親子で子ども部屋を掃除して、学習環境を整えよう!
最終更新日:2020/03/29
子どもの部屋ってキレイですか?
皆さんの家の子どもの部屋ってきれいですか?部屋をきれいに保つことで、どんなよいことがあるのでしょうか。
汚い子ども部屋は、物にあふれているため、物を失くしやすいです。また、物がある分、いろんな物に注意が向いてしまうので、何かするのに時間がかかってしまいます。出かける準備をしていたはずが、いつの間にそこにあったおもちゃで遊んでたなんてことありませんか。汚い部屋はきれいな部屋と比べると生活がしづらくなってしまいます。
そして、ほこりっぽいせいか、喉などによくなかったり、ウイルスが繁殖しやすかったりと、健康面でも汚い部屋には問題があります。
子どもの生活面、健康面も考えて、部屋はきれいにしておきたいですよね。
整理整頓された部屋の学習効果
「整理整頓」というのは学校でも職場でもよく聞く言葉ですが、皆さんは本当の正しい意味を知っていますか。
なんとなく「物を片付ければいいんでしょ」という意味でとっている方もいらっしゃると思いますが「整理」と「整頓」は意味が異なり、「整理」は「不要なものを取り除くこと」という意味であり、「整頓」は「必要なものをいつでも取り出せるようルールに従って配置すること」という意味を持っています。
皆さんの仕事場のデスクや家のキッチンが整理整頓されておらず、物であふれかえっていた場合、仕事や家事に手がつかないということありませんか。同じように、ものが散乱した子ども部屋、机で勉強すると、注意がうまくいかず、おもちゃや漫画などの目につく物に興味が向かい、散漫になります。もう集中なんてできません。
反対に、整理整頓されている子ども部屋であれば、子どもの気持ちもリフレッシュされ、学習へのモチベーションも高くなり、いろんなものに注意が向いたりしないため、集中力も高くなります。
子どもの部屋を親子で掃除しよう!
ということで、子どもの部屋が片付いていなかったら、整理整頓できていなかったら、親子で掃除をしましょう。子どもはそもそも掃除が苦手です。それは、まだ掃除の仕方を知らないからです。一緒に掃除することで、子どもはどんどん掃除が上手になってくるでしょう。
ここからは子どもに掃除の何を任せればいいのか説明していきます。
子どもに任せること①要らないものを分ける
まずは整理です。前述した通り、整理とは要るものと、要らないものを分ける作業のことです。
物を減らした分だけ、どこにどう置くのか、どう片付けるのかを考えます。その結果、ものを管理するコストが減ります。つまり、整理すると片付けしやすい部屋になります。
不必要なものをなるべく減らすよう声かけをしていきたいものですが、かといって親が勝手にポイポイと子どものものを捨ててしまうのは良くありません。子どもにも、ものを残しておきたい理由や思い出があります。ここは子どもに任せましょう。
まずは箱を3つ用意し、「要るもの」、「要らないもの」、「どちらか決められないもの」と分別すると整理がはかどります。「どちらか決められないもの」は親子で一緒に考えましょう。自分で「要るもの」「要らないもの」など選ばせることで、残ったものを大切に扱ってくれるようになります。
子どもに任せること②必要なものを取り出すルールを作る
次は整頓です。前述した通り、いつでも取り出せるようルールに従って配置する作業です。
整理によって減ったものをどう片付けていくかは親御さんが教えてあげましょう。何も考えずに片付けていくと、どこに戻せばいいか分からず、せっかく掃除をしても汚い部屋にまた戻ってしまう可能性が大きいです。
どこにどう片付けるのか。考えながら、ものを片付けていくというのは、子どもにとって少し負担が大きすぎます。どこに何を片付ければいいのか、親子で考え、ハッキリさせることによって、子どもの負担を減らしてあげましょう。
例えば、カラーボックスや100均に売っている収納箱などを使って、「ここは絵本」「この青い箱には積み木」というように、片付ける場所を決め、札を貼ったりして、一目で判断できるようにしましょう。子どもはものの行き先が瞬時にわかるようになり片付けしやすくなります。文字だけではなく、絵や写真を一緒に貼ってあげることがポイントで、子どもがより判断しやすくなります。
どこにどう片付けていくのかハッキリさせたところで、物を所定の場所に片付けていくのは子どもに任せましょう。子どもは片付けが楽しくなるはずですよ。
子どもに任せること③軽いものでゴミやホコリを取り除く
ものが片付いたら、掃除機やホウキなどでゴミやホコリを取り除きましょう。
「床に置いてるものはなるべく机の上にあげようね」、「こういう風に掃除機をかけていくと隅まできれいになるよ」とお手本を見せたりして、後は気長に任せましょう。最後の仕上げを子ども自身にやらせることで、爽やかな気分になってもらうことができます。
小さなお子さんであれば、重い掃除機を扱うのは難しいかもしれません。最初はホウキやクイックルワイパーなど軽い道具を使わせるといいでしょう。
一人で掃除できるようにするために
親子で一緒に子どもの部屋を片付けてきれいにした後は、親子で達成感を共有できているのですが、やはり自分の部屋は自分で片付けさせたいものですよね。自分で片付けることによって「自分の部屋だから自分でやる」という責任感を持たせることができます。
では、どうしたら自分の部屋を自分で片付けることができるようになるでしょうか。
まずは、こまめに掃除をするように声をかけていくことです。皆さんも経験があるかと思いますが、部屋が汚ければ汚いほど、掃除をすることが大変になってしまい、掃除の意欲はなくなってしまいます。子どもであれば、より掃除へのやる気がなくなってしまうでしょう。
こまめに掃除することによって、1回1回の掃除の負担を減らし、掃除へのだるさを減らしてくれます。部屋がきれいな状態でキープされることにもつながるでしょう。いつ行っても、どこを見ても、常にきれいであり続けている部屋はそれだけで美しいものです。「自分できれいな部屋を保っている」ということに誇りを感じるようになるでしょう。
こまめに掃除することは日課にしましょう。学校や仕事場と同じように、掃除の時間を作ってみてください。そして、子どもだけでなく、家族全員でわずかな時間でも掃除の時間を設けみませんか。例えば夕飯のあとにママがお皿を洗っている間に、子どもは子ども部屋、パパはリビングというように家族全員で掃除をしてみましょう。
子どもの部屋だけではなく、家全体がきれいな状態を保ち、生活しやすい環境になるのではないでしょうか。また、家族で別々の場所を掃除していても、掃除した達成感を共有することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。子ども部屋の掃除をすることで学習環境が整うこと、子どもの部屋の掃除でお子さんに任せたいことを紹介してきました。
知育は楽しみながら学ぶことで、子どもに「学習を楽しいこと」と教え、自ら学習するようになるための考え方です。
同じように掃除も「めんどくさいもの」「嫌なもの」ではなく「することで爽快感を味わえ生活しやすくなるもの」「楽しいもの」と認識させて、自ら掃除したくなるように教えたいですよね。
「早く掃除をしなさい」と言うのではなく「掃除をすると気持ちいいよ」「何分までにどこまで掃除ができるかゲームをしよう」などとママやパパは、お子さんに掃除が楽しく感じるよう、声かけに工夫をしてあげてください。