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「やればできる!」と言い聞かせてみよう!子どもの自信を向上させるアファメーションのコツとは?

公開日:2020/11/09
最終更新日:2020/11/08

「やればできる!」

オレンジ色の衣装と独特の言い回しで最近テレビなどでよく見かけるようになったお笑いコンビのディモンティの高岸さん。彼の「やればできる!」という言葉は、単純に面白いだけでなく、勇気付けられることも多いのではないでしょうか。

「やればできる!」は、挑戦してみようよという背中を押してくれる言葉だけでなく、あなたならできるよという可能性を信じてくれる言葉でもあります。自分自身の存在を肯定してくれるような言葉を受け取ることで、自己肯定感が高まったり、自己評価が上がったりして、不思議と自信がみなぎってきます。

これは、コーチングの世界でいう「アファメーション」という考え方にも似ています。

アファメーションとは、肯定的な自己宣言、自己暗示とも言われており、なりたい自分を言葉にして自分に言い続けることで、自分の行動を引き出す方法を言います。

「やればできる!」はひらがな6文字の単純な言葉ですが、挑戦してみようと自分の行動を引き出す魔法の言葉でもあるのです。

やればできる

ラグビー日本代表も同じようなことをやっている

2019年のラグビーワールドカップでは、日本代表が「ONE TEAM」の精神のもと、快進撃を繰り広げ、日本中に感動を湧き起こしました。

「ONE TEAM」という言葉もアファメーションのような効果があり、チームが一つになるために何をしなければならないか、どのような行動が必要かという意識を引き起こすスイッチのような役割を果たしました。

もともとラグビーでは、大きな身体をもつ選手同士がぶつかり合うため、戦う意欲と試合で命を失ってしまったときの想いを残す意味でも、感謝の言葉やチームを思う言葉をチーム内で交わす習慣は強いようです。

言霊という言葉もありますが、自分が使う言葉一つで、自分が抱えるイメージを広げることも狭めることもできますし、自分の行動を積極的に行うのか、イヤイヤながら行うのか、その気持ちさえコントロールできてしまうのです。

子どもにアファメーションの習慣をつけてみては?

言葉ひとつで自信につながったり、行動が生み出せたりするのであれば、皆さん自身も取り組んでみてもいいかもしれませんし、子どもにその習慣を身につけさせてもいいかもしれません。

アファメーションはビジネスの現場やアスリートの試合前に用いられることが多いですが、子どもでいえば受験対策や習い事の発表会前などにも活用できるはずですし、日常の中で自己肯定感を高めたり、自己評価を引き上げる意味でも使えるはずです。

肯定的な言葉と否定的な言葉のちがい

アファメーションを行う際に重要なのが肯定的な言葉だけを使うことです。

例えば「ピアノの発表会で金賞を取る」という目標があった場合、肯定的な言葉だけを使うなら「私は大勢の前でもリラックスしてピアノを弾く」「今まで練習してきたことを信じてピアノを弾く」という言葉が並びます。

否定的な言葉を使ってしまうと「私は大勢の前でも緊張せずにピアノを弾く」「今まで練習してきたことを出せるように、ノーミスで弾く」といった、「リラックスして」ではなく「緊張せず」という同じ意味なのに否定的なニュアンスを組み込んでしまったり、ノーミスといった制限を設けてしまったりすると、途端に肩をすくめてしまうようになってしまいます。

実際、アファメーションは「行動の次に、自分を奮い立たせる言葉を入れる」ことになるので、「私は大勢の前でもリラックスしてピアノを弾くことが、楽しみだ!」「今まで練習してきたことを信じてピアノを弾くチャンスがあることに、私は誇りを感じている」というような自分への声かけになります。

子どもの場合でいえば、そこまで難しい言葉を使えるわけではないので、「みんなの前で楽しくピアノを弾こう!」という声かけを子どもが子ども自身に言い聞かせられれば、アファメーションはうまくいきます。

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言葉は現在進行形

「〇〇になりたい」というような願望的な言い回しはアファメーションには向いていません。

先ほどの「ピアノの発表会で金賞を取る」という目標であれば「ピアノの発表会で金賞を取りたい」が願望形の言葉になりますが、それは達成していない状況をイメージしていますし、どのような行動をすればいいのかピンときません。

また「〇〇になりたい」という願望が強いほど、なぜその願望が叶わないのかという原因追及につながったり、意欲が減退したりと逆効果になってしまいます。アクセルを全開にしようとしながら、ブレーキを思い切り踏んでいるような状態なので、車同様、心もチグハグなものになってしまいます。

したがって、アファメーションは現在進行形の言葉を使うことが大切です。願望が実現している状態を描いた上で、その状態から言葉を考えることが求められます。

現在進行形というと英語表現で使われるものなので、日本語に直したときに分かりづらいかもしれませんが、過去形は使わない、願望形は使わない、シンプルな言葉にするといったことを守れば、現在進行形の言葉になっています。

まずはママとパパから

アファメーションの効果がいいなと思った場合は、まずはママとパパから始めてみましょう。

朝起きて、今日一日どんな予定があるかを考えた上で、自分がこれはやり遂げたいなと思うことを選んでみてください。そのやり遂げられた状態から、シンプルな言葉を作って、自分に言い聞かせてみましょう。

営業職の仕事をしていたら「今日のプレゼンは集中して臨めているから、望んだ結果を手に入れられる!」と言い聞かせてみてください。事務職の仕事の場合は「周囲に気配りして、悩んでいる後輩の仕事を手伝って、達成感に溢れている」と言い聞かせてみましょう。

子どもにとっていいことだからとすぐに子どもにチャレンジさせるのではなく、まずはママやパパが試してみることが大切です。その効果に納得できたり、その方法が説明できるようになったりして、初めて子どもに教えてみましょう。

子どもの場合は、自信をつける言葉でいい

子どもに対しては、一日の目標や細かい行動を促す言葉でなくとも、もっと簡単な、自分に自信をつけるような言葉を選んでいただいても構いません。

それこそ「僕はなんでもできる!」でもいいですし、「私はやさしい」でもいいです。自分のいいところや強みを引き出せるような言葉を自分に言い聞かせることで、自信が高まっていくのです。

あまりに自己暗示が強いと、もしかすると逆効果になるかもしれないと思う方もいるかもしれません。そんなときは、親子で一緒にやってみてください。子どもがどんな言葉を使っているかも分かりますし、子どもへのメッセージを込めることもできます。

「〇〇くんはなんでもできる!」でもいいですし、「〇〇さんはやさしい!」でもいいです。ママやパパからの声かけがアファメーションになることもあります。深く考えすぎずに、子どもの自信を育む声かけは何か?を考えてみてください。

様々なことにドンドンチャレンジしよう

自信は自分とのコミュニケーションによって生まれる

ここまでアファメーションについて説明してきましたが、実際のところ、これは手法のひとつであって、すべてではありません。ただ、自分自身が自分自身にどのような言葉を投げかけるのか、その意識づけと切り口の問題です。

自分自身に対して、ポジティブな言葉をかけることができれば、それだけで自己評価が高まり、自信が湧いてきます。逆に、ネガティブな言葉をかけてしまえば、自分の可能性を閉ざしてしまったり、意欲を引き下げてしまったりということにつながります。

これは、親子のコミュニケーションにおいても言えることです。ママやパパがポジティブな言葉をかけ続けてあげれば、それだけで子どもの自己肯定感は高まります。逆は言わずもがなです。

「やればできる」は魔法の合言葉というのは、ディモンティの高岸さんの母校、済美高校の校歌の歌詞に出てきます。学校全体にポジティブな言葉をかけているという意味では、校歌自体がアファメーションかもしれません。

子どもの自信を育むためにも、普段からポジティブな言葉を使っていきましょう。