私立小学校を受験する？しない？

幼稚園や保育園に入って一年くらいたつとお子さんも少しずつ生活に慣れてきます。

お子さんの様子を見て、一安心できたママやパパも多いはず。そこで次に気になってくるのが、お子さんの進路ではないでしょうか。地元の公立の小学校に行かせるのか、それとも私立の小学校のお受験をさせるかで悩む親御さんは多いかと思います。

皆さんの周りでも子どもに私立の小学校を受験させようという人は増えているのではないでしょうか。お子さんにはなるべく高い教育を受けさせたい、環境の良いところで学ばせたいと思う反面、それがお子さんにとって必ずしもいいものかはわからないのが、悩ましいところです。

では、私立の小学校とはどんなところで、行くことにどんなメリットがあるのでしょうか。

「教育のレベルが高い」「周りの子どものレベルも高い」というフワッとしたイメージはあるものの、はっきりと答えられないママやパパも多いはず。どんなメリットがあるのか、しっかりと答えられないままではお子さんの進路を決めることはできません。

「私立小学校」とひとくくりにしても、実際は学校によって特色は異なります。

今回はまず、私立小学校のよいところについてお伝えし、その上で、受験先の候補のひとつとして神奈川県の私立小学校である聖ステパノ学園小学校をご紹介します。

私立の小学校のよいところ

私立の小学校のよいところはどんなところでしょうか。

1つ目は、進学に苦労しなくて済むことです。私立の小学校の場合、ほとんどの学校が中学、高等学校、大学とエスカレーター式で内部進学することができます。小学校にさえ入ってしまえば、その後は受験のストレスで悩まずに済みます。

2つ目は、子どもの個性に合わせた学校選びができることです。公立の小学校の教育ではあくまでも、平等であることが重視されますが、私立小学校の場合は、学校ごとに特徴があります。

お子さんの個性だけでなく、ご家庭の教育方針や考え方に合わせた学校選びをすることが可能だとも言い換えられます。さまざまな私立小学校の取り組みを調べた上で、この教育を受けさせたいと選択することができます。

3つ目は、教師の異動がないことです。公立小学校の場合は、数年単位で教師の異動がありますが、私立の小学校の場合は異動はほとんどありません。学校が雇用主のため、公立小学校と比べ、教師陣がガラリと変わることは少ないと言えます。

たとえ、担任が変わったとしても、前の年に担任してくれた先生が同じ学校内にいるのは頼もしいことです。教師陣も、その学校の教育理念に共感して働いていることが多いので、ご家庭で望むものと、教育方針が合致しやすいとも言えます。

4つ目は、長くて深い仲の友だちが作れることです。小学校入学後は、エスカレーター式で進学ができるので、小学校から大学までと途切れることなく付き合うことができます。思春期に至るまでの長い付き合いの友だちは、こういった環境でなければなかなか作ることができません。一生の付き合いになることでしょう。

神奈川県の私立小学校

神奈川県は、関東の中でも私立小学校が多い地域です。今回は、神奈川県中郡大磯町にある、キリスト教系の私立小学校、聖ステパノ学園小学校のご紹介をします。

聖ステパノ学園小学校の理念

聖ステパノ学園小学校は、キリスト教にもとづいた教育を行っています。教育方針として、信仰・希望・愛の三つを挙げています。

信仰とは、健康で素直な気持ちで神様に感謝する心、希望とは、どんな環境にも挫けずに希望をもって前進する勇気、愛は謙遜な気持ちで、様々な環境にある人たちに対して思いやることのできる優しい心、この三つの願いを学校として持っています。

また、心の教育を実践していくために、六つの教育目標があります。

１、命を大切にする心を育む
２、謙遜な気持ちで神様に祈る心を育む
３、人のために尽くす心を育む
４、喜んで働く心を育む
５、平和を愛する心を育む
６、自然に親しむ心を育む

聖ステパノ学園小学校の特色

聖ステパノ学園小学校の特色は、大きく分けて4つあります。キリスト教教育、インクルーシブ教育、少人数制のクラス、自然豊かな環境を活かした学校行事です。

まず、1つ目の特色はキリスト教教育です。1日の生活は、静かな礼拝から始まります。毎日の礼拝と学校生活を通して、神様に創られたかけがえのない大切な自分の存在に気付き、信仰と希望と愛の三つの願いを込めて、様々な生活環境や状況にある人達を、わけ隔てなく思いやり、感じる心、考える心、生きる力を育んでいます。
2つ目の特色は、インクルーシブ教育です。インクルーシブとは、包括、つまりすべてを受け入れること、そして排除しないという意味です。聖ステパノ学園では、その創設された経緯から60年以上に渡り、インクルーシブ教育を大切にしてきました。

子どもたちがありのままでいられる個性の尊重、そのときそのメンバーだからこそできる教育、学びあい、そして何より重要になっているキリスト教教育がインクルーシブ教育の根っこにあります。

3つ目の特色は、少人数制のクラスです。1学年1学級20名の小規模校で、全教員が子ども達全員の顔と名前を知っています。担任だけでなく、全教員で全児童を育てていきます。ひとり一人を大切にする教育のもと、ひとり一人が輝き活躍できる場所を見つけ、自信をつけています。

国語と算数は週1時間ステップアップの時間があります。自分の苦手を克服したり、得意なところを伸ばす時間です。学年の枠を外し、縦割りで取り組んでいます。

4つ目の特色は、自然豊かな環境を活かした学校行事です。聖ステパノ学園小学校は、学校内に海の見えるホールがあります。恵まれた立地を活かし、地域の文化交流の場としても提供しています。

小中一貫校なので、ステパノまつり、運動会、クリスマス祝会、マラソン大会など学園の行事は、小中学生が一緒に取り組んでいます。また学期に1度、小1～中3、全教員を縦割りのグループに分け、全員で給食を食べるニコニコランチもあります。

進路情報

聖ステパノ学園小学校は、系列校に聖ステパノ学園中学校があります。中学校は小学校に隣接しており、内部進学が多くなっています。

聖ステパノ学園小学校の合格率

聖ステパノ学園小学校の2019年度の入試結果は公表されていません。試験は二期あり、一期目は10月の1周目に願書受付をしており、10月末に入学考査があります。二期目は、1月に願書受付、入学考査があります。2月には入学予定者向けの入学説明会もあります。

また、試験の内容としては、筆記試験、集団行動、親子面接、個別面接です。学校説明会を
積極的に行っており、2019年は7月、9月、11月の3回ありました。ステパノ祭りや、運動会、クリスマスコンサートも一般の方に向けて公開しているので、気になる方は参加も可能です。

アクセス

所在地は神奈川県中郡大磯町大磯868です。大磯駅は、横浜駅から約40分で行ける駅です。アクセスは、JR東海道線「大磯」駅より徒歩1分と交通のアクセスも良好です。

ちょっとした気づき

キリスト教教育や、1学年1クラスで生徒数は20人という少人数制のクラス編成などの特徴があります。特に、心の教育を重視している学校と呼ぶことができそうです。

ホームページに載せている情報によれば、学校説明会を年に3回行っていたり、私立小学校フォーラムなどにブース出展していたり、一般公開している学校行事があったりと、見に行くことのできる機会は他の小学校よりも多く設定されています。

気になる方は、一度、サイトを見るだけでなく、ブース出展しているイベントに参加して話を聞いたり、学校説明会に行くなどをして足を運んでみたりすると学校の雰囲気がつかみやすいかもしれません。

聖ステパノ学園小学校情報まとめ

いかがだったでしょうか。今回は神奈川県中郡大磯町にある聖ステパノ学園小学校について紹介してきました。

聖ステパノ学園小学校はキリスト教の学校であるため、学校行事が豊富です。また、1学年1クラス20人と生徒数も少なく、先生の目が行き渡るため、安心してお子さんを任せることができ、ゆっくりとした学校生活を送れるかと思います。

ぜひ学校説明会や一般の方もご覧いただける学校行事に参加してみて、お子さんの志望校のひとつとして検討するのはいかがでしょうか。