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旬の野菜を食べて健康な子どもの身体づくりにつなげよう!食卓も知育のきっかけに。

公開日:2020/12/31
最終更新日:2020/12/29

旬の野菜は栄養が豊富

旬の野菜は栄養が豊富と言いますよね。それはなぜでしょうか。旬とは、野菜にとって育てるための条件が最もそろっている時期だからです。

たとえば、冬が旬であるホウレン草。冬の低い温度の中でじんわり太陽の光を浴びて、地道に光合成をします。そのおかげで、少しずつでも良質な栄養を貯めることができ、さらには味わいも高くなるのです。

太陽がギラギラと照りつける夏では、暑さのために水分を吸収し、冬よりも早く育ってしまい、当然ながら栄養素や味わいも違ってきます。実際に、旬のホウレン草と、そうでない他の時期に育ったホウレン草とでは、栄養価が2倍以上の差があるようです。それはホウレン草以外の野菜でも同じです。

また、旬の野菜は価格が安いのも魅力的です。旬がはずれたものは、生産量が少なく、さらにハウス栽培による光熱費や輸送費などがかかり、どうしても価格は高くなってしまいます。旬になれば生産量も多く、市場にいっせいに出回るので、価格も安くなります。

どうせ食べるなら、栄養価の高い旬の野菜を食べないともったいないですよね。

食にこだわろう

冬の旬の野菜

では、ここからは今が旬の冬の野菜を紹介していきます。子どもの成長のためにも、美味しく、栄養価の高い旬の野菜を食卓に並べ、子どもに食べさせていきたいところです。

①だいこん

だいこんは1年中手に入れることができる野菜ですが、寒い時期に取れるもののほうがみずみずしく、甘いです。根の部分にはアミラーゼやプロテアーゼといった消化酵素が多く含まれており、葉の部分にはβカロテンが多く含まれています。

だいこんは部位によって含まれる栄養素が違います。ですので、それぞれの部位によって調理法を変えると良いでしょう。

葉に近い根の部分は、だいこんおろしやサラダ。根の真ん中から先端部分は、おでんなどの煮込み料理に。葉の部分は刻んでお味噌汁の具にするがおすすめです。ただし、根の部分に含まれるビタミンCやアミラーゼは煮ることによって、損なわれてしまいます。消化酵素を摂りたいときはだいこんおろしや漬物など50℃以上に加熱しない調理法が良いでしょう。

②にんじん

にんじんもスーパーに行けば、いつでも置いてある野菜ですが、旬の時期は栄養価が高いこともさることながら、甘みが凝縮されています。ですので、にんじんが苦手なお子さんにはこの時期のにんじんを食べてもらうことで、克服できるかもしれません。

にんじんに多く含まれるのは、βカロテンです。βカロテンは必要な分だけビタミンAに変換され、活性酵素を除去し、免疫力を高めてくれます。そして、βカロテンは脂溶性ビタミンです。つまり、オイルドレッシングをかけたり、揚げ物や油で炒めることで、効率よく栄養を摂取できます。

にんじんのチヂミがお子さんでも食べやすく、栄養をより採れる食べ方としておすすめです。

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③ブロッコリー

ブロッコリーも冬が旬であり、栄養価も高く、美味しくなる野菜です。

野菜の中でも栄養価が高いことで知られており、お子さんには食べてもらいたいものです。多く含んでいる栄養素は、ビタミンC、たんぱく質、ビタミンE、葉酸、カリウム、クロム、カロテン、食物繊維、スルフォラファンなどです。

ブロッコリーの食べ方といえば「茹でる」という調理法をよくやってしまいますが、実は水溶性のビタミンCが溶け出し、損なってしまう食べ方なのであまりおすすめしません。

おすすめの調理法は、栄養素が溶け出しにくい「蒸す」か「電子レンジ」です。シンプルにマヨネーズにつけて食べるのが、子どもも大好きです。

④他の野菜

冬に旬を迎える野菜といえば、ホウレン草、カリフラワー、春菊、小松菜、ネギ、カブ、キャベツ、ゴボウ、セロリ、水菜、レンコン、ジャガイモなどがあります。

白菜、ネギ、春菊などはお鍋に入れると、旬の野菜がまとめて摂取することができます。水菜やキャベツはサラダに、ゴボウやレンコンはきんぴらに、ホウレン草や小松菜はおひたしにすることができます。

食卓は知育のきっかけに

食卓で次のような問いを投げかけてみましょう。旬の野菜を食卓での話のネタにして、楽しみながらお子さんの知見を広げてみましょう。

①どうやって食卓に野菜は届くの?

どうやって食卓に野菜は届くの?

この質問は「流通」についてです。私たちの食卓に野菜が届くまでの過程を教えてあげましょう。

農家さんで育てられ収穫された野菜は、直接家庭に届くのではありません。収穫した野菜は、一度、農協などの出荷場に集められ、洗って、形や大きさが良いものに選別されます。

そして、夜遅くから明け方までにかけ、そこから地方や都会の卸売り市場にトラックで運ばれます。ここで、それぞれの野菜が競りにかけられ、値段がつき、八百屋さんやスーパーに買われるのです。市場から運ばれてきた野菜が八百屋さんやスーパーの棚に並び、私たちが買って、食卓に届けられるのです。

私たちが口にするまでに、農家さんや八百屋さん、スーパーの店員さんだけでなく、多くの業種の人が関わっていることを学ぶことができます。

②この野菜はどこで作られたの?

この野菜はどこで作られたの?

この質問は「地理」についてです。野菜の産地を知ることで、日本地理に強くなります。

例えば、ブロッコリーですが、生産量の1位は北海道、2位は愛知県、3位が埼玉県となっています。地図を見て、その県はどこにあるのか調べてみましょう。地図をリビングに貼っておくと、すぐに調べることができ、自然と都道府県を覚えられます。

そして「なぜ、この地域では、この野菜をたくさん育てているんだろう?」と思うことで、その地域の特徴を知ることができます。

ブロッコリーは冬が旬の野菜ですが、夏でもスーパーには並んでいますよね。夏場でも涼しい北海道で作られ、ブロッコリーの他にも気温の低さを活かして作物を作っています。

秋から冬にかけては愛知県や埼玉県で作られますが、冬の埼玉県は晴れの日が多く、ブロッコリーが美味しく育つという気候を持っています。また、愛知県や埼玉県は大きな都市が隣接しており、ブロッコリーの他にも、都市に向けて作物を育てることをしています。

③この野菜を食べるとなぜ身体にいいの?

この野菜を食べるとなぜ身体にいいの?

この質問は「栄養」に関しての理解を深めることができます。

「野菜は身体に良い」という認識では、特に野菜が苦手な子どもにとっては、野菜を食べる意欲は上がりません。どの野菜を摂れば、どんな栄養素を得ることができるのか、その栄養素は身体にどんな影響を与えるのかということを知れば、苦手な野菜でも食べなくてはならない理由がわかり、ちょっとだけでも食べてくれるかもしれません。

かといって、子どもが栄養素を覚えるのは難しいですよね。まずは5大栄養素を覚えることから始めましょう。5大栄養素とは、炭水化物、脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミンのことです。

炭水化物、脂質は、身体や頭を動かすためのエネルギーになり、黄色の食べ物に多く含まれます。たんぱく質、ミネラルは、筋肉や骨、血、歯など身体を作り、赤色の食べ物に多く含まれます。ビタミンは、身体の調子を整え、緑色の食べ物に多く含まれます。

特に野菜は、ビタミンを多く含みますが、ビタミンにも種類があり、効果も違います。そこまで細かく覚えるのは大人でも難しいので、お子さんに「どんな栄養があるのかな?」と言って、一緒に調べてみるといいでしょう。

お手伝いしながらみんなで料理しよう

まとめ

いかがだったでしょうか。

旬の野菜は、美味しさはもちろんのこと、栄養がたくさん含まれています。また、旬の時期は生産量も多いため、価格も安く、家庭的にも助かります。どの野菜が旬なのかを、親子で当てたり、調べたりするのも楽しいかと思います。

また、野菜のことについてお子さんと一緒に調べることで、食卓が学びの場となります。食べることにも興味が湧いてくるので、食が細いお子さんもモリモリと食べたくなるのではないでしょうか。