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目標を達成して、自己効力感を高めよう!達成しやすい目標とは?

公開日:2021/08/29
最終更新日:2021/08/28

新しい目標を立てよう

二学期が始まりましたね。この区切りをきっかけに、学習や習い事で新しい目標を立てる子どもは多いのではないでしょうか。同時に、子どもに目標を立てさせたいママ、パパも多いかと思います。

目標を達成できれば、「自分はやればできる」と自己効力感が高まります。自己効力感を持つことで、次、目標を立てたときに、トラブルや困難な問題があっても、乗り越えられると自分を信じることができます。結果、目標達成率は高くなり、好循環を生むことができます。

このような好循環を生むには、目標の立て方が非常に重要です。ママ、パパはそれをサポートしましょう。今回は、正しい目標の立て方をお伝えします。

目標を挫折すると…

新しい目標を立てても、いつも三日坊主になってしまい、やる気もなくなり、そんな目標はいつの間にかなかったことに…なんて記憶、ママ、パパにもあると思います。それは子どものときの遠い記憶の話だけではないでしょう。大人になってからも、多くの人が目標を作っては、挫折しています。

そして、その目標を挫折するたびに思います。「また目標が達成できなかった…自分はなんてダメなんだろう」と自己否定に走り、自己効力感が低くなります。困難やトラブルに立ち向かおうという気持ちが減り、そのため目標達成率は下がり、先ほどの反対の悪循環を生みます。

しかし、ダメなのは、あなたのお子さんではありませんし、あなたの育て方でもありません。目標の立て方が悪いのです。

目標を達成して、自己効力感を高めよう!達成しやすい目標とは?

挫折しやすい目標

どんな目標が挫折しやすいのでしょうか。ここからは、挫折しやすい目標の立て方についてお伝えしていきます。

明確な目標

まずは、「明確な目標」です。

自己啓発本などでは、よく「より明確に!より具体的に!」と述べられています。例えば、「毎日単語を30個覚える」という目標を立てたとします。一見、具体的な数字や期限を設定したほうが、子どもがどのように頑張ればいいかわかりやすいでしょう。

しかし、実は明確すぎる目標は、子どもの長期的にモチベーションを保つのを困難にしてしまいます。

その日の気分によって、子どものやる気はあるときもあれば、ないときもありますよね。「単語を覚える」という目標を、やる気があるときに合わせて「毎日単語を30個覚える」のように設定してしまうと、やる気がないときに辛くなります。

かといって、やる気がないときに合わせて、「毎日単語を5個覚える」と設定すれば、長期的な目標、例えば「中学受験で合格する」といったような目標を達成できなくなってしまいます。

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大きすぎる目標

次に、「大きすぎる目標」です。

大きすぎる目標は、「なにくそ!」と逆境に立たされると燃えるタイプの子どもにはいいかもしれませんが、これは特殊な例であり、たいていの子どもには適した目標設定ではありません。

大きな目標は、もちろん目標を達成するのが難しいです。失敗すれば達成できなかったことで、やる気も失われます。また、カンニングなど、子どもがズルをしやすくなるでしょう。

また、人はうまくいっていないときこそ、それを取り返そうと無茶な目標を立てがちです。「今月、週4日勉強できなったから、来月は毎日勉強しよう」というふうにです。普通に考えれば、前回できなかったのなら、目標のハードルを下げるべきなのにもかかわらず、大きい目標を立ててしまうのです。

去年立てて挫折した目標を、次の年に同じような目標を立てて、また失敗することも、あるあるですよね。目標設定して挫折をすると悪い意味で、挫折したことを忘れてしまい、同じような目標を立ててしまうのです。

複数の目標を立てない

そして、「複数の目標を立てない」です。

1つの目標だけだと、その目標を挫折したときにモチベーションが低下してしまうから、複数の目標を立てたほうがいいという意見もあります。

しかし、「テストで100点を取る」と「サッカークラブでレギュラーを取る」とでは、勉強する時間と練習する時間をそれぞれ取られて、それぞれの目標同士が競合してしまいます。時間をどちらにも割いて、結局どちらも達成できなかったのではしょうがありません。

複数の目標を立ててもいいのですが、1つの行動でそれが達成できるようにするということが重要なようです。「早起きする」という目標と「テストで100点を取る」という目標であれば、「朝早起きして勉強する」という1つの行動で同時に達成できそうです。

達成しやすい目標

どんな目標が達成しやすいのでしょうか。ここからは、達成しやすい目標をお伝えしていきます。

幅のある目標

まずは、「幅のある目標」です。

前述したように、人のやる気の量には幅があります。ですから、「毎日20ページ、本を読む」と明確な目標にするのではなく、「毎日5〜30ページ読む」というような幅を持たせた目標に変えたほうが、子どもの毎日変わるやる気の量に対応できるのです。

「20ページ読む」が目標の場合、10ページしか読めなかったとすると、「目標達成できなかった…」となるわけですが、「5〜30ページ読む」が目標の場合、10ページ読めれば、「頑張れた」と思うことができ、その結果目標を達成しやすいようです。

勉強やスポーツなどは、どれだけ自分の行動が報われているかがわかりづらいですよね。たまたま、あと1ヶ月続けていれば成果が出たかもしれないのに、モチベーションが下がって、勉強や練習をやめてしまうことがあるかもしれません。長期的な目標を立てるときは、モチベーションを重視し、気分のコントロールをしたほうが結果が出やすいのです。

また、子どものときに目標を設定するときは、目標を達成させてあげて、子どもの自己効力感を育んであげることを優先すべきでしょう。

小さな目標

次は、「小さな目標」です。

これも先ほどの逆で、大きな目標を設定するよりも、達成しやすい小さな目標や習慣まで落とし込みましょう。

サッカークラブに入ったばかりなのに、「サッカークラブで1番上手くなる」という目標は大きすぎますよね。「レギュラーになる」もまだまだ大きい。まずは「思ったところにボールを蹴れるようになる」とか、「リフティングができるようになる」とかが考えられますね。

さらに、そのために何ができるかを考えましょう。「クラブ以外でも壁打ちの練習をする」、「リフティングの練習をする」といった目標を設定することが思いつきますね。このときも、目標に幅を持たせることを忘れてはいけません。「毎日」ではなく、「週に3〜5回」などにしましょう。達成しやすい小さな目標や習慣に落とし込むとはこういうことです。

イチロー選手は「大きな目標を達成するには小さなことを積み重ねるしかない」と言っています。小さなことの積み重ねで大きくなっていくので、はじめから大きなところを目指す必要性はないのです。

しない目標よりもする目標

そして、「しない目標よりもする目標」です。

「お菓子を食べすぎない」、「ゲームをしすぎない」というような何かを禁止する目標は、達成が難しいです。なぜなら、「お菓子を食べちゃいけない!」、「ゲームをしちゃいけない」と思うことで、お菓子のこと、ゲームもことが頭から離れず、その欲求は数倍に膨れあがるからです。

「お菓子を食べない代わりにフルーツを食べる」、「ゲームをしない代わりに本を読む」といった感じで、代わりの行動を用意するといいでしょう。「する」ということに意識を向けたほうが、目標を達成しやすいです。

また、「お菓子を食べなかった日数」や「ゲームをしなかった日数」を数えてあげるのもいいでしょう。コツコツと積み上げた記録を壊すことは、もったいなく感じますよね。

目標を達成して、自己効力感を高めよう!達成しやすい目標とは?

まとめ

いかがだったでしょうか。目標の正しい設定の仕方についてお伝えしてきました。

目標は、モチベーションを失わせないように幅を持たせて、そして小さい目標からコツコツと積み上げ、高みを目指しましょう。

長期的な目標はどれだけモチベーションを保つかが、重要です。完璧主義な自分に厳しい子どもは、一度失敗すると、立ち直れずに挫折してしまうことが多いです。まずは、先日書いた自分を許せるようになるセルフコンパッションを鍛えるのがいいかもしれませんね。

目標を達成して、自己効力感を高めよう!達成しやすい目標とは?