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観葉植物を子どもと育てよう!観葉植物にはたくさん効果が!

公開日:2021/09/19
最終更新日:2021/09/18

自然とのふれあいが減っている私たち

自然とのふれあいには、日中に溜まった疲れやダメージを癒す効果があるというのは言うまでもありませんよね。その効果はマッサージされるよりも高く、なぜ自然にそこまでの効果があるかと言うと、数百万年間かけて、人類の脳は緑の豊かな場所に適応してきたしてきたからです。

しかし、近年では都市で住む人は、田舎に住む人よりも多くなりました。近代になってから、人は初めて緑の少ない環境に身をおくことになったのです。このような環境と脳とのミスマッチで、問題が起きます。生活に安らぎが失われ、心と体は疲れ果ててしまいます。それは、子どもも同じことが言えます。

ここ十数年は「自然欠如障害」なんて言葉があるくらいで、自然とのふれあいの時間が少ない子どもほど、ADHAや多動症、うつ病にかかりやすいのだそうです。

ママ、パパもコロナ禍で在宅ワークが増えて、家に引きこもることが増えたいますから、ぜひ、親子で自然に触れ合う生活をしたいですね。ただ、かといって、田舎に引っ越すなんて、簡単にできることではありませんよね。私も都市に住んでいますが、便利な都市から離れるなんてなかなかできる気がしません。

そこで、山や森へ行ったり自然にふれなくとも、生活の中に自然を取り込む方法はいくつかあります。その1つが観葉植物を取り入れることです。

観葉植物を子どもと育てよう!観葉植物にはたくさん効果が!

観葉植物は副交感神経を活性化してくれる

やはり田舎暮らしほどの自然にふれあいほどの効果はなくとも、観葉植物を置く効果は実証されています。大人を対象にした実験ですが、子どもにも十分に効果はあるはずです。

例えば、ノルウェーで行われたオフィスワーカーを対象にした実験では、デスクの上に観葉植物を置いた人ほど、ストレスが低く、病気で休む回数も少なく、仕事の生産性は高い傾向にあったようです。理由は諸説あるものの、植物が視界に入ることで、副交感神経が優位になり、リラックスして仕事ができたからのようです。また、肌荒れも減ったなんて結果もあり、美容にも良いのですね。

また、別の研究では、観葉植物が幸福度や集中力を上げてくれるという効果もあると確認されております。オフィスワーカーの人たちに、観葉植物を前にしながら作業してもらうと、幸福度が47%アップし、作業効率は38%もアップしたそう。やはり緊張感が和らぎ、メンタルが良くなったことによって起きた現象みたいです。

これほど簡単にメンタルを改善し、生産性を上げられるなら、ママ、パパも観葉植物を仕事場に取り入れるといいかもしれませんね。家庭で取り入れれば、家庭内の空気に緊張がなくなり、親子関係、ママとパパの関係も良くなるかもしれません。

では、どんな植物を置くべきでしょうか。植物の種類はなんでもかまいません。要は視界の中に緑が見えればいいのです。多くの実験では、ポトスやドラセナが使われたようですが、自分の好きな植物を選べばいいでしょう。

観葉植物は有害物質を吸い取ってくれる

ここで、NASAが行った「クリーンエア研究」の結果を紹介していきます。これは、観葉植物の空気清浄する働きを調べたものであり、一部の種類の植物には、ホルムアルデヒドやベンゼンといったシックハウス症候群の原因となる物質を吸い取ってくれる効果があります。観葉植物は天然の空気清浄機でもあるわけです。

家の中にいることの子どもや主婦の方はシックハウス症候群になりやすいと言います。また、新築を立てたり、引っ越したりした機会に子どもの体調が悪くなったということがありますので、これらのときに取り入れるのもいいでしょう。

植物の清浄効果を高めるのであれば、だいたい10㎡ごとに直径15〜20cmの鉢植えを1つ置くといいでしょう。

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それぞれの植物にどんな効果があるの?

では、ここからは、NASAが行った「クリーンエア研究」の結果から、それぞれ植物にどんな効果があるのか見てみましょう。

まずは、先ほども述べた「ポトス」は、ホルムアルデヒドを吸収する効果が認められています。週に一度の水やりでも十分ですので、初心者向きな植物でもあります。成長も早いので、日に日にツタが伸びていく姿も、子どもと楽しむことができます。

「キク」は、ホルムアルデヒドとベンゼンをフィルタリングしてくれます。「ガーベラ」は、ベンゼンとトリクロロエチレンを吸収してくれます。どちらも花を咲かせてくれ、楽しむことができますね。

「サンセベリア」も、ポピュラーな観葉植物です。ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれます。水は少なくてもいいのですが、水の加減を間違えると枯れやすいです。

「チャメドレア」も、ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれます。直射日光を避ければ、毎日の水やりが不要ですので育てやすいです。

「ツツジ」は、ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれ、さらに現在は品種改良もされ、育てやすいです。

上記の植物のように、有害な物質を吸収してくれますが、「スパティフィラム」や「セイヨウキヅタ」のように葉や樹液に毒性をもつ植物もあります。小さな子どもやペットがいるご家庭では不向きでしょう。

観葉植物は腸内細菌を整えてくれる

観葉植物は、シックハウス症候群のもとになる有害物質を吸収してくれると同時に、有用な微生物を放出してくれます。微生物というと、不衛生なイメージがあります。しかし、有用な微生物は、私たちの呼吸器から体内に入って腸へ達すると、腸内環境を整えてくれるのです。

つまり、観葉植物は、私たちの免疫システムを正常化してくれ、アレルギー症状がやわらげてくれます。近年では、メンタルの改善も確認されていて、落ち込んでも立ち直れるようになったという報告もあります。

もちろん、森や公園などの自然ほどの多種多様な微生物はいないですが、観葉植物は家に「小さな自然」を手ごろに取り入れることができます。

観葉植物の世話は子どもにさせてみよう!

ぜひ、植物の世話は子どもに任せてみましょう。葉っぱについたホコリをスポンジやタオルで拭いたり、ジョウロや霧吹きで水をやったりなどです。

生き物の世話ほど、子どもを成長させてくれるものはありません。いつも世話される側からの子どもにとって、自分が世話することはとても新鮮な体験です。優しい気持ちが育ってくるでしょう。

また、子どもは明日のことや、先のことなどは考えずに生活しています。ですから、水をやらずに、植物を枯らしてしまったりします。自分の今の行いが、次の日や未来のことに影響することを知ります。

一度枯れてしまえば、ほとんどの植物は回復せず、そのまま生命は失われます。もう帰ってこない生命のことを思い、子どもは生命の尊さを学ぶでしょう。

同時に責任感も学ぶことができ、せっせと植物の世話をする子どもの姿に、ママ、パパの心は癒されるのではないでしょうか。

自然はデジタルでも効果あり!?

ここまで、観葉植物を家の中に置くべき理由をお伝えしてきましたが、まだ子どもが小さくてイタズラしてしまう、置くスペースがない、やはり世話するのが面倒などの理由あって、なかなか観葉植物に手を出せないことってありますよね。

そんな方でも、自然を取り入れ、自然のメリットを得られる方法があります。それは、「自然音を聞く」、「自然の画像を見る」です。

川のせせらぎの音や木々の揺れる音、雄大な森林や波が押し寄せる映像などです。子ども向け「えっそんなのでいいの?」と思うかもしれませんが、これがなかなかバカにできません。

自然に触れることが少なくなった現代人には、たとえ偽物の音や風景であっても、かなりの衝撃を与えるようです。

アムステルダム自由大学の実験で、被験者に複雑な問題を解かせ、ストレスを感じさせ、被験者の半分には緑が豊かな公園の写真を5分だけ見せて、残り半分には都市の風景の写真を見せました。すると、公園の写真を見た被験者は、副交感神経が2倍も活性化し、心拍数も減りました。つまり、かなりのリラックス効果が得られたのです。

サセックス大学の実験でも、風の音や虫の声の自然音を聞いた被験者は、車のエンジン音やオフィスのざわめきを聞いたときよりも、リラックスすることができたそうです。

音や映像に集中させなくてもいいと同じような効果があると思います。子どもがおもちゃで遊んでいる間に、テレビなどで自然音や自然の動画を流してみましょう。

観葉植物を子どもと育てよう!観葉植物にはたくさん効果が!

まとめ

いかがだったでしょうか。観葉植物の子どもへの効果をお伝えしてきました。

観葉植物はあるだけで、心がリラックスし、生産性や幸福度などを高めてくれます。シックハウス症候群の原因である有害物質を吸収してくれ、反対に腸内環境を整えてくれる有益な微生物を放出してくれます。これは、子どもにも、大人にも効果があります。

また、子どもに観葉植物の世話をさせることで、優しい気持ちや責任感を育ててくれ、生命の尊さを教えてくれます。

観葉植物を家に置くことをオススメしてきましたが、1番伝えたいことは、自然に触れることが非常に大切だということです。自然に触れる回数は多ければ多いほどいいでしょう。2日に1回は公園に出かけ、木々の中で最低10分は過ごしたいところです。

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