保護者が選ぶ通わせたい学童No.1に選ばれました!
お問い合わせ:045-543-3331
受付時間:10時〜19時

アデック(Adecc)のコラム一覧

運動は知育につながる!子どものアタマと身体を一緒に鍛えよう!

公開日:2020/02/02
最終更新日:2020/03/29

運動神経がよくないから運動はムダ?

「私も運動が苦手だし、自分の子どもも運動をがんばったとしても、あまり上達はしなさそう…」と諦めてしまっているママやパパはいませんか?

「運動神経は遺伝する」という考え方を持っている方は多くいます。運動は、勉強などに比べても本人の努力よりも「もともと持って生まれた才能やセンス」によると思われがちです。

たしかに、人によって得手・不得手はありますが、最初からどの運動でも上手にできるお子さんはいません。

勉強も運動も「脳の記憶」が大切。新しい知識を覚えていくように、運動に関しても今までできなかった動きができるようになっていくのです。

運動は知育につながります

運動は、生まれつきの遺伝だけでは決まらない!

運動は、生まれ持った得手、不得手はあるものの、生まれた後の環境によって上達するかどうかが変わります。つまり「もともとあるもの」で決まってしまうものではなく「やるかどうか」が影響してきます。

小学生のお子さんの中でも、運動が得意な子と不得意な子がいます。それは、未就学児のときに、どれだけその運動に近い体の動かし方を経験しているかによって決まります。

球技、陸上、水泳、体操…どれも、体の動かし方は異なります。土台ができているか、もともと習得できている動きかどうかで決まってくるので、幼児のころは特に全身を使うスポーツが推奨されることが多いのです。

まずは、遊びの延長線上から

「でも、うちの子は何のスポーツも習っていないし…」という方もいらっしゃるかもしれません。それでも、心配する必要はありません。「運動=スポーツ競技」と限ってしまうと、狭くなってしまいますが、より範囲を広げてみると体を動かすことはどれも運動につながります。

たとえば、通学路を歩くことや、友だちと公園で遊ぶことも立派な運動です。小さなお子さんの場合は「運動」よりも「遊びの延長線上」という感覚でいると、楽しみながら生活の中に取り入れることができるかもしれません。

もし、より運動の要素を取り入れたいのであれば、休日に広めの公園にお子さんを連れていくときに、ボールを持っていくだけでもいいのです。「投げる」「跳ぶ」「蹴る」などの基本動作に慣れておくと、のちのちスポーツをするときの土台になります。

運動は、学習面にもいい影響がある。

実は、運動は学習面にもいい影響があると知っていましたか?「運動能力の高い子どもは、学習面の成績も高い」というデータもあります。運動と学習は相関関係があるのです。

子どものころは、脳の神経がどんどんと発達していく時期です。脳のほとんどは12歳までに完成するとも言われています。この時期に、さまざまな動きに挑戦しておくと、脳内で神経回路に電気が通り、その動作を記憶することができます。

運動をすると、脳由来神経栄養因子(BDNF)という物質が分泌されます。このBDNFは、脳の神経細胞(ニューロン)や脳に栄養を送る血管の形成を促します。

さらに、認知機能を高めるために必要な神経結合を増やしたり、ドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンといった思考や感情にかかわる神経伝達物質の分泌を促したりする効果もあります。

このように、運動は体づくりや心の健康のためだけではなく、脳にもいい影響を与えてくれるのです。

脳の活性化につながる運動の条件

運動はそれ自体が脳にいい影響を与えますが、その中でも特に勉強にも効果的な運動の仕方があります。体力の中でも、特に心肺機能の高い子どもは学業成績もよいことが多いようです。

心拍数を上げる有酸素運動であること、普段は使わない筋肉を使うこと、そしてできれば朝にやることの三点です。これらの条件を満たすと、より学習にもいい効果があると言われています。

①心拍数を上げる

脳の記憶中枢として働く海馬は運動によって刺激を受けることで成長することがわかっています。有酸素運動をしていると、海馬が大きくなるという研究もあります。記憶力、集中力、情報伝達力を向上させるためには心拍数を上げる有酸素運動が効果的です。

たとえば、走ること、なわとび、ボール遊びなどのは心肺機能を鍛えることができます。最大心拍数(220-年齢)の80%くらいになるのが理想だと言われています。子どもであれば、本人が楽しんでできる運動だと継続をしやすくなります。

知力育成教室アデック

②普段使わない筋肉を使う

スポーツである場合、普段は使わない筋肉を使うものが理想的です。自分の体の動きを意識する運動は脳の活性化につながります。

たとえば、ヨガやバレエ、空手などがあります。これらのスポーツだと、複雑な動きをしたり、普段の生活の中ではあまり動かさない筋肉を使ったりすることになります。ただ、体を動かすだけでなく、同時に頭を使う必要もあるのでより高い効果を期待することができます。

③できれば朝にやる

運動がもたらしてくれる効果について述べてきましたが、運動をするだけで自動的に学業の成績も上がるわけではありません。運動は、あくまでも脳が学習をするための準備を整える役割をするのです。

成績を上げたいのであれば、運動だけでなく学業とセットにする必要があります。そして、運動をした後は脳が活性化し、集中力も高くなっていることが分かっています。運動をしたあとに勉強をすると効果が高いのです。

そのため、運動はできれば朝の時間帯か、もしくは勉強の合間にすることがおすすめです。運動と学業をセットにできると、運動の恩恵を受けやすくなります。

アタマと身体を一緒に鍛えよう

「朝、子どもに有酸素運動をさせるのは、ちょっとむずかしいかも」と思う方もいるかもしれません。これらの三つは、理想的な条件の話です。現実であれば、可能な範囲で取り入れるのでもちろん大丈夫です。

繰り返しになりますが、遊びの中に少しずつ運動の要素を取り入れるのでもいいのです。ご家庭の事情や、お子さんによって合う形はちがうはずです。

運動の目的もご家庭やお子さんによってちがっていいのではないでしょうか。運動が好きだから、健康管理のために、勝ちたいから頑張るのでもいいですし、最終的には勉強のためという方もいるでしょう。どれも、運動やスポーツのメリットには変わりありません。

子どもの成長を考えるのであれば、バランスが大切です。今は学業の成績を重視する傾向にあると言われていますが、頭ばかりではなく心や体にも栄養が必要です。三つのバランスをとれて初めて、子ども自身の生きる力を育むことができるのではないでしょうか。

遊びの中に少しずつ運動の要素を取り入れることが大切

まとめ

今回は、運動と知育の関係性についてでした。運動は、勉強と同じで後から学ぶことができます。どちらも、脳の記憶が大切になってくることは共通しています。

子どもの頃は、脳が発達する時期でもあります。この時期に、さまざまな運動をしておくと、記憶力や、集中力、認知機能にいい影響を与えることができます。

運動は、何もスポーツに限ったものだけではありません。まずは、体を動かしながら遊ぶだけでもいいのです。その延長でスポーツにつながることもあります。競技にならなくても、運動をすることはできます。

勉強の大切さを重視しているママやパパは多いはずですが、ときにはお子さんと体を動かすことをしてみてはいかがでしょうか。頭と体を一緒に成長させられるかもしれません。