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子どもと一緒に日本地図を開こう!日本で一番高い山、長い川ってどこにあるの?

公開日:2020/12/20
最終更新日:2020/12/20

地図を開くきっかけを作ろう!

学校の社会科の授業が嫌いでも、地図が好きな子は多いものです。このような子は、主体的に地図帳を見ては学習してくれます。

地図にはたくさんの情報があり、そこから知識を得ることができるところが魅力です。たとえば、日本地図であれば、都道府県の名前とその位置。世界地図であれば、さまざまな国の名前とその位置。また、その場所の名産品や観光地などを知ることができます。そして、想像することで、その場所へ行ったような気持ちになることができます。

しかし、地図の情報の多さを後ろ向きに捉えてしまい、地図が苦手な子もいます。情報が多すぎて、「欲しい情報が見つからない」、「わからないから、楽しくない」となってしまうのです。

最近の子ども向けの地図帳には、さまざまな工夫がされています。かわいいイラストや精密なイラスト、美しい写真が載ったものや情報がより分かりやすく引き出せる仕掛けがあるもの、さらには地図帳にアプリをかざすと動画が見れるものなどがあります。

地図帳が苦手な子には、このような工夫された地図帳をプレゼントしてみることをおすすめします。また、行ったことのある場所、祖父母やいとこの家の場所についてから調べてみると子どもも親しみやすくなるかもしれません。

日本地図を開こう

なぜ地理を学ぶのか?

そもそも、なぜ学校で地理を学ぶ必要があるのでしょうか。都道府県や国の名前と位置を知って、どのようなことが子どもにもたらされるのでしょうか。

それは、私たちの生きるこの世の中の成り立ちについて理解するためです。地理は暗記科目と思われがちですが、そうではありません。どちらかというと、なぜそのようになったのかを考えさせる科目です。

たとえば、農業が分かりすいと思います。農業はその地域の地形と気候に大きく影響されます。山梨県といえばブドウの名産地ですが、なぜブドウの栽培が盛んなのか知っていますか。山梨県のブドウの産地である甲府盆地は、扇状地という水はけの良い地形が多く、昼夜の温度格差が大きいなどの理由があります。

このように、どこにどのような名産品があるのかを覚えるだけでとどまらず、「どうして?」、「なぜ?」と踏み込んで考えることが地理という科目であり、同時に地理の楽しさでもあります。

地理的な現象には必ずその背景や理由があります。地理をしっかりと学ぶことで、知識だけでなく、現象の理由まで論理的に説明する力が備わります。

「日本で一番」をたくさん知ろう

地図帳を子どもにただ渡すだけでは、取っつきにくいかもしれません。そんなお子さんには「日本で一番」のものを教えてあげると興味を持ちやすくなります。

「日本で一番」は分かりやすい上に地理へのハードルが下がります。きっかけさえあれば別の知識へとつなげていくこともできます。「どこにあるの?」、「どのくらいの大きさ、長さなの?」、「二番は何?」と知識を広げていけるのです。

また、幼い子どもであれば、「高い」と「低い」、「広い」と「せまい」、「長い」と「短い」などの形容詞を覚えることにもなります。

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日本で一番高い山は?

日本で一番高い山といえば、みなさんの知っている通り、「富士山」ですね。その高さは、3776mです。静岡県と山梨県にまたがります。

富士山の名前の由来を知っているでしょうか。諸説ありますが、かぐや姫のお話である「竹取物語」に出てくる山が由来とも言われています。

かぐや姫が月に帰る際、帝に「不老不死の薬」を渡します。しかし、帝はかぐや姫がいない現世で「不老不死の薬」は不要と日本で一番高い山の頂で焼きます。「不老不死の薬」を焼いたことから「不死山」という名前が生まれ、そこから「富士山」となったと言われています。

日本で一番長い川は?

日本で一番長い川は、「信濃川」です。長野県から新潟平野を通り、日本海へ注ぎます。その長さは367kmです。

長野県にさかのぼると千曲川という名前に変わります。全長367kmのうち、信濃川と呼ばれている部分が153km、千曲川と呼ばれている部分は214kmと、千曲川の方が実は長いのです。

なぜ県をまたぐと川の名前が変わるのでしょうか。新潟県の人からすれば、昔の長野県の名前、信濃から流れてくる川。こんな意味から新潟県の人たちは信濃川と呼ぶようになりました。

では、日本で一番広い川は知っていますか。広いというのは流域面積のことです。それは、関東平野を通る「利根川」です。日本で二番目に長い川でもあります。「長い」と「広い」の違いを教えてくれますね。

日本で一番大きい島は?

日本で一番大きい島は何かご存じでしょうか。

日本は、日本列島と言うように島の集まりです。そう考えると答えは簡単で、日本で一番大きな島は、本州です。その次に、北海道、九州、四国と続きます。この4島を除くと、択捉島、国後島、沖縄島、佐渡島、奄美大島、対馬の順に大きいです。

世界で一番大きな島は、グリーンランドであり、日本の本州は意外にも世界で7番目に大きな島だそうです。

ちなみに日本には、6800以上の島があります。島の数が最も多い都道府県は世界遺産になった五島列島が有名な長野県です。

日本で一番大きい湖は?

日本で一番大きな湖は、滋賀県にある琵琶湖です。滋賀県の中心にあり、県の面積の約6分の1を占めています。琵琶湖の名前の由来は、楽器の琵琶に似ている形だからだそうです。

次に大きな湖は、茨城県にある霞ヶ浦。その次が北海道にあるサロマ湖です。

では、日本で一番深い湖は知っていますか。日本一深い湖は、秋田県にある田沢湖で、直径は6kmとそこまで大きくないものの、その深さは423.4mです。世界で見てもかなり深い湖で、世界で17番目の深さです。

日本で一番東西南北にある島は?

東西南北、日本の一番端にある島の名前を知っていますか。北は択捉島、東は南鳥島、南は沖ノ鳥島、西が与那国島です。

これらの島については、学校で習いますし、テストにもよく出てくるので、覚えておいても損はありません。覚え方は北から時計順に、「えーと(択捉島)、みな(南鳥島)起き(沖ノ鳥島)てるよな(与那国島)?」です。

名前でごっちゃになってしまいがちですが、東にあるのが南鳥島です。よく間違えないようにしましょう。

日本で一番暑かった日は?

日本で一番暑かった日は、41.1℃を埼玉県熊谷市で観測した2018年7月23日と、静岡県浜松市で同じく41.1℃を観測した2020年8月17日です。

日本で暑いところといえば、南のほうの県、沖縄や九州だと思われがちですが、緯度の低さよりも様々な条件が重なって、高温になるようです。

熊谷市の場合、内陸部にあってもともと気温が上がりやすい場所であるいうこと、海風が東京都心、埼玉副都心を通るうちに温められて吹くということ、西風が山を越えるときに乾いた暖かい風となって吹くということなどの条件が重なったと思われます。

日本で一番寒かった日は?

日本で一番寒かった日は、北海道旭川市で−41.0℃を観測をした1902年1月25日です。想像しただけでも体が震えますね。

旭川市の冬の平均気温は、12月は−4.3℃、1月は−7.5℃、2月は−6.5℃と1月がもっとも寒いです。最高気温が0℃よりも下回る真冬日は76.0日。年間に雪が降る日数は142.2日。同じ日本なのに、東京や大阪と比べたら別世界のようですね。

こういった寒い土地では外に食べ物を置いておくと凍ってしまいます。なので本来なら「物を冷やす」ためにある冷蔵庫を、「物が凍らないようにする」ための保管庫として使うそうです。

地理を学ぶことに早いも遅いもない

子どもがまだ幼いうちは、「地図を子どもに与えるのは早いのではないか」と思われる方もいるかもしれません。

ですが、学校の授業で後々学ぶという理由はもちろん、地理を学ぶことで、「広い」、「長い」、「深い」などの形容詞の感覚の違いを知ったり、「〇〇だから、〇〇」と論理的に説明する練習になったりします。これらのことを学ぶのに早いに越したことはないでしょう。

また、子どもと一緒に学ぶことで、親の勉強にもなります。「もうテストを受けるわけでもないし、親が学ぶ必要はないのではないか」と思うかもしれません。

しかし、子どもに「なんで?」、「これってなに?」と聞かれたときに、答えられたほうが「パパ、すごい!」、「ママって、なんでも知ってるね!」と尊敬の眼差しで見てくれますし、子どもの好奇心を広めることにもつながります。もちろん答えを言う前に「どうしてだと思う?」と子どもに考えさせる時間を作るのも大事です。

それに地理って学び始めると、とても楽しいものです。ママ、パパが楽しく学んでいると子どもも興味を持ってくれます。

子どもと地図をみよう

まとめ

いかがだったでしょうか。

地理を学ぶことで、単に知識を身につけるだけでなく、すべての現象には理由や背景があることを学びます。「なんで?」と思う機会が多くなり、より新しい知識を得るようになります。

地理に限ったことではありませんが、詳しく知らないうちは何が魅力かよくわからずにとっつきにくいものです。だからこそ、周りの大人が興味を持てるようなきっかけを作ってあげることが大切になります。

地図や地図帳は、リビングに置いておくことがオススメです。親子で会話してるときやテレビを見てるとき、ふと興味を持ったこと、疑問に思ったことをすぐに調べることができます。

まずは、地図を貼ったり、地球儀を置いたりしてみることや、今回の記事にあるような「日本で一番を探す」ようなクイズから始めてみてはいかがでしょうか。