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秋にぴったりな絵本を読んで秋を教えよう!絵本の読み聞かせのメリットとは?

公開日:2021/10/21
最終更新日:2021/10/18

なんで「読書の秋」って言うの?

残暑も去り、涼しく感じることも多くなり、秋らしくなってきましたね。「食欲の秋」、「運動の秋」、「読書の秋」と言いますが、それぞれなぜそう言われるようになったのでしょう。

「食欲の秋」、「運動の秋」はなんとなく想像できますね。「食欲の秋」は、美味しい秋の味覚がたくさん出始め、さらに冬に向けてたくさん食べて栄養を蓄えようとするから。「運動の秋」は、暑すぎず、寒すぎない気候から、外で動き回るのに適しているから。

では「読書の秋」はなぜ言われるようになったと思いますか。どうやら「秋の夜長」と言われるように、秋は夜が長いことが関係しているようです。秋分の日をすぎると、夏に比べてあっという間にあたりは暗くなります。秋には長い夜の時間があり、さらに読書に集中できる涼しい気候。この2つ要素が「読書の秋」と言われる理由です。

秋が読書をするのに適しているとわかってもらえたでしょうか。ぜひ秋の季節にあった絵本を読み聞かせてあげたいものです。季節にあった絵本を読み聞かせしてあげることで、子どもは自然と四季の感覚が身につきます。

今回は子どもに絵本の読み聞かせをするメリットと秋にぴったりな絵本を何冊か、紹介して行きたいと思います。

秋にぴったりな絵本を読んで秋を教えよう!絵本の読み聞かせのメリットとは?

季節に合った絵本を読もう!

絵本の読み聞かせのメリットを述べる前に、季節にぴったりな絵本を読み聞かせる意味とはなんでしょうか。それは、その季節の風物詩、行事や食べ物、植物などを覚えられることです。

もちろん、実際に季節の行事に参加したり、季節の食べ物を食べることのほうが、頭に残るでしょう。しかし、必ずしもすべて体験できるわけではありませんよね。

季節に合った絵本を読み聞かせてあげることで、実体験がなくても「この季節の行事にはこんなものがあるんだ」、「この季節にはこんな食べ物が食べられるんだ」、「この季節にはこんな花が咲くんだ」と覚えることができます。

小学校受験のペーパーテストでは、季節の知識を問われることが多いです。行事、食べ物、植物がどの季節のものか選ぶように指示されます。季節に合った絵本を読み聞かせすることが、小学校受験の手助けになるでしょう。

絵本の読み聞かせをするメリット

では、ここからは子どもに絵本の読み聞かせをするメリットをいくつかお伝えしていきます。絵本の読み聞かせって子どもに良いとは言うけれど、どんなふうにいいのでしょうか。

表現力、語彙力が高まる

まずは、表現力、語彙力が高まることです。

まだ文字が読めない子どもでも、絵本の読み聞かせをすることで、絵本の中の言葉の表現をマネするようになります。最初はマネであっても、マネし続けていくうちに、自分の言葉として使い始めるようになります。こうして子どもの表現力が身についていきます。

「表現力や語彙力は、テレビやママ、パパとの会話でも身につくんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実はとても簡単な幼児向けの絵本で覚える語彙のほうが、テレビや普段の会話で覚える語彙と比べると、圧倒的に多いということを知っていたでしょうか。

また、ある実験では幼児に読み聞かせを8週間続けてもらった結果、平均5歳3ヵ月相当だった語彙が読み聞かせ後では、平均5歳9ヵ月相当の語彙になり、6ヵ月分も語彙が伸びていたのです。語彙力を高めるのなら、やはり読み聞かせがおすすめなんですね。

子どもの学力が高まる

次に、子どもの学力が高まることです。

読み聞かせをすることや一緒に図書館に行くことを読書活動と言いますが、この読書活動が多い子どもほど学力が高まると言います。これは、ママ、パパが子どもへのどんな働きかけしたとしても、読書活動には勝てないほどです。

読み聞かせをしているときの子どもの脳は、どんな反応をしているでしょう。側頭葉と大脳辺縁系という所がとても活発に働いているそうです。これらの箇所が活発になることで聞く力や記憶力が発達します。学力が高まるのも納得できますね。

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親子で情緒が安定する

そして、親子で情緒が安定するということです。

子どもだけでなく、読み聞かせをするママ、パパにもメリットがあるのが、読み聞かせのすごいところです。読み聞かせをしたママ、パパのストレスが減り、自尊心が芽生え、メンタルに良い影響があるのです。仕事で疲れて帰ってきてヘトヘトだというママ、パパも読み聞かせをすることで、疲れが癒されるかもしれません。

子どもたちは絵本の読み聞かせをどのように捉えていると思いますか。「お話大好き!」「絵を見るのが楽しみ!」といった気持ちもあるでしょう。しかし、それ以上に絵本の読み聞かせは「大人と一緒にできて、褒めてくれるもの」という認識だったようです。つまり、読み聞かせは、子どもにとって「社会に受け入れられていると感じられ、自己肯定感を高めてくれる活動」なのです。自己肯定感が高ければ、積極性やチャレンジ精神を持ち、情緒も安定した子どもになります。

動画サイトの読み聞かせじゃダメなの?

「絵本の読み聞かせなら保育園や幼稚園でしてくれるから、うちでしなくても大丈夫でしょ」、「最近は、動画サイトで読み聞かせをしてくれるものがあるから、それを使えばいい」と思うかもしれませんが、そうではありません。

母親以外の人間が読み聞かせをすると、先ほどの感情、記憶に関わる大脳辺縁系の活動が示されないと言います。やはり近しい大人、ママ、パパの読み聞かせが、子どもの心を発達させるようです。

動画サイトでの読み聞かせが、どうなのかわかりませんが、ママ、パパが読むよりも効果は半減されることは、なんとなく予想できます。先ほどの「大人とするもの」という部分が欠けているので、ママ、パパや保育園、幼稚園の先生が読んでくれるよりも、自己肯定感を高めてくれる効果もなさそうです。

秋にぴったりの絵本

では、ここからは秋にぴったりの絵本をいくつか紹介していきます。

14ひきのあきまつり

まずは、「14ひきのあきまつり」です。

お父さんにお母さん、おじいさんにおばあさん、そして10匹の兄弟たち。14匹のねずみの家族が四季折々の自然の中で活躍するシリーズです。読んでいると、まるで自然の中をお散歩しているような気分になれます。

この「14ひきのあきまつり」の舞台は、題名からわかる通り、秋色に染まった森の中です。お母さんたちが木の実を採りにいき、その間、子どもたちとおばあさんはかくれんぼをします。みんなが見つかっていく中、ろっくんだけが見つかりません。探していると…。

ばばばあちゃんのやきいもたいかい

次に、「ばばばあちゃんのやきいもたいかい」です。

「ばばばあちゃん」のシリーズは愉快、痛快、爽快で、ママ、パパも読んでいて、開けるく、楽しい気分になれます。

この「ばばばあちゃんのやきいもたいかい」では、落ち葉を集めてやきいも大会をします。しかし、さつまいも以外にもジャガイモやみかん、お菓子までたき火の中に入れちゃいます。

たき火ややきいもって、なかなか体験できなくなりましたね。この絵本を通して、たき火ややきいもを体験し、秋の風物詩であることを教えましょう。

あきやさいの あきわっしょい!

次は、「あきやさいの あきわっしょい!」です。

はたけひろばでは秋のお祭りが開催されます。お芋のおみこしをかついで、「わっしょいも!わっしょいも!」と言って出発します。続いて、「ヤッサイ!ヤッサイ!」と野菜のおみこしが。「ちょっと まったけ」ときのこのおみこし。さらに果物の乗り物もやってきて、競争が始まります。

秋の野菜や果物を覚えることができ、さらに苦手な野菜も「あっ、あの絵本に出てきた野菜だ!」と親近感を覚え、食べてくれるかもしれません。

だんごたべたい おつきさま

そして、「だんごたべたい おつきさま」です。

今夜はお月見です。縁側にはお団子が並んで、おいしそう。それを見たおつきさまは、お団子が食べたくなります。そこに雲が「取ってきてあげましょう」と言い、くもくもにんげんに変身します…。

秋の行事、お月見も体験することが少なくなってきたのではないでしょうか。今年のお月見は終わってしまいましたが、来年はこの絵本を読んで、お団子とススキを用意してやってみるのはいかがでしょう。

秋にぴったりな絵本を読んで秋を教えよう!絵本の読み聞かせのメリットとは?

まとめ

いかがだったでしょうか。絵本の読み聞かせのメリット、秋にオススメの絵本についてお伝えしてきました。

秋は、「読書の秋」というように、読書をするのに適した季節。ぜひ秋の夜長を利用して、読み聞かせをしましょう。読み聞かせには、紹介したメリット以外にも、親子の仲を良くする効果もあります。

また、絵本を通して、季節の風物詩、食べ物、行事を覚えられるのもメリットの1つ。小学校受験でも役に立つでしょう。

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