風邪やインフルエンザの予防には手洗いと水分補給を!体調を崩すと、子どもが積み上げた学習習慣がもったいないことに。
最終更新日:2021/01/12
風邪の予防には手洗いと水分補給が大切
冬の季節になると、学校や幼稚園、保育園だけでなく、ママ、パパの仕事場でも風邪やインフルエンザが流行ってきますよね。
冬になると気温が下がり、空気が乾燥します。空気の乾燥によって、菌やウイルスが空気中を舞いやすくなって、それを口や鼻から吸い込みやすくなります。また、気温が低くなったり、室内と屋外の気温差が大きくなったりすることで、体の免疫力が下がってしまいます。そして、寒さを避けた人たちが密閉した空間に集まるので、ウイルスに接する機会が多くなります。
このように、冬は風邪やインフルエンザになりやすい環境になっていくのです。
では、どのようにすればお子さんやパパ、ママ自身が風邪やインフルエンザになるのを回避できるでしょう。ここからは、風邪、インフルエンザにならないための基本を紹介していきます。
子どもとともに正しい手洗いを覚えよう!
風邪やインフルエンザだけでなく感染症の多くは、ウイルスや菌が手を経由して、口や鼻などに入り、発症することが多いです。ですから、手洗いは感染症予防の基本と言われるのです。外出後、トイレの後、食事前には必ず手を洗うようにしましょう。
ただ洗えばいいというものではありません。正しい手洗いの仕方というものを身につけましょう。流水ですすぐだけでなく、ハンドソープを使って洗ってください。手を洗う前に手についているウイルスの数は約1,000,000個もあるのに対し、ハンドソープで洗うと約数百個まで減ると言います。
そして、手のひらだけこすって洗った気になってはいませんか。手の隅々まで洗えるよう、手の甲、指先、指の間、爪の間、親指、手首までよくこすって洗いましょう。また、ハンドソープをつけて洗う時間は20〜30秒が目安です。ハッピーバースデーの曲を2回歌いながら洗うと、ちょうど同じくらいの時間になりますよ。
こまめな水分補給を忘れないようにしよう!
水分をこまめに補給し、喉を潤すことで、喉にあるウイルスや異物を押し流す防衛機能を持った細胞「繊毛」の働きをよくします。反対に、喉が乾くことで働きが鈍くなり、ウイルスの侵入を許してしまします。
うがいも喉を潤してくれますが、なかなか喉の奥まで喉の奥まで潤すのは難しいでしょう。水を飲んで潤すのがより効果的な方法です。それではウイルスが体に侵入してしまうのではないかと思われるかもしれませんが、ウイルスは消化器官に入ってしまえば、分解され、増殖することはありません。
どれくらいこまめに補給すればいいかというと、20分おきに飲むことをおすすめします。インフルエンザが喉の感染部分に到着して、細胞内に侵入するまでの時間は最も早くて20分と言われています。20分おきに水分補給をすることで、喉に付着したウイルスを洗い流して、インフルエンザの侵入を防いでしまおうということです。
また、喉の乾燥だけでなく、室内の乾燥もなるべく防ぎたいものです。室内が乾燥していれば、ウイルスや菌は水分を取り込んでおらず、その分軽く、空気中に舞いやすくなります。反対に、湿度が高ければ、水分を取り組んだ分、重くなり空気中に舞うことができません。
室内の湿度の目安は50〜60%です。40%を下回ると、ウイルスは空気中を浮遊しやすくなります。
コロナ予防のマスク着用や三密を避けるも大事
今年の冬は、いつもの年と違い、風邪やインフルエンザに加えて、新型コロナウイルスにも注意しなければなりません。発熱した場合、ただの風邪であっても、「もしかして、新型コロナなのでは…?」、「普通に病院に行ってもいいの…?」という緊張感や不安感があります。
新型コロナだけでなく、風邪やインフルエンザの感染を防ぐ意味でも、マスク着用をしましょう。マスクは毎日変えること。布マスクであれば、毎日洗って、清潔なものをつけるようにしましょう。
三密とは、密閉、密集、密接の3つの言葉から作られた言葉です。新型コロナの集団感染が起こった場所では、この三密が共通となっています。
密閉とは、窓などがなく換気できない場所のことです。密集とは、人がたくさん集まったり、少人数でも近い距離で集まること。そして、密接とはお互いに手が届く距離で、会話や運動などをすることです。これらの三密を覚えておいて、避けるように心がけさせましょう。
そして、やはり効果のある予防法は手洗いだと言います。しっかり身につけさせたいものです。
体調を崩すと学習習慣が乱れる!
風邪やインフルエンザにかかったとき、辛いのは身体的なダメージだけではありませんよね。ママ、パパがなんらかの理由で会社を休んだ後に、その分を取り戻すためにいつも以上に頑張らないといけなくなるように、勉強が遅れた分の埋め合わせしなくてはなりません。
学校の授業であれば、友だちにノートを写させてもらったり、親に進んだ箇所を教えてもらったりなどの対策はありますが、病気の症状以外で子どもにとって辛いのは、家での学習習慣が乱れることです。習慣というのは、身につけるのは難しいですが、なくなってしまうのはあっという間。しかも、一度乱れた習慣を元に戻すのは少々困難です。
ここからは、一度乱れてしまった学習習慣を取り戻す方法を紹介していきたいと思います。体調を崩してなくても、学習習慣を身につけるのに役に立つでしょう。
学習習慣の取り戻し方①体調を崩したことを肯定的に受け止めさせる
まずは、体調を崩したことを肯定的に受け止めさせることです。
簡単にいうと、子どもに「病気だったんだから、しょうがない」、「元気になったら頑張ればいい」と思わせることです。習慣がなくなってしまったことは、子どもながらに辛いものです。自己嫌悪を感じる子もいるかもしれません。「休んだ分、ちゃんとやるんだよ」というような声かけでなく、子どものことを許してあげる声かけをしてあげましょう。
大人、子ども関わらず、自分を許せないという人はあまり習慣が長続きしません。完璧を求めるあまり、一度でも達成できないと、「どうでもいいや」という気持ちになって、やる気が下がってしまうのです。
逆に自分のことを許せる人は習慣を長続きさせることができます。「どうでもいいや」という気持ちになりづらく、モチベーションが持続しやすいからですね。
学習習慣の取り戻し方②1日10分からスタート
次に、1日10分からスタートさせることです。
習慣が続かない人ほど、高い目標を立てがちです。病み上がりということもあり、まずは少ない時間からリスタートすることをおすすめします。
子どもに合わせて、時間を変えてもかまいません。まずは第一段階として、「時間は机に向かう」ということが苦にならなくなるいうことを目指しましょう。時間はそこから延ばせばいいのです。
習慣化するということは意志の力を頼らなくなるということ。最初からたくさんの意志力を必要とすることをすると、習慣化に失敗するものです。脳が未発達な子どもならなおさらです。意志力がいらないほどの小さいことから始めて、どんどん難易度の高いことをさせていきます。
学習習慣の取り戻し方③褒める・認める
そして、褒める・認めることです。
机に向かうことができたら、子どもを褒めてあげましょう。子どもの机に向かうモチベーションは上がりますし、できないこと、難しいことへも積極的に挑戦するようになるでしょう。
できなかったときの声かけが大事で、「まだできないけど、慣れればできるようになるよ」、「まだ辛いけど、続ければ続けるほど楽になるよ」と子どもを否定せず、認めてあげてください。「明日から本気出す」というのはダメですが、子どもに「そのうちできるようになれる」と思わせることが大事です。
習い事も同様に
体調を崩して遅れてしまうのは、学習面だけではありませんよね。受けられなかった分、習い事にも遅れが出てしまうかもしれません。勉強のようにママ、パパが教えるのも難しいですし、あまり休みたくないものです。
少し無理をしてでも、行きたい気持ち、行かせたい気持ちもあるかもしれませんが、より体調が悪化して、さらに休むことにもなりかねません。友だちに移して迷惑をかけるなんてことにもなるでしょう。
習い事の友だちに遅れを取らないようにするためにも、まずは風邪やインフルエンザにかからないように、手洗いなどの予防対策をしっかりしておきたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
体調不良になったときの対応も大事ですが、まずは風邪やインフルエンザにかからないことが重要です。基本の手洗いの他に、三密を避けるなどして、この冬を健康に過ごしましょう。