子どもがハサミを使うのは何歳から?どうやって教えればいいの?包丁は?カッターは?
最終更新日:2021/08/28
刃物は生活必需品
子どもにハサミや包丁、カッターナイフなどを子どもに使わせるのって、とても躊躇しますよね。特に最初のうちは「怪我しないかな」と、とても心配になります。
しかし、これらの刃物は生活必需品。使い方を知っておかなければ、あとあと困ります。いつかは通る道だと思って、ママ、パパは覚悟して、教えていきましょう。
では、いつから教えればいいのでしょうか。また、同じ刃物でも、何から教えていくべきでしょうか。そして、どのように教えていくべきでしょうか。
今回は、刃物の使ってもいい年齢の目安、教え方などをお伝えていくべきでしょうか。
刃物を子どもに与えるのが怖いママ、パパ
ママ、パパの皆さんは、初めてハサミ、包丁、カッターナイフなどの刃物を初めて使ったときのこと覚えていますか。私はその記憶がなく、いつの間にか覚えていたように思うのですが、おそらく皆さんもそうなのではないでしょうか。
自分が子供のときに、親からどう教わったかわからないからこそ、子どもに刃物を与えるのが怖いですよね。
しかし、ママ、パパは勇気を出して、子どもに刃物の安全な使い方、怖さを教えてあげましょう。
まずは刃物の怖さを教えよう
特に教えなければならないのが、「刃物の怖さ」です。
刃物の使い方、扱い方によって、自分や相手を傷つけてしまうことは第一に教えなければなりません。刃物を振り回したり、持って走りまわったりするなどは、言語道断です。
刃物の危険性、「持って走りまわっちゃいけないよ」、「こう持ったら怪我するよ」などのようなことを、普段から口が酸っぱくなるほど、繰り返し伝えます。
そして、これらを理解できないうちは、刃物を使っている子どもから目を離してはいけませんし、刃物を子どもが勝手に使わせてはいけません。刃物を置く場所も、子どもが手の届かないところにおき、勝手に使用することを防ぎましょう。
また、兄弟、姉妹がいる場合、上の子どもが刃物を使用しているときに、下の子どもが近づかないようにママ、パパは注意しましょう。
ハサミ
では、ここからは、ハサミを使わせるのはいつからがいいのか、どう教えていけばいいのか、お伝えしていきます。子どもが初めて使う刃物は、ハサミからがいいです。
いつから?
ハサミはどのタイミングで教えるべきでしょう。
子どもによって異なりますが、2歳ぐらいになってくると、大人が使っているハサミに興味を示します。ですが、それだけでは、ハサミを使わせるのは、まだ早いです。
ハサミに興味が出てきて、かつ、おとなしくお座りができるようになってからが、ハサミの使い方を教えるタイミングです。
初めてのハサミには、どんなハサミを選ぶべきでしょうか。
ハサミの動かし方を学ぶために、プラスチックでできた安全なものがいいかもしれません。
しかし、できれば、ハサミの危険性を伝えるためにも、はじめから子ども用の金属のハサミを使わせるのがいいでしょう。刃の先が、プラスチックでガードされているものがオススメです。
ハサミの練習
ハサミの練習はどんなことをすればいいでしょうか。
はじめは折り紙を2cm幅の細長い短冊型にしてあげて、それをちょきちょきと切らせてあげましょう。これだけでも、子どもは夢中になります。
できた小さな紙は、画用紙にのりで貼り付けていきます。色とりどりの紙が貼り付けられた画用紙は、1つの作品です。
そして、ハサミでちょきちょきときる作業、のりで紙を貼り付ける作業は、知育にいいので、オススメの遊びです。
包丁
次に、包丁を使わせるのはいつからがいいのか、どう教えていけばいいのか、お伝えしていきます。
いつから?
初めて包丁使うのはいつからがいいでしょうか。
あまり切れない子ども用の包丁がありますが、そのような包丁であれば、3歳からでも使ってもいいです。しかし、やはり切れないと言っても、包丁は危険であることを伝えましょう。
子ども用の包丁ではなく、「本物の包丁」のように切れる包丁を使い始めてもいいのは、子どもが年長さんぐらいになり、大人の言うことが聞けて、しっかりと理解でき、指示に従うことができてから。そして、やはり刃物の怖さを理解できてから。これらができれば、包丁を使ったお手伝いをさせてあげてもいいでしょう。
包丁の選び方
どんな包丁を与えていくべきでしょう。やはり子ども用の包丁を選ぶべきです。
初めての包丁は、丸刃の子供向け包丁を与えましょう。お好み焼きで使うヘラのように刃が丸く仕上げられられています。肉などは切れないものの、キュウリやニンジンなどは切ることができます。刃が滑っても切れにくく、最も怪我をしにくい包丁です。
次に、本刃付けの包丁を与えます。大人が使う包丁と同じ刃がついた包丁です。ですが、子ども用包丁であれば、刃渡りや持ち手が小さくて、子どものてにも馴染みます。切れ味は「本物の包丁」と同じですので、不安に感じることでしょう。しかし、やらなきゃ大人になってもできるようになりませんよね。見守りながら挑戦させていきたいです。
包丁の練習
包丁の練習はどんなことをすべきでしょう。
背が小さいうちは、踏み台を用意して台所に立つか、テーブルにまな板を置いてするのでもいいでしょう。
包丁の柄をママ、パパが手を添えて、一緒に持ってあげ、食材をおさえるほうの手は必ず「猫の手」にすることを教えましょう
最初は、柔らかい食材、茹でた野菜やちくわ、かまぼこなどにし、力が入らなくても切れるものにしましょう。怪我のリスクが少なくてすみます。
お手伝いをしていくうちに上手になっていきます。毎日やらせたいところですが、包丁を使ったお手伝いは、やはりママ、パパが子どもをしっかりと見れる余裕のある日にさせたいです。
カッター
そして、カッターを使わせるのはいつからがいいのか、どう教えていけばいいのか、お伝えしていきます。
いつから?
カッターナイフはいつから使っていいものでしょうか。
小学生になってから、6〜7歳がカッターナイフデビューに適しているでしょう。やはりここでも、刃物の危険性について教えていきます。
今まではハサミで周りの形しかきれなかったのに、カッターナイフによって真ん中に穴をくり抜けることができるようになり、子どもの創造力、表現力は高まります。
カッターナイフを使う際は、必ずカッターマットとセットで使うということを教えましょう。カッターマットなしでは、テーブルや床が傷ついてしまいます。
どうすればカッターナイフで怪我をしない?
カッターナイフで手を切ってしまうことは、どうすれば防げるでしょうか。
私は7歳のときに、カッターナイフで親指を深く切ってしまい、3針縫いました。今でもその傷跡は残っています。
どうして切ってしまったかというと、そのとき牛乳パックを切って工作をしていたのですが、カッターナイフで切る方向に、牛乳パックを抑える手を置いていたのです。そして、牛乳パックを切ろうとしたところ、勢い余って指まで切ってしまったのです。そして、深く指を切ってしまったのは、カッターナイフの刃を余計に出していたからです。
切る方向には手を置かない、出す刃は最小限にするということを守れば、怪我をしないし、しても深く切らずにすみます。
また、カッターナイフの刃は使っていくうちに、刃先が丸くなり、切れ味が悪くなります。これは他の刃物でも言えることなのですが、切るのに力が入り、実は危険なのです。力が入らなくても、スッと切れるほうが安心です。ですので、カッターナイフの刃はこまめに折ってあげましょう。カッターナイフの刃を折るのは、難しいので、大人がやってあげましょう。
安全なカッターナイフ、「キッター」
子どもにも安全なカッターナイフがあります。それは、「キッター」です。
どうして安全なのでしょう。まずは子どもにぴったりのサイズ感であり、小さな子どもでも握りやすいことです。
次に、刃がプラスチックでほとんど覆われており、私のように怪我をしたとしても、深く切ってしまうことはなく、また、子どもには「ここで切る」という目安になって、扱いやすいようです。
そして、専用の刃折器がついており、それを使えば子どもにでも刃を折ることができるようです。
まとめ
いかがだったでしょうか。刃物をいつから使っていいのか、どのように使い方を教えればいいのかお伝えしてきました。
刃物はとても便利な道具です。ハサミやカッターナイフの使い方を学べば、工作をすることができ、表現力や創造力を高めることができますし、包丁の使い方を学べば、お手伝いをし、自立することができます。
刃物は、同時に危険なものでもあります。しかし、ママ、パパが「危ないから」と避けるのではなく、その危険性と正しい使い方を教えて、うまく使えるようにしておくべきです。