってくれてありがとう」、「よく言えたね」と感情を共有してくれたことを高く評価してあげるべきです。「自分の感情を表現してもいいんだ」と思える相手がいるだけで、子どもは非常に安心するものです。

また、子どもが自分の悲しかったり、イライラした感情を伝えるのは、子どもに慰めてほしい気持ちがあるからです。その気持ちに答えてあげましょう。

「そんなことで泣くんじゃない」、「いつまで拗ねてるの」といった感情を否定するのは、もちろん論外ですし、「あっワンちゃんが来たよ」などと他のものに、気持ちを逸らそうとするのも、子どもの感情をサポートしているとは言えません。

子どもが感情をあらわにしているときは、とことん子どもの感情に向き合ってあげましょう。例えば、子どもが怒っているとき、「気が済むまで、そうやって怒ってなさい」と放っておくのはどうでしょうか。怒りを表現できないよりかはマシですが、1人で怒っていては張り合いがありません。

ママ、パパに話を十分に聞いてもらってこそ、子どもの心もすっきりし、ますます子どもはママ、パパを信頼することでしょう。

子どもの問題解決を助ける

次に、「子どもの問題解決を助けること」です。

「〇〇ちゃんとケンカしちゃったの」、「〇〇くんが意地悪してくるの」と言ってくるようなことはありますよね。ママ、パパにとっては心配になる出来事です。

やっぱりまずは、子どもの話に耳を傾けることです。子どもの「悲しい」、「辛い」、「イライラする」といった気持ちに興味を示し、受け入れて、安心感を与えることが大事です。子どもが冷静に自分のネガティヴ感情に対処でき、振り回されることがなくなるでしょう。

その上で、「仲直りするには、どうすればいいかな?」、「なんて言えば、意地悪やめてくれるかな?」というように、子どもに質問を投げかけてみましょう。

ここで重要なのが、ママ、パパはあくまで子どもの問題解決のお手伝いだということ。直接、子どもの問題に関与するのは、オススメしません。子どもにだってプライドがあり、子ども同士の問題に親が介入してくるのは、恥ずかしいものです。問題解決の答えも、できれば子どもから導き出してもらいたいです。

感情のボキャブラリーを増やしてあげる

そして、「感情のボキャブラリーを増やしてあげる」

ママ、パパが子どもの感情表現をサポートする前に、子どもが今、自分が抱いている感情を表現できなければいけません。自分の感情を言葉で言い表せないことは、また別のいらだちを招いてしまいます。

感情のボキャブラリーを増やしましょう。ボキャブラリーの少ない人は「やばい」、「ムカつく」、「きれる」といった強い言葉を使いがちです。「きれる」という言葉を使いがちな人は、言葉通りに「きれる」ことが多いのだそう。つまり、感情のボキャブラリーが少ない人は、他人とのコミュニケーションで問題を抱えやすくなります。

「怒り」という言葉を表現するにしても、「不愉快」、「我慢できない」、「不機嫌」、「イライラ」、「呆れる」など、まだ他にもあります。

これらの言葉を知っているかで、他人とのコミュニケーションが円滑に進むかが決まってきます。ママ、パパも子どもの感情がより詳細なほうが、対応もしやすいでしょう。

子どものボキャブラリーを増やすには、やはり絵本を読んだり、読み聞かせることです。絵本のほうが、テレビや日常会話よりも、学べるボキャブラリーははるかに多いそうです。

研究チームの考察

この調査を行なった研究チームはこう考察しています。

親が子どもの感情を受け入れて、判断せず、サポートするような対応を行ってあげると、子どもは自分の経験をより受け入れられるようになります。一般的に、子どもの感情に対して関心を持って、それを共有することを褒めたり、高く評価してあげる親のもとで育った人は、感情への対処するスキルが高いことがわかりました。

つまり、ママ、パパが子どもの感情表現をサポートしてあげれば、子どもが自分の感情を客観視することができ、感情をコントロールする術を身につけることができるということではないでしょうか。

子どもの将来の幸福度まで決める!子どもの感情への寄り添い方。

まとめ

いかがだったでしょうか。親が子どもの感情をサポートすることでより幸福に育つということをお伝えしてきました。

ぜひママ、パパは子どもの感情に興味を示してあげ、感情を打ち明けてくれたことを褒めてあげましょう。感情のコントロール方法を学ぶことは、幸福度にとても関係しています。

1歳から12歳までの学童型知育教室アデック