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【子どもとの約束】親子で上手に約束する方法とは?

公開日:2020/02/20
最終更新日:2020/03/29

子どもがなかなか約束を守ってくれない

皆さんのお子さんは約束を守れていますか。子どもがなかなか約束を守れなくて…と嘆いているママは少なくありません。 

例えば「ゲームは1日1時間まで」「夕方6時までに帰ってくること」「お菓子は1日1個まで」など、子どもとこんな約束を決めているママやパパも多いはずです。

約束を守ることは、友だち付き合いなどの人間関係において信頼を築くために大切ですし、将来的には仕事や社会生活にとっても非常に重要です。先々の未来を考えたとき、お子さんが約束を守れないことに対して、ついつい感情的に怒ってしまうのは仕方のないことかもしれません。

では、子どもは、どうして約束を破ってしまうのでしょうか。どうしたら約束を守ってくれるのでしょうか。今回は、その理由や子どもと上手に約束を結ぶ方法を紹介していきます。

子どもとの約束を上手にしよう

守れない理由①理性が弱い

子どもは「そもそも約束を守れない」という前提に立って考えることが大切です。自分の子どもを信じたいという気持ちをぐっとこらえて、一般論で考えるほうがスムーズです。

私たちの脳には「欲求」や「衝動」を司る大脳辺縁系という部分と「理性」を司る前頭前皮質という部分があります。

子どもの脳はまだ未発達で、生きるための大脳辺縁系は生まれつき発達しているのですが、理性を司る前頭前皮質が未熟です。どうしても、子どもが理性が衝動に勝つことは難しいのです。

「ゲーム1時間と言われていたけれど、まぁいいか」「お菓子は1個って言われてたけれど食べちゃお」となってしまうのは、脳の構造から影響を受けているのです。また、これは子どもだけではなく、大人の皆さんでも体験したことがあるのではないかと考えますが、大脳辺縁系があらゆる刺激に反応しやすいからでもあります。

上記のように論理的に考えられると、親御さんは感情的にならずに済みますし、しつけが悪い、子どもが成長していないなどといった事情ではないことがわかるのではないでしょうか。

守れない理由②忘れてしまう

守れない理由として次に挙げられるのは「約束自体をそもそも忘れてしまうこと」です。

脳の部位である大脳辺縁系は、何かに集中したり、夢中になったりしているときに、パワフルに活動しています。

集中状態、夢中になっているという点はポジティブなことである一方、約束を守るという点では「ゲームは1時間のつもりが、いつの間にか2時間経っていた!」「夢中で遊んでいたら、いつの間にか暗くなっていた!」と約束事を忘れてしまう原因にもなります。

あらゆる刺激に反応してしまう分、「そろそろゲームを終わらせる時間だな」と思っていても、ゲーム内で報酬が得られる、あとちょっとでステージクリアといった刺激があると、子どもはそちらに夢中になって、約束事を忘れてしまうのです。

決して親を困らせようと意図しているわけではありません。脳の機能と子どもが置かれている環境によって、約束自体を忘れさせてしまうことがあるのです。

守れない理由③なぜ約束するのかわかっていない

どうしてお菓子を好きなだけ食べちゃいけないのか。
どうして暗くなる前に帰らないといけないのか。
どうしてゲームを好きなだけやっちゃいけないのか。

約束を結ぶ理由や意味がそもそも分かっていなければ、なぜ、その約束を守らなくてはいけないのか、心の奥では理解・納得していない場合があります。理解・納得していなければ、約束を守る気概が生まれません。

なぜその約束事を守らないといけないのかきちんと説明されなければ「親に怒られるからしょうがなく約束を守っている」程度でしかなく、約束事としての効果が薄くなってしまいます。

親子だからといった理由で結ぶ約束事は約束ではありません。子どもが納得して、初めて約束になります。一方的に押し付けないようにしましょう。

子どもと上手に約束する方法

では、ここからは上手に子どもと約束をする方法をご紹介していきます。なかなか子どもが約束を守ってくれないという状況のときには、ぜひ試してみていただきたいです。

方法①子ども自身に決めさせる

1つ目は、子ども自身に約束を決めさせることです。

親が最初からあれこれ約束事を決めてしまうと、子どもは「押しつけられた」「縛られている」というふうに考えてしまいがちです。自分で考えたこと、自分で決めたことだからと、責任を持って約束を守ろうという気持ちが芽生えます。

また、本人が能動的に考えて約束を作ったならば、きちんと約束を守れる、達成できる条件になっているでしょう。無茶な約束はしないはずです。

もちろん、自分で決めてしまうことで「子どもは自分に甘いから、自分に甘いルールになってしまいそう」という危惧があるかもしれません。

子どもが「1日15分勉強する」と言ったとしても、親からすれば「少なすぎるだろう」と思うかもしれません。しかし「1日2時間勉強しないとダメだろう」と考え、子どもに提案したとしても、毎日守らなくてはいけない子どもからすれば、無理難題である可能性があります。

上記の例であれば、時間が少なすぎると感じるならば、最初は子どもが決めた時間から始めて、徐々に時間を増やしていくといったように、子どもが決めたことに対して、親が上乗せ提案していく流れが望ましいです。本人の意思が尊重された結果にもなります。

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方法②アラームをセットする

2つ目は、アラームをセットすることです。

前述した通り、ゲームや遊びに夢中になっていると、約束の時間を忘れて、ずるずると続けてしまう子どもはとても多いです。目覚まし時計のアラームやキッチンタイマーなどをセットすることで、約束の時間を忘れることを防ぎます。

ただ、ゲームを例にとって言えば、ゲームを起動すると同時に、アラームをセットするという習慣を根付かせないといけないのは、少し苦労するかもしれません。

そんなときには、約束事を紙に書いて貼っておくということも、たびたび目に入ってくるサブリミナル効果によって、視覚的に約束を思い出させる意味で有効です。口だけで交わす約束よりも、重みを増して感じるかもしれません。

方法③ペナルティーを与える

3つ目は、ペナルティーを与えることです。

子どもが我慢できない、約束を忘れてしまいやすい、そんなときにはペナルティーは有効です。子どもがかわいいからといっても、約束を守れないならば必要です。親としての感情や好意とは切り離して考えるべきです。約束を破ってしまうと痛みが伴うのだと知る絶好のチャンスと考えてみましょう。

ヒステリックに怒鳴り散らしたり、叩いたりするのはもちろんNGな行為ですが、例えば「ゲームの時間が守れないなら1週間ゲーム機を没収する」「家に帰ったら遊びに行かずにママのお手伝いを1時間はする」などです。

ペナルティーを与える場合は、その理由をきちんと子どもにわかるように説明する必要もあります。訳もわからず、ペナルティーを課されているだけだと思われるのは逆効果になってしまいます。

約束は守りましょう

まとめ

いかがだったでしょうか。お子さんがどうして約束を守れないのか、どうすれば守れるのかをお伝えしてきました。

約束を守れる方法を紹介してきましたが、すべてのお子さんが、これらの方法で約束を守れるというわけではありません。お子さんと相談しながら、さまざまな方法を試して、最良の方法を見つけ出してみましょう。

子育てに模範解答があるわけではありません。親だって間違うこともあります。親子でトライアンドエラーを繰り返すことが大切なのです。