子育て中のママに伝えたい!知育が子どもの可能性を広げる!
最終更新日:2020/03/29
知育とは、自分で考える力を育てること
子育てをしていると目にする機会が多い「知育」という言葉。知育と聞いて、読み書き計算などの学習能力を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には少しちがいます。
知育は、自分の頭で考える力を育てることです。今の状況を分析し、過去の経験を振り返り、適切な選択をしていくことこそが、知育で目指す力なのです。
知育は0歳から始められる
赤ちゃんの脳は、生まれたときから成長をし続けます。特に3歳ごろまでは吸収しやすいので、知育を始める時期に「早すぎる」ということはありません。0歳児にできる知育もあります。
知育は子どもの発達に合わせていくことが大切。年齢によってどんな遊びが適しているのか、何の力を伸ばす時期なのかはちがうのです。ちなみに、ここで言う年齢はあくまでも目安ですので、お子さんによってちがうこともあります。
0歳から1歳は、五感を刺激して脳の成長を助ける
0歳から1歳のお子さんは、まだ、しゃべることも自由に動くこともできません。しかし、脳は発達していきます。
この時期のおススメは「見る」「聞く」「触る」などの五感を使ったもの。五感の刺激は、脳の成長につながります。
絵本の読み聞かせや歌を歌ってあげたりすると、言葉を吸収しやすくなります。また、生まれたばかりの赤ちゃんは曖昧な色合いだとわかりづらいので、コントラストのハッキリとした色合いの動くおもちゃに興味を示すこともあります。
2歳から3歳は、指先を使って遊ぶ
自我が芽生え始めて「イヤ!」と言い始める2歳。「イヤイヤ期」はママやパパにとっては大変な時期でもありますが、子どもが成長している証でもあります。
この時期は、指先を使った遊びがおススメです。たとえば、シールを貼る、大きめのビーズをひもに通す、積み木やパズルなどです。指先を使う遊びは、今後お箸や鉛筆などを使っていく基礎になります。遊びの中で、手や指先を使う練習ができると、その後に道具を使うときにもスムーズに移行できるようになります。
また、何でも口に入れてしまう時期でもあるので、おもちゃは口に入れても安全であること、飲みこまない大きさであることなどの工夫が施してあるものだと、安心できます。
4歳から5歳は、ちょっと考える遊びを取り入れる
4歳になると、少しずつ順序立ててものごとを考えたり、集中力がついてきたりします。楽しめる遊びも増えてきます。
この時期は、頭を使いながら指先を動かす折り紙や、難易度を上げたパズル、積み木がおすすめです。折り紙を折るためには、ズレないように集中をして、指先に気をつかう必要があります。指先のトレーニングと、集中力や考える力の両方を養うことができます。
また、ごっこ遊びなど、お友達との遊びが楽しめるようになる時期でもあります。人形やぬいぐるみを使って、子ども自身がストーリーを考えたり、誰かになりきったりすることで想像力や、発想力を育てることができます。
小学校に上がるための準備も始まりますが、考える力だけでなく、コミュニケーション能力の土台を育てる上で大事な時期です。
主な知育方法は3つ
では、実際にどのように知育を取り入れればよいのでしょうか。実践方法は主に以下の3つです。
①知育玩具を使う
②日常で知育を取り入れる工夫をする
③知育教室に通う
ここからはそれぞれの方法の具体例と、実践していく上でのポイントをご紹介します。
①知育玩具を使う
まずは、知育玩具を使う方法です。知育玩具の代表例は、パズル、積木、ブロック、音の出る本などです。知育玩具は、教育方法の知恵がつめこまれていたり、小児科医が監修をしていたりされていることがあります。知育によいだけでなく、子どもの興味を引くような工夫がされていて、大人も一緒に楽しめるものもあります。
最近では、知育のアプリも注目を集めています。出先でも、スマートフォンやタブレットさえあれば、遊べるのが魅力です。たとえば、お絵かき、塗り絵、間違い探しなど種類も豊富にあります。ただ、スマホ依存へのリスクや目が悪くなるなどといった健康面への影響を考えると、短い時間での活用にとどめておくほうが無難でしょう。
②日常で知育を取り入れる工夫をする
年齢別のところで紹介した遊びの中には、ご家庭で取り入れられるものもたくさんあります。たとえば、指先のトレーニングになる折り紙や、積み木などは、多くのご家庭にもあるのではないでしょうか。絵本の読み聞かせは、幼稚園や保育園でのことが多いかもしれませんが、寝かしつけのタイミングで行うなど、ご自宅でもできます。
専門的な道具を使ったりしなくても、子どもが好む遊びの中にも知育につながっていることはたくさんあります。子どもと遊ぶだけでもいいのですが、「これはどんな力を育てるのか」とママやパパが意識するだけでも、教え方や遊び方は変わってくるかもしれません。
③知育教室に通う
「うちでは子どもと遊ぶ時間をあまり取れない」「知育といっても、何から始めたらいいのかわからない」という方は知育教室に通わせるという方法もあります。
知育教室は、0歳から通学できるところが多くあります。子どもの年齢によってコースが分かれていることもあります。教室によって特徴はちがうので、気になる方は一度調べてみることをおすすめします。
知育を取り入れたいけれどどうしたらいいのかわからない、自分の子が他の子と比べて遅れているような気がして不安、自分の子とどう接したらいいのか迷うという方にも、心強い味方になってくれるはずです。
子どもの可能性を広げる上で気を付けたいポイント
知育はあくまでも、子どもの可能性を広げるためのものです。大切なことは子どもを否定しないこと。他の子と比べたり、急がせたり、嫌がっているのに無理やりやらせたりといったことをすると、子どもはやる気を無くしてしまいます。
子どもが興味を持つ環境づくりをする、子どもの関心を伸ばすなど、楽しんで取り組めるように工夫をしてみてください。
アデックが考える知育の大切さ
知育は、その子に合ったものを提供することが大切です。指先の動きがまだまだぎこちない子に、いきなりお箸を使ってご飯を食べろと言ってもストレスなだけ。それと同じように、知育も「面白い」「もっと知りたい」と思うのは、何段も飛ばした先のむずかしいものではなく、ほんのちょっとだけ背伸びしたものなのです。
考える力も、同じこと。言葉を覚えたばかりの子にいきなり意味を考えさせても挫折してしまいます。スモールステップにしていくことで、できることがだんだんと増えていきます。
小学校に入り、いきなり勉強をさせるのではなく、その前から少しずつ「これは、なんだろう?」と疑問を持ったり、遊びの中で工夫をしていったりすることが「考える力」の土台を築いてくれるのです。
まとめ
知育とは、学習能力ではなく、自分で考える力を育てることです。その子の年齢や発達に合わせた環境づくりをしたり、遊びを提案したりすることで、より効果的な学びにつなげることができます。
玩具を使う、日常的な遊びで工夫する、教室に通わせる。どんな方法でも、子どもの考える力を育てることはできます。大切なことは、あくまでも知育は子どもの将来の可能性を広げるためのものだということ。ゆっくりと長い目で、お子さんの成長を見守る姿勢を大切にしてください。