小学校低学年の子どもにおすすめの習い事5選!やらされ感はNG!
最終更新日:2020/03/29
小学校低学年の子どもってどれくらい習い事に通っているの?
「習い事をはじめるなら、早い方がいい。身につくのも早いし、学校と家だけでは学べないことがある。」という意見がある一方で、「あまり小さいうちから、習い事をさせるのも遊びや勉強の時間が減ってよくない。」という意見もあります。
「どっちの意見を信じたらいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
どちらの意見も、子どものことを考えるからこそ出てくるものです。小さいうちから色々な可能性を広げてあげたい気持ちと、自由を制限したくない気持ち。どちらに転ぶかは、人によって結果がちがうのも悩みどころです。
おすすめの習い事5選
習い事は、大きくスポーツなどの体力づくりを目的とするものと、音楽などの芸術的な感性を磨くもの、さらには塾などの知力を伸ばすためのものに種類を分けることができます。
今回は、それぞれのジャンルでも特に人気の高い5つ、水泳、サッカー、ピアノ、英語、塾をご紹介した上で、子どもに習い事をさせる上で気をつけたいポイントについてお話します。
①全身の筋力をバランスよく鍛えられる水泳
習い事の中でも特に人気が高いのが水泳。体全体を使うので、身体の歪みが起きにくいスポーツで、体力づくりにも適しています。心肺機能の向上につながることもあり、喘息気味のお子さんを習わせている方も多いです。
送迎用のバスなどが出ていることも通わせやすい理由かもしれません。
②チームプレーが魅力のサッカー
もともとは男の子に人気のあったスポーツのサッカー。女子日本代表がワールドカップを優勝したこともあり、今では男女ともに人気のあるスポーツです。
サッカーは走り回ることで体力がつくだけでなく、チームプレーだからこそ学べることもあります。他の人の動きを見ながら自分の動き方を考えたり、チームのメンバーと協力しながら勝利を目指したりと、思考力やコミュニケーションも学べるのです。
③音感やリズム感が身につくピアノ
ピアノも人気のある習い事のうちの一つです。音感やリズム感が身につくだけでなく、楽譜が読めるようにもなります。ピアノ以外の楽器を習いたい、弾いてみたいといった場合にも役立ちます。
ピアノに限らず、楽器の習い事はレッスンのときのみではなく、自宅での練習が必須になります。そのため、ピアノを習うことは「毎日継続をすること」を学ぶきっかけにもなります。
④小さい頃から始めると習得しやすくなる英語
グローバル化の流れもあり、小学校でも授業が取り入れられるようになった英語。発音やリスニングは大きくなってからだと苦労しやすいこともあって、小さいうちから習い始めるとよいとされています。
英語教室は、小学校低学年だとゲームや歌などの遊び要素が大きく、楽しみながら学べる工夫がされています。大きくなってからだと「勉強」の要素が増えるため、英語を好きになってほしいという想いから、通わせるという親御さんもいます。
⑤学ぶ楽しみを教えてもらう塾
学習塾は、受験対策用の塾と、学校の補習の役割を担う塾とに大きく分けられます。
高学年になると、中学受験対策目的が多くなりますが、低学年であれば、より基礎的な内容を学ぶことで、学校の授業の進度に合わせて復習、定着を意図して通わせることもあります。
特に、読み・書き・計算の基礎的な学力を身につけておくことで、小学校低学年以降の勉強の土台となります。
勉強でつまずいている子でなくても、学ぶ楽しさを覚えてもらうためや、より意欲を高めるために通わせることもあります。
やらされ感はNG
どの習い事にも共通して言えることですが、子どもが嫌がっているのに強制するのは避けたほうがよく、「子どもの将来のことを考えて、早いうちから学ばせたい」という親心から通わせていたとしても、子どもからすれば「親に無理やり通わされた」と感じることもあり、子どもの意欲や受け身な姿勢によっては、実にならないこともしばしばです。
子どもの希望をすべて聞くかどうかはそれぞれのご家庭の判断に委ねるとしても、子どもの意見を聞く機会は作った方がよいのではないでしょうか。
子どもは何が好きなのか、どんなことに興味があるのか。子どもは親とはちがう人間なので、親の思い通りにはなかなか動かないものです。
子どもが通いたくなる環境づくりを
「子どもの将来のことを考えて、親がアドバイスをするのはいけないの?子どもの意思を確認しなければならないってこと?」と思われるかもしれません。
子どもに対して「こんな習い事をしてみたら?」と提案するのであれば、その背景を説明してみてはいかがでしょうか。子どもも「自分の将来に役に立つかもしれない」と感じて「面白そうだからやってみようかな」と思うこともあります。
子どもが拒否したり、後ろ向きだった場合には「なぜ、嫌なのか」の理由を聞いてみれば、子どもが気にしていることに気づくかもしれません。
友だちがいないから怖い、自分は勉強ができないと思っているから通うのは嫌など、理由によっては、親子間のコミュニケーションで前向きな気持ちに切り替えられるかもしれません。
アデックが考える、習い事から得られる継続性
スポーツにしても、芸術的な要素にしても、学習にしても、習い事は「強制される」ものではありません。
小学校には通学する義務がありますが、習い事は何もしなくても問題ないのです。
始めるのも、やめるのも本人の自由です。それこそ「習い事なんてせずに、家でゲームしている方が楽しい」としても別に構わないのです。
だからこそ、継続しているかどうかで、本人の意志の強さが伝わります。学校に10年通っていることは自慢になりませんが、習い事を10年続けられることは充分自慢になります。それだけ、強制されていない中で一つのことを続けることは難しいことであり、誇りを持っていいことなのです。
習い事選びに正解はないから、子どもに合った習い事を
今回は、小学校低学年の子どもに人気の習い事を5つ紹介しました。水泳やサッカーは体力づくり、ピアノは音感やリズム感をつける、英語や塾では学ぶ喜びを得られるなど、得られる価値には違いがあります。
内容によって得られるものは変わったとしても「習い事を続ける」ことで得られるものには共通点があります。「継続は力なり」とはまさにこのことです。
また、さまざまな理由によって、学校に行くことを楽しめない子どもが、習い事では自分の得意なことを見つけてイキイキとするかもしれません。今までは苦手だと思っていたものを好きになれることもあります。成功体験を積むことで、少しだけ自信を持てる子もいるでしょう。
習い事は、自由だからこそ迷います。「この習い事をしておけば、間違いない」という正解もありません。子どもによって、やりたいこと、やっておいた方がいいことは、ちがうはずです。
「試してみたけど、続けられなかった」もひとつの学びです。子どもの頃に経験することに無駄なんてありません。習い事は、家族も気づかない、子どもの新しい一面を発見できるチャンスなのではないでしょうか。