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靴合わせの専門家「シューフィッター」に聞く、正しい靴の選び方とは?

公開日:2022/06/14
最終更新日:2022/06/25

立つ・歩く・走るといった人間の基本的な行動に不可欠な「足」。その「足」にあった靴を正しく選ぶことは、子どもの健やかな成長、そして運動能力の向上へつなげる、文字どおり「土台」となります。
ですが、子どもの正しい靴選びとは、具体的にどうしたら良いのでしょう?「何歳から気を付ければいいの?」「サイズのほかに見るべきポイントは?」「買い替えのタイミングは?」など、分からないことも多いのではないでしょうか。
そこで「靴選びのプロ」であるシューフィッターを養成・認定する「一般社団法人足と靴と健康協議会(FHA)」事務局長で、ご自身も上級シューフィッターである木村克敏さんに、正しい子どもの靴の選び方についてお話を伺いました。

靴合わせの専門家「シューフィッター」に聞く、正しい靴の選び方とは?

◆子どもに合った靴選びが大切な理由

そもそも子どもにとって、正しい靴を選ぶことはなぜ大切なのでしょうか。まずは子どもにとっての靴選びの大切さ、靴が合わないことによって起こりうるトラブルについて伺いました。

・足の保護
すべてが成長途中で変形しやすい子どもの足を保護することが、正しい靴を選ぶ目的のひとつ。ただし、足首までがっちり固めるようなものなど、過度な保護はかえって足の成長や運動能力の発達を妨げることもあるので、注意が必要です。

・足の健全な成長を妨げない
足長(かかとの先端からつま先の最も長い指までの長さ)は、1~2歳で平均15~20mmほど成長し、その後男子は15歳くらい、女子は11歳くらいまで年間約10mm伸びるとされます。「大人の足」へと発達していく過程で、足の成長を妨げない、特に足趾(足の指)の動きを阻害しない靴選びが求められます。

・靴によっておこるトラブルの防止
柔軟性が高い成長期の足は、多少サイズが合わない靴でもそれなりに履けてしまうもの。しかしこれを放置すると、外反母趾・内反小趾・ハンマートゥなどの足趾変形や胼胝(タコ、ウオノメ)など、骨格や軟部組織の変形が進み、運動能力を阻害するだけでなく、「足の病気」にまでつながってしまう恐れがあります。

未発達な子どもの足を保護しながら正常な成長を促すためにも、また靴によるトラブルを防ぐためにも、正しい靴選びが大切と木村さんは言います。

◆子どもの靴選び、気を付けるのは何歳から?

個人差はありますが、おおよそ1歳を過ぎるとひとり歩きをする子が増えてきます。「初めて外歩きをするときの靴から正しい選び方をしてほしい」と木村さんは言います。

「子どもの足はとても柔らかく、骨格、じん帯、筋肉も未発達で、しっかり保護する必要があります。ぜひ適切なサイズを選んでください」

成長の早い子どもの足ですが、「すぐに大きくなるから」と、大きめの靴を買うことは避けましょう。靴の場合、「大は小を兼ねる」ことはありません。服と同じ感覚で「そのうち大きくなってサイズも合ってくるはず」と、ワンサイズ上の靴を選ぶ……実はその選び方が、将来の足のトラブルの引き金になることも。また、子どもの足は未発達で柔らかいため、多少サイズが違う靴でも「履けてしまう」ものなんだそう。こまめにサイズを測り、成長に合った靴を履かせてあげるようにしましょう。

「短い間隔でサイズが変化しますから、小さすぎたり大きすぎたりしないよう、成長期は3カ月に1度くらいはサイズを測るといいでしょう。できればシューフィッターのいる店舗で、しっかりと計測することをお勧めします」

歩き始めから3歳くらいまでは、できれば3カ月に一度は靴を買い替えることが望ましいと木村さんは言います。自分で違和感や痛みを伝えるのが難しい時期だけに、注意深く足の状態をみてあげることも大事。その後も成長は続きますので、こまめなサイズ確認を心がけましょう。

また、靴はサイズアウトするのが早いため、ついついきょうだいや友達のおさがりを履かせたくなってしまいますが、「いくらサイズが合っているからと言って靴のおさがりは避けたほうがいい」と木村さんは言います。

「歩き方は人それぞれ違いますよね。サイズが合っていたとしても、別の子が履いていた靴はその子の癖がついています。小さいうちだからこそ、癖がついていない新品のものを選んであげてくださいね」

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◆何に気を付けたらいい? 子どもの靴の選び方のポイントとは

それでは、実際に靴を選ぶ時にはどんなことに気をつければよいのでしょう。具体的なポイントを教えていただきました。

<靴選びのポイント>
・つま先余裕(捨て寸)は大人より少なめに!
大人の場合、つま先余裕の目安は10~20mmとされていますが、それをそのまま子どもに適用すると余裕ができすぎ、つまずきやすくなります。目安としては1~3歳ごろは7mm程度、4~6歳では9mm程度、7~12歳では10mm程度と、発達段階にあわせた適度なつま先余裕が必要です。また、つま先以外にくるぶしやアキレス腱が干渉しないことも大事です。

・適度なクッション性があるものを選ぶ
子どもの足には、衝撃を和らげるアーチ(土踏まず)がまだなく、強い衝撃は変形の原因になることも。靴底は足に負担をかけない適度な柔軟性と軽量性があり、親指と小指の付け根で曲がるものを選びましょう。あまり柔らかすぎるもの、軽すぎるものは、足がしっかり固定できないので避けるようにします。また、歩行を助けつまずきにくくする「トースプリング(つま先あがり)」が十分にあるものを選ぶことも大事です。

・通気性の良い素材
子どもは大人よりも多くの汗をかきます。衛生面も考えて、通気性に優れた素材がおすすめ。中底は、足裏全体を支えて清潔に保てるものを選びましょう。

・歩き始め~活発に動き回る時期には、「過保護過ぎない靴」がおすすめ
近年は子ども向けの高機能なシューズも開発されていますが、神経や筋肉の発達にはある程度の負荷も必要。飛んだり跳ねたりといった動作の際、必要以上に保護したり、アシスト機能でその動きを補うと、かえって子ども自身の運動能力の発達の妨げになる場合もあるんです。

・正確な足のサイズを把握する
靴はミリ単位の精度が必要なもの。成長を見越して大きいものを買うのではなく、その時に合うサイズを選びましょう。サイズを測るときは、その靴を履くときに身につける靴下を履くようにした方が良いそう。もし可能なら、靴合わせの専門家「シューフィッター」に相談しながら選ぶといいでしょう。子どもに特化したシューフィッターもいますので、ぜひ訪ねてみてください(こちらから検索できます。
→シューフィッター検索 | シューフィッター養成認定機関 FHA 足と靴と健康協議会)

・スポーツをする年齢になったら、それぞれの競技に特化した靴選びを!
サッカーや野球、バスケットボールや陸上競技など、それぞれの競技に適した靴でプレイしないと、思わぬケガにつながることも。競技の特性によって靴の作りも異なりますので、普通の運動靴感覚で選ぶのではなく、専門のスタッフがいるところで相談しながら選ぶのがおすすめです。

◆正しく選ぶだけでなく、「正しく履く」ことも大事!

靴を正しく履くことで、走る速さや飛ぶ距離が変わるというエビデンスもあります。靴選び同様、履き方にも注意しましょう。子どもが正しく履けるようになるまで、大人がしっかり履かせてあげることも大切です。

正しい靴の履き方
1. ひもや面ファスナーなど締め具を全開にして足を入れる
2. かかとをしっかりと合わせる
3. ひもや面ファスナーなど締め具で足をしっかり固定する

◆靴の状態をチェックしてみよう

靴選びや履き方以外に大切なこととして、「お手入れをする意味でも、お子さんの靴をよく見てあげましょう」と木村さん。日頃から靴の状態をチェックすることで、足や靴のトラブルにもいち早く気づくことができるといいます。

<靴の状態から考えられること>
・砂や土が詰まっている
サイズがあっている靴でも、砂や土が詰まっていれば履きにくくなります。サイズが合わなくなったのではなく、つま先に土が詰まって小さく感じる場合もあります。砂場などで遊んだ場合を除いて、多くの砂や土が靴の中に入り込んでいる場合は、靴と足の間に隙間ができている可能性も。その場合は、正しい履き方をしているか、サイズが合っているかを確認しましょう。

・内側の一部分だけがすれている
サイズ違いや履き方、歩き方に癖があるなど、何らかの要因でその部分だけ足が当たって靴ずれが起きている可能性があります。靴ずれは足の変形などトラブルの大きな原因のひとつ。該当する足の部分の様子を見て、心配ならば病院を受診しましょう。

・左右の靴底のすり減り具合が大きく違う
片方だけ極端にすり減っている場合は、左右で足の長さが違うのかもしれません。先天的に違うこともありますので、気になるようなら整形外科を受診してください。

子どもの変化に気づいてあげられるのは身近な大人。靴や足を日常的にチェックしていれば、普段との違いにいち早く気づくことができます。足は体を支える大切な場所ですから、いつも気にかけてあげてください。

プロから学ぶ「正しい靴選び」、いかがだったでしょうか?
子どもの成長過程として、身長・体重は保育園や幼稚園、小学校などでも細かく記録しますが、「足のサイズ」を測る機会はほとんどないのが実情。そのせいもあってか、「正しい靴選びの方法」や「どんな靴が自分にあっているのか」といったことを正しく理解している人は、実は大人でもそれほど多くないといいます。
大切なのは、まず大人が足や靴について興味を持ち、正しい靴の選び方や扱い方を身につけること。大人の意識が変われば、それは子どもに伝わります。
子どもの健やかな成長のために、まずは親子で正しい靴選びをはじめて
みましょう!

靴合わせの専門家「シューフィッター」に聞く、正しい靴の選び方とは?

 

木村 克敏(きむら かつとし)さん プロフィール
1965年生まれ・東京都出身。1988年東洋大学経済学部経済学科を卒業後、婦人靴専門店を全国展開する「株式会社かねまつ」に入社。セールススタッフからスタートして、本社人事部教育担当として新入社員と社内教育を担当。その他、ショップ店長、オーダーサロンマネージャー、銀座本店副支配人などを歴任。その後、コールハーンジャパンでストアマネージャーを経てスーパーバイザー、ショップトレーナーとしてショップスタッフへの教育を担当。またメンズ、ウィメンズシューズの日本向け商品開発のアドバイザーを務める。2012年に一般社団法人足と靴と健康協議会(FHA)の事務局長に就任。シューフィッター養成講座の運営の傍ら一般消費者への講演活動、メディアからの取材対応等も行っている。

 

 
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