保護者が選ぶ通わせたい学童No.1に選ばれました!
お問い合わせ:045-543-3331
受付時間:10時〜19時

アデック(Adecc)のコラム一覧

海はどうして広いの、しょっぱいの?子どもに問いかけて、興味を広げよう。

公開日:2021/03/01
最終更新日:2021/02/27

海には不思議がたくさん

子どもは未知のものに対して関心や興味を持ちやすいです。「どうして?」、「なぜ?」とママ、パパに聞きたがります。大人にとって当たり前のことでも、子どもは不思議に思ったりするものですから、答えるのに困ってしまうことも多いですよね。

その中でも海についての疑問を持つ子どもは多いのではないでしょうか。「どうして海はこんなに広いの?」、「どうして海の水はしょっぱいの?」と、海には不思議が多いものの、「そういうもんだ」と納得して、知らないままでしまっていたことを子どもは尋ねてきます。

ここで大事なことは、当たり前の質問をないがしろにしないことです。ママ、パパが真摯に答えてくれることで、子どもからの信頼感を得られます。そして、何よりも知らなかったことがわかるようになるという喜びを子どもに与えることができ、それは知的好奇心や学習意欲につながります。

今回は、子どもに質問されたときに答えたい海の不思議について、お伝えしていきます。

海はどうして広いの?

海はどうやってできたの?

まず最初の質問は、「海はどうやってできたの?」です。

地球は、陸地の何倍も広い海で覆われています。その水は、大昔地球の中から吐き出されたものなのです。

今から約46億年前に、地球が誕生した頃、火山の爆発がたくさんありました。この爆発によって、地球の中にあった水蒸気と二酸化炭素のガスが、地球の外に出されたのです。

そして、このガスが地球の周りにできたのが「空気」です。この火山の爆発後、地球はどんどん冷えていきました。そして、空気中にあった水蒸気も冷えて、雨になって地球に降り注ぎました。その雨は、台風の時のような雨で、長い間降り続きました。そして、ついに地球に海ができたのです。

しかし、最初の頃の海は、現在の海とは違うものでした。当時の海水はなんと人間の体を溶かしてしまうような液体でした。周りにあった石や岩と少しずつ混ざり合って、徐々に今の海水になっていったのです。

海はどうして広いの?

次の質問は、「海はどうして広いの?」です。

海の広さは、陸の広さの2.42倍と言われています。先ほど述べたように、地球ができた頃にはまだ海はなく、大雨が降ったことで水がたまり海ができました。そのときの雨が大量であったから、海はこんなにも広いと言えます。

では、どこにこんなにも大量の雨が降ったのでしょうか。どこにこんなに大量の水が隠れていたのでしょうか。実は、この水はもともと地球を作った岩の中にあったものなのです。岩の中にあった水が、先ほど述べた火山の爆発によって、水蒸気になって外に出て、それが冷やされて雨になったのです。

地球が誕生してから、海ができるまでに7億年かかったと言います。現在のような広い海になるまでには、それはとても長い時間がかかっているんですね。

海の水はどうしてしょっぱいの?

次の質問は、「海の水はどうしてしょっぱいの?」です。

海の水がしょっぱいのは、海水の中に塩が入っているからです。海水浴に行って、水を舐めるとしょっぱいことや、水から上がってしばらくすると、乾いた体に塩の粒がついていることからわかります。

海の水に溶けている塩はどこからきたのでしょう。それは、もともと陸地の岩の中にあったのです。陸地に降った雨が、川となるときに、岩などを削って、その中に含まれる塩を運んで、海に注がれます。

地球ができた46億年前、地球は表面がドロドロに溶けた火の玉のようでした。しばらくすると地球は冷えてきて、空気中の水蒸気も冷えて、雨が降るようになりました。この雨が、陸地の岩を削りながら流れて海を作ったのです。

海ができてから、40億年以上、陸に降る雨は、川となって陸にある塩を海に運び続けているため、あんなにも海はしょっぱいのです。

1歳から12歳まで知力育成教室アデック

海にはどうして波があるの?

次の質問は、「海にはどうして波があるの?」です。

台風が近づいてきたときなど、風が強いときに、波は大きくなりますよね。このとき、波を大きくしているのは何でしょう。それは、風です。海上を吹く風によって水面に凹凸ができて、それが波になるのです。

ところがまったく波がないときでも、海の波はなくなりませんよね。これは、波がどこまで遠くまでも伝わる性質を持っているからです。波打ち際に風はなくとも、海のどこかでは、風は吹いています。そこでできた波が水際まで伝わってくるのです。

雨がたくさん降ってもどうして海はあふれないの?

そして最後の質問は、「雨がたくさん降ってもどうして海はあふれないの?」です。

水をいっぱい含んだ洗濯物を干していると乾くのはどうしてでしょうか。それは、水が蒸発するからです。

水は蒸発すると水蒸気になり、空に登っていき、雲になります。そして、その雲の中で雨の粒ができて、地上に雨が降るのです。

海はとても広いですね。ですから、たくさんの水が水蒸気になります。その水蒸気から雲ができて、雨が降ってくるのです。ですから、雨の水や、雨の水がたまって流れている川の水は、元はほとんど海の水だったというわけです。

このようなことが繰り返し、地球全体で起きています。それゆえに、いくら雨が降っても、海はあふれることはないのです。

「どうして?」をきっかけに、興味が広がる

子どもの「どうして?」、「これってなあに?」という質問は、ちょっとした興味から聞いてくることが多いです。しかし、ママ、パパが質問の答えを与えてあげ、理解することで、子どもは「そうなんだ!」と一種の感動を覚え、ちょっとした興味が、より深い興味関心となり、知的好奇心も高まります。

子どもはママ、パパならなんでも知っていると期待して聞いてきますが、もちろんなんでも知っているわけではありませんよね。だからと言って、せっかく子どもの興味を広げるチャンスですから、「わからない」で済ませたり、「今忙しいから」とごまかしたりするのはもったいありません。

「わからないから、一緒に調べてみようか」とわからないことを認め、わからないことがあっても恥ずかしいことではないんだということを教えましょう。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」というように、知らないままにすることのほうが恥ずかしいことを、子どもには知ってほしいですね。

答えではなく、調べる過程も大切に

子どもに「どうして?」と聞かれたときに、ママ、パパが調べて、答えを教えるのは簡単です。しかし、答えそのものだけでなく、答えを見つけるまでの過程を大切にしましょう。一回「なぜだと思う?」と質問返しをして、考えさせたりするのも一つの手です。子どもがある程度の年齢以上であれば、自分で答えを見つけさせてみましょう。

何かを調べるときに、子どもはその答えだけでなく、それに関連する知識を多く得られます。それらの知識からさらに興味が広がることも多いのです。そして、新しい「どうして?」が生まれ、さらに知識を得られるというループに入ります。

海に関わる仕事とは?

海に興味が湧いたなら、将来、海に関わる仕事に就くことも考えられるでしょう。海に関わる仕事はたくさんあります。

例えば、海上保安官です。海洋の秩序維持、海難の救助、海洋の環境保全、海上交通の安全確保のための仕事をしています。海の警察官、消防官とも言えるでしょう。

また、船を作る仕事、造船業も海に関わる仕事と言えます。作る船の中には東京タワーよりもある船もあります。そういった船を使って、人や物を運ぶ仕事もあります。船の中には、航海士や機関士、通信士などといったいろんな職種の人たちが働いています。

どうして?が大切です

まとめ

いかがだったでしょうか。海に関する、「なぜ?」、「どうして?」の質問の答えについて、お伝えしてきました。

「海が広い」、「海がしょっぱい」って当たり前のことですよね。そこに子どもが疑問を抱いたことって、大発見だと思いませんか。「よくそんなことに気がついたね!」とぜひ褒めてあげましょう。

また「どうして〇〇だと思う?」とママ、パパ側から聞いて、子どもに考えさせるきっかけをあげましょう。そこから、興味が広がるかもしれません。