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自分に自信がない…子どもの自信の育み方を考える。

公開日:2019/11/19
最終更新日:2020/03/29

子どもに必要な自信ってどんなもの?

皆さんは「自信ってなに?」と聞かれたときに、分かりやすく説明できますか?自信という言葉を当たり前に使っていても、その意味を聞かれるとよくわからない、という方は多いのではないでしょうか。

自信には根拠のあるものと、ないものがあります。

根拠のない自信は「自分は何でもできる」と自分を万能視することです。根拠がなくては、大きなことを言っていたとしても実際に何か新しいことに挑戦する段階になると、しり込みして逃げてしまう場合があります。

本当の自信とは、新しいことに挑戦しようとするときに失敗を恐れずに取り組むことができる姿勢です。たとえ失敗をしたり、100%思い通りにならなかったりしても、次にどうしたらいいのかを考えて挑戦し続けられるのが「自信のある人」です。

自信がない子はどうなる?

自信がないと、挑戦をイヤがるようになります。「どうせムリだから」とやる前から諦めてしまったり、失敗することを怖がって避けたり。実際に挑戦したとしても、思い通りにならないとすぐに「自分はダメなんだ」と途中で諦めてしまったりします。

小さいころから自信を持てないままでいると、大きくなったときにネガティブな影響を及ぼします。環境の変化にうまく適応できなかったり、挫折に弱かったり、自分の価値を信じられなくなったりしてしまいます。

自信がある子はどうなる?

自信のある子は、怖がることはあっても新しい挑戦をやり続けられます。最初は、環境の変化にストレスを感じていたとしても徐々に慣れてきたり、知らない子だらけの場所で緊張しても少しずつ仲良しの子ができたりします。

自信があると「自分はうまくいかないことがあっても大丈夫」と信じられるようになるので、新しいことに対して必要以上に怖がったりせずに適応をしていけます。

親の関わり方が子どもの自信につながる

最初から、自信を持てる子どもはいません。挑戦をして、失敗をしても大丈夫だった、何回かやってみたらうまくいくようになった、そんな体験を積み重ねることで少しずつ自信がついていきます。

子どもが自信をつけていくためには、周りのサポートが不可欠です。幼稚園や保育園、小学校の先生などの関わりも欠かせませんが、親は子どもにとって「一番親しい人」です。家の外の人よりも、子どもへの影響力も大きいのです。

子どもの自信を育てるには、まず親が子どもを信じることが大切

子どもの自信を育てていくには、いくつか大切なポイントがあります。まずは、親が一貫した態度で見守り続けることです。コロコロと態度を変えてしまうと、子どもが混乱してしまいます。

子どもは言葉だけではなく、行動もよく見ています。「親が子どものことをどう思っているのか」は想像しているよりもずっと本人に伝わります。

たとえ、普段からやさしい言葉で接していても、行動が子どもの挑戦の邪魔をしていれば、それは「あなたのことを信用していない」というメッセージとなって子どもに伝わってしまいます。親が子どもを信じることが、子どもの自信につながるのです。

では、ここからは、子どもが自信を持てるようになる接し方のコツをお伝えします。

自信を育てるコツ①子どもが自分でできるようになるのを待つ

子どもを傍からみていると、もどかしくなるような場面があります。特に、慣れないことをやろうとしているのを見ていると「こうすればいいのに」と口出しをしたり、代わりにやってあげたくなったりすることもあるはずです。

しかし、「自信を育てる」ためには、そんなときにグッと耐えることも必要です。自分でできるようになるには時間がかかります。また、すぐにできるようにならなくてもいいのです。

もちろん、本当に危険なことをしているときには介入が必要ですが、なるべくであれば、子どもが考えているままにやらせてあげましょう。その姿勢が「あなたが自分でできるようになると私は信じている」と行動で示すことにつながります。

自信を育てるコツ②子どもが自分で決める機会を増やす

何かを子どもにやらせるとき「○○しなさい」という命令形を使うことはありませんか。

この伝え方だと、少しずつ、子どもは受け身な姿勢に慣れていってしまいます。可能な限り、自分で決める機会を作ってあげてください。

何かをするときに「○○をすると、△△はできなくなるけどいい?」と確認をとったり、約束事をするときも、選択肢の中から自分が選んでもらったりすると、自分の行動や結果に責任を持つ経験につながります。

自信を育てるコツ③子どもが困っているときには話を聞いてあげる

子どもの話をちゃんと聞く機会を作れていますか。

忙しいとついつい「今は忙しいから、あとでね」と後回しになって聞けない…なんてことになりがちです。

たしかに、子どもが話を聞いてもらいたがっているときに毎回聞くのはむずかしいとは思いますが、子どもにとって何か大事なことがあったなと感じたときには、しっかりと話を聞いてあげてください。

たとえば、今まで苦手だったことができるようになったとき、いつもと様子がちがってふさぎこんでいるときです。何があったのか、どんな気持ちだったのかなどを、大人が決めつけることなく話を聞いてあげると、子どもは自分の身に起きたことを話しやすく、そして受け止めやすくなります。

何かアドバイスしたり、うまくいかなかったときに叱ったりする必要はありません。ただ、聞いてあげるだけでも、子どもが自分で乗り越えていく手助けになれるのです。

親にできるのは「子どもが困難を乗り越えていく」ことのサポートだけ

ここまで読んで「結局、子どもに自信をつけさせることはできないじゃないか」と思われるかもしれません。それは、その通りです。いくら親が頑張ったところで、子どもが自信をつけられるとは限りません。ご自身の経験を振り返っても同じだったのではないでしょうか?

親にできることは「子どもが自分で困難を乗り越えていく」ことのサポートをすることだけです。子どもは「何かに挑戦して、うまくいかないこともあったけれど、最終的には大丈夫だった」という経験を通して、自信をつけていくのです。

ただ、そうは言っても相手は子ども。放っておいても、試行錯誤をしたり、成功体験を持てたりするわけではありません。親がサポート役をつとめてあげることが必要です。

環境を整えてあげたり、迷っているときに本人の意思を尊重してあげたり、弱ったときに力になってあげたりすることが大切です。「困ったら、ママ(パパ)が助けてくれる」と思えるからこそ、失敗を恐れずに挑戦をしていけるのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は子どもの自信の育て方についてでした。

自信とは「失敗をしても挑戦し続けられる」姿勢のようなもの。小さいころの自信は、大人になってからも影響を及ぼします。

自信をつけさせるためには、子どもが「挑戦して困難を乗り越えていく」経験を持つことが必要です。

親にできることは、「子どもの自信がつくようなサポート」をすること。子ども自身がやるのを待つ、本人に決めさせる機会を作る、困ったときには話を聞くなどをすることで「自分でできる」と思えるようになります。「本当に困ったときには助けてもらえる」と思えれば、失敗を恐れる気持ちも少なくなります。

今はまだ小さいお子さんも、いつかは「自分でやらなければいけない」場面が来るもの。そのときに備えて、少しずつ練習をする機会を持たせてあげてください。「自分は大丈夫」という自信を持てれば、困難も乗り越えていけるはずです。