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遊びながら言葉を覚える!言葉の発達につながる3つの遊び。

公開日:2020/02/05
最終更新日:2020/03/29

年齢ごとの言葉の発達

ママやパパにとって、自分の子どもの言葉の発達が早いのか、遅いのかは気になるところ。まずは年齢ごとの言葉の発達を見てみましょう。

1歳児半の子どもは「ママ」「ブーブ」「ワンワン」など、意味のある言葉を一語話すようになります。2歳児になれば「ワンワン、いた」「ママ、きて」などの2語文を話すようになり、言葉の発達が早い子だと「パパ、あれ、とって」など3語文を話すようになります。

3歳で話す言葉は500語〜1000語と言われています。数の概念も1,2,3,4,5と理解できるのが平均だと言われており、1,2,3…と数えられるようにもなってきます。また、大きい・小さい、長い・短いといった対比や尺度も分かるようになってきます。

4歳児になると「ぼくは、ママと行くマクドナルドの、ポテトが好きです」といったように、2つ以上の述語が組み合わさった文章を話せるようになります。

「わたし」「ぼく」などの代名詞や「を」「の」「が」などの助詞などの文法を使い、日常的なやりとりができるようになります。言葉の習得と同時に記憶力の向上も相まって、自分の気持ちや経験を言葉で表現することが増えてきます。今までは喜怒哀楽を行動で示していたことも、言葉で伝えることが増えていくでしょう。

5歳児になると、日常生活に必要な言葉はほぼ身につき、一般的には1700〜2000語程の語彙があると言われています。自分の気持ちを言葉にすることができるようになり、赤ちゃん言葉を使うことはほとんどなくなり、ハッキリとした発音で話せるようになります。また、質問されたことにだけ、きちんと答えられるようになります。「それで」「そしたら」など、接続詞を覚えてくるのもこの頃です。

遊びながら言葉を覚えよう

遊びながら学ぶ。知育は楽しむことが大事。

知育というと、幼い頃から知識の詰め込みをする英才教育のようなやり方を想像する場合があるかもしれませんが、それとはまた違います。知育とは、楽しく遊びながら、学習をすることです。

お子さんの言葉に関する学習も同様に、ママやパパが詰め込みながら教える、机に向かわせて勉強させるのではなく、普段の遊びや日常生活の中で、自然に学べるように促しましょう

言葉の発達につながる3つの遊び

では、ここからは言葉の発達につながる遊びを3つ紹介しましょう。

①しりとり

しりとりは言葉の発達にとてもいい遊びです。しりとりが上手にできるためには語彙が豊富であることのほかに、単語の音を分解、認識する必要があります。

例えば「さかな」という単語であれば、この単語は「さ」と「か」と「な」という音でできている。そして、3つの音でできていて、最初の音は「さ」で最後の音は「な」と認識する力がしりとりによって育まれます。この力はひらがなを覚えるときの基礎となります。

しりとりがまだ理解できないお子さんには「『あ』から始まる言葉は何があるかな」「『ん』で終わるモノは何かな」などのゲームから始めるといいでしょう。

ちょっとしたスキマの時間でも楽しめますし、準備も必要のない知育遊びですので、おすすめです。

②かるた・言葉カード

かるたや言葉カードはひらがなの読み方を覚えるのにとても適しています。

読み上げるのを耳で聞いて、それを記憶にとどめながら、その言葉と関連する語句や絵などを連想して探して、「これだ!」という札をできるだけ速く取る。前のめりになって、全身を使って遊びます。

耳や目、脳、全身を使って遊ぶので、かるたや言葉カードの内容が記憶に残りやすくなります。

③辞書引き

辞書引きもいい言葉遊びです。

ママやパパがお題を出して、その意味を辞書で調べさせます。言葉だけでなく、その意味も学習することで、語彙の定着が進みます。「〇〇ってこういう意味だったんだね」や「調べるのが早くなったね」といったコミュニケーションも合わせることで、遊びへの意欲も引き出されます。

辞書は五十音順で言葉が並んでいるので、あいうえお順の感覚を認識できたり、同音異義語を思いがけず知ることができたりと、さまざまな効果があります。

読み書きでいえば、まずは「読み」から

言葉の発達の中で大切なのは「書くよりも、読めるようになる方が先」ということです。

例えば、漢字でいえば「読めるけど書けない漢字」はたくさんある一方、「書けるけど読めない漢字」はほぼないでしょう。人間は「読む」ほうが簡単で「書く」のは難しいのです。これはひらがなやカタカナも同様で、読めるようにならなければ、書けるようにはなりません。

したがって、ひらがなの読み書きを覚えるなら、まずは読み方からなのです。書き方を先に覚えてしまうと、ひらがなを文字としてではなく、ただの絵として認識してしまうリスクもあります。

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「読み」を覚える順番にも工夫を

あいうえお順で読めるようになるより、自分の名前のひらがなや好きな動物、食べ物のあいうえおなど、順番に関しては子どもに馴染みのあるものから読めるように促すことが大切です。

大人の論理でいえば、あいうえお順で覚えたほうが効率的に感じますが、それは子どもの興味関心とは別物です。先ほど挙げた3つの遊びなどを通じて、言葉を読む・聞く・話すということに親しむ機会を増やしましょう。その結果が言葉の発達につながります。

一通り読めるようになったら、五十音表などを指差して「なんて読むの?」と聞いてみてください。もし、わからなければ、「これは『あ』だよ。」と伝え、繰り返し繰り返し読み方を習得させていきましょう。

親子の会話の時間も言葉の発達につながる

子どもはたくさん話した分だけ、そして、たくさん聞いた分だけ、言葉を覚えていきます。小さい頃は親がたくさん話しかけることで語彙が増えていきます。例えば、お散歩中に子どもが注目しているもの、興味を示しているものがあったら、「おはな」「ワンワン」など教えてあげましょう。

幼稚園に入ったら「今日はなにして遊んだの?」などと声をかけて、話を聞いてあげる時間を持ちましょう。この時期の子どもは話すことにとても積極的なので「あのね…」と話してくれます。親は「いつ?」「誰と?」など、ときどき話の内容をふくらませるような質問をしながら聞いてあげましょう。

また、絵本の読み聞かせなどによっても、たくさんの語彙に触れることができます。簡単な幼児向けの本であっても、その語彙は日常会話やテレビで触れる語彙よりも多いと言われています。

字を読めなくても、何度も読み聞かせをすることで、読み聞かせた内容をマネするようになります。読み聞かせをしている途中で、「これはなに?」「〇〇さんは何してる?」という質問を投げかけてあげましょう。表現しようとすることで子どもの語彙が引き出されます。

少しの成長でもどんどん褒めましょう

まとめ

いかがだったでしょうか。言葉を楽しみながら覚えられる遊びを紹介してきました。

我が子の言葉の発達は大丈夫かと、親ならば誰でも心配してしまうことだと思います。そんなときは上記の方法を生かして、親子で一緒に取り組んでいきましょう。

また、「そのまま」のお子さんを認めてあげることも大切です。お子さんが他の子よりも言葉が遅くても、親御さんが「あなたはあなたのスピードでいいよ」「ちょっと前と比べると、いっぱい言葉覚えたね!」と認めてくれることで、安心します。

この安心感が、子どもの成長や発達へとつながり、すくすくと伸びていくでしょう。親子の関係が良くなることも忘れてはいけません。