小学校受験の判断材料

お子さんが小さいうちは、幼稚園や保育園に通わせるのも一苦労。バタバタしているうちに毎日が過ぎてしまう…というご家庭も多いのではないでしょうか。ゆっくりと、ご夫婦でお子さんについて話し合う機会を確保するのも難しいかもしれません。
お子さんが4歳くらいになってくると気になってくるのが「小学校は、どこに通わせようか」ということ。地域の公立に通わせるのか、私立を受験するのか、その判断は悩ましいものです。
それぞれの学校の情報や口コミ、ご家庭の教育方針や子どもの発達状況、子どもの個性や価値観、好きなことや伸ばしたいことなど、判断材料は多岐にわたるでしょう。また、ご家庭の経済状況や受験にどれだけの時間を割けるのか、志望校までの通学手段や時間なども合わせて考えなくてはいけません。
子どもの将来を考えたとき、いつ受験をさせるのかという悩みが生まれます。小学校・中学校・高校とどのタイミングで受験するかは、ご家庭によってちがうはずです。子どもの発達やご家庭の教育方針に合わせて、それぞれのご家庭で決断いただくことになります。どんな選択だとしても、後悔のない決断をしていただきたいものです。

私立の小学校のよいところ

みなさんは、私立小学校に対してどのようなイメージを持たれていますか。
「教育熱心なご家庭の子どもが集まりそう」「学習環境が整っていそう」「独自の教育プログラムを持っていそう」など、それぞれに回答はあっても、具体的にこれが良いと説明できる方は少ないのではないでしょうか。
地域にある公立小学校にいい評判がない、自身が私立に通いたかったというような、あやふやなイメージや消極的な理由で選ぶのは少し危険です。
私立の学校は、建学の精神と教育理念が明確で、学校全体が一貫した教育方針のもと、指導項目が決まっています。そのため子どもたちは、それぞれの学校独自の教育を6年間受けることができます。
また、公立の小学校と異なり、教職員の異動がほとんどなく、指導する側の人員構成が大きく変化しないことも特徴のひとつです。
6年間ともに学ぶ同級生に関しても、学校の教育理念や教育方針に共感したご家庭の子どもたちが集まってくるので、価値観や気質が似通った子どもたちが自然と集まります。
中学校・高校とエスカレーター式に進学していく場合は、最大で12年間同じ学年で過ごすことになるので、子ども同士の絆や友情も強固なものとなります。私立出身のOB/OGのつながりの深さはこういったことから生まれています。

あらゆる面で安定した環境の中で教育を受けることができる。これが私立小学校の最大の魅力でしょう。

つくば国際大学東風小学校

受験の鉄則は第一志望を決めること

小学校受験には、中学校や高校、大学受験とは明確な違いがあります。それは、子どもの偏差値が学校を選ぶ基準とはならないということ。ご家庭の教育方針や価値観、子どもの個性や特徴などに合わせて、受験校を決めなくてはなりません。
小学校受験の学校側の判断基準は、学校の気風に合うかどうか、そして入学意欲がどれくらい高いかです。そのため、試験方法は筆記試験だけでなく、面接や行動観察、運動など多岐に渡ります。総合的な力を評価されるのです。
したがって、第一志望校を決めることが何よりも先決です。小学校の入試情報を手に入れ、どの学校を受験するのかを決め、志望意欲・入学意欲を高めていきましょう。合否の最後に大切になるのは、その意欲の強さです。

つくばエリアの私立小学校

今回は、茨城県守谷市にあるつくば国際大学東風小学校をご紹介します。

つくば国際大学東風小学校の理念

つくば国際大学東風小学校では、白梅に建学の精神を託しています。花が開いたとき、気高さのある香りを出した後、立派な実を結びます。この「白梅の花実両全」の姿を理想としているわけです。

この建学の精神の元、忍耐力と教養を兼ね備え、柔軟に先を読み、美しく振る舞い、人の役に立つ人間、国家・社会を支える「真のリーダー」、「真のエリート」を育成していくことを教育の理念としています。

つくば国際大学東風小学校の特色

つくば国際大学東風小学校の大きな特徴は、「ことば」を大切にした教育を実施していることです。そのため、国語の授業のほかに「ことばの授業」を行っています。

この授業では言語能力を育て、伝え合う力を確実に育てることを目的としていますが、その成果もあり、つくば国際大学東風小学校では、各種作文コンクールや、茨城新聞小学生読書感想文コンクールなどのコンクールにおいて受賞者が出ています。

また、1年生から英語に親しむ時間をたくさん設けています。「話す、読む、書く、聞く」このすべての能力をバランスよく伸ばせるように学習していきます。授業では、ネイティブスピーカーの外国人教員と日本人教員による、ダブルティーチングで教えていきます。

土曜日にも授業を実施するため、授業時間数は週34時間あります。豊富な授業時間数を利用して、1・2年生は基礎基本をしっかり身につけ、3年生からは主要4教科で先取り教育を行います。6年生の11月には、教科書による授業が終了し、その後は中学校受験に向けての学びの時間になります。

給食もつくば国際大学東風小学校の特徴の一つです。学校在籍の管理栄養士による完全給食であり、既製品を使わず、なるべく手作りのものを提供しています。教室ではなくカフェテリアで、生徒と教員が集まり、食事のマナーの徹底を図りながら、ランチタイムを過ごします。

そして、日本人としての自覚を育成するのに大切な伝統文化の習得に注力しています。国際化する社会では、母国文化の理解と大切になってくるはずです。お琴の授業をすべての学年で行っているほか、アフタースクールでは茶道や能などの伝統文化も取り入れています。

進路情報

つくば国際大学東風小学校は、系列校として、つくば国際大学東風高等学校、つくば国際大学高等学校、つくば国際短期大学、つくば国際大学があります。

系列校に中学校がないので、男女ともに外部中学校へ行かなくてはなりません。現在、系列の中学校を設立準備中です。

つくば国際大学東風小学校の合格率

つくば国際大学東風小学校の入試は第1回、第2回、第3回と行われます。2020年度の募集人数は、男女60名です。受験者数、倍率などは非公開となっています。

入試試験としては、ペーパーテスト（形、数、言葉など）、行動観察（集団行動など）、運動テスト（運動適性、バランス、ボールなど）、受験者面接、保護者面接が行われます。

アクセス

所在地は茨城県守谷市百合ヶ丘1-4808-1です。アクセス方法としては、駅から公共バスかスクールバスを利用することになります。

公共バスの場合は、つくばエクスプレス線の「守谷」駅より中央西口2番バス乗り場より新守谷行きに乗車し、次の岩街東で下車して徒歩2分です。

スクールバスを利用する場合の各駅からの所要時間は、守谷駅から5分、つくば駅から60分、ひたちのうしく駅から50分、取手駅から50分、我孫子駅から30分です。

ちょっとした気づき

つくば国際大学東風小学校は、教科の体育に加えて、ラグビーを校技として教えています。ネイティブによるイングランドラグビーの授業で、健全な競争心、共生する心、変化に対応する力など、心身の発達を効果的に促しています。

ネイティブスピーカーの教員にラグビーを教えてもらいながら、英語に触れることになるので、普段の英語の授業やアフタースクールも含め、1年生から週7時間、英語を学ぶことになります。

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つくば国際大学東風小学校情報まとめ

いかがだったでしょうか。今回は茨城県守谷市にあるつくば国際大学東風小学校について紹介してきました。

つくば国際大学東風小学校は、1年生から徹底した英語教育、伝統文化を重んじた教育、完全給食制度など、さまざまな特徴があります。お子さんの成長のきっかけになることでしょう。

また現在、系列校の中学校の設立が準備されています。開校時期は未公開ですが、これから入学するのであれば、在校中に開校される可能性もあります。

ぜひ学校説明会の参加などしてみて、学校の雰囲気を知って、志望校の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。