小学校低学年の子どもがなかなか勉強しない。やる気を上げる5つの鍵
最終更新日:2020/03/29
子どもがなかなか勉強しない!
子どもがなかなか勉強しない!とお悩みのママやパパ、いらっしゃいませんか?
宿題をやらない、復習や予習もしない。帰ってきたらすぐに遊びに出かける、ゲーム機の電源を入れる、スマホで動画を見始める。
小学校低学年になれば、自分の意見を伝えられますし、嫌なことに対する拒否反応も大きくなってくるので、勉強しなさいの一言が親子ゲンカの始まりの合図なんてこともあるでしょう。
子ども自身も勉強はしたほうがいいこと、しなければならないことだと自覚していても、目の前の楽しさに負けてしまい、後回しになりやすいもの。いつの時代も、子どもに勉強させることはなかなか難しいのです。
ママやパパはどうだった?
子どもが勉強しないと嘆いているママやパパに聞いてみたいのは、自分が子どもの頃はどうだったか?ということ。もちろん、勉強が好きで、学校から帰ってきたらまずは宿題をやっていたという方もいるでしょうし、それが家庭内のルールだった方もいるでしょう。
ただ、多くのママやパパはドキッとするのではないでしょうか。言われてみると、たしかに。自分も遊びたい盛りだったなあと思い出すこともあるのではないでしょうか。
たとえ自分が勉強好きだったからといっても、子どもが同じだとは限りません。逆に自分が勉強嫌いだったとしても、子どもも嫌いだとは限りません。親子といっても別の話。子どもの意思や価値観は尊重しなくてはなりません。
勉強したい!と自発的に思うほうが少ない
学校の授業のほとんどは新しく学ぶことです。できなかったことをできるようにする、分かるようにするのが勉強なので、基本的には苦しいものです。
苦しいと分かっているのに、ニコニコと前向きに取り組めというほうが酷な話。勉強したい!と子どもが自発的に思っているほうが幸運だと思ったほうがいいのかもしれません。
どうすれば自分から進んで勉強してくれるのか。勉強しなさいと言うほうも骨が折れるので、自発的に勉強机に向かう仕掛けがあるならば、どんなママやパパも欲しいのではないでしょうか。
子どものやる気を上げる5つの鍵
実際のところ、そんな魔法のような仕掛けはありません。しかし、以前のCMで「やる気スイッチ」という言葉が流行りましたが、やる気を引き上げるコツはあります。
ここからは子どものやる気を引き上げる5つの鍵をお伝えしていきます。
①簡単な言葉でちやほやする
子どもも大人も実は単純で「勉強しないと〇〇だよ!」というような難しい言い回しよりも「かっこいい」「すごい」「やるじゃん!」といった簡単な一言のほうが心が揺れ動きやすいのです。
SNSでも「いいね!」の表示があるように、子どもが勉強したら「いいね!」と認めることから始めましょう。自分から机に向かうなんてかっこいいね!勉強してくれるとママ嬉しい!といった言葉のほうが刺さります。
ママも「今日は綺麗だね」と言われれば一日ルンルン気分で過ごせるでしょうし、パパも「今日かっこいいね」と言われれば背筋を伸ばして仕事に出かけるでしょう。人間なんてそんなもの。子どもにも簡単な言葉のほうが効き目があります。
②絶対に比較しない
やる気を下げてしまう要因に「比較」があります。「〇〇ちゃんは家で2時間勉強しているらしいよ」だとか「私が子どもの頃はまず宿題やってたのよ」だとか。そういった比較は自分が「できていない現実」を突きつけられているだけです。
子どものやる気を引き上げるために危機感を煽るのは逆効果。むしろ、やる気が削がれてしまうかもしれません。よそはよそ、うちはうち。もし自分が他者と比較されたとしたらいい気持ちになるでしょうか。自分がされて嫌なことは子どもにもしない。これは鉄則です。
③勉強している過程を認める・褒める
勉強してもテストでいい点数が取れないこともあります。
勉強したって意味ないじゃん、どうせいい点数取れないんだし、と感じる子どもの気持ちも分からなくはありません。勉強の仕方が間違っているのかもしれないし、もっと以前の単元の復習から始めないと難しいのかもしれない。大人の目線からみると、言いたいことは山のようにあるでしょう。
しかし、まずは「勉強していること」「勉強したこと」の事実を認め、褒めてあげましょう。点数という結果ではなく、机に向かったという過程を認めることが大切です。
勉強していることがいいことなんだ、喜んでくれることなんだという実感が、また勉強しようという気持ちにつながります。点数が悪くて悔しいのは子どもも一緒。ママやパパは勉強したくなる環境づくりに重きを置いたほうが効率的です。
④なぜ必要かを説明する
なぜ勉強しなくてはいけないの?と子どもに尋ねられると、その答えにつまづくママやパパも多いでしょう。世の中に出たら役立つんだよとか、つべこべ言わずに勉強しなさいとか、当たり障りのない答えで乗り切ろうとしてしまいがちです。
国語であれば、友だちとおしゃべりするときに言葉を多く知っていたほうがたくさん話せるよね。算数であれば、買い物とかで役に立つんだよ。というように日常生活につながる理由を伝えられるとポジティブな結果につながります。
大人からみると、もっと大切なことがあるだろうと、社会や未来といった大きなくくりで語りがちですが、子どもの実生活でイメージできそうな回答を準備しておくと、子どものやる気につながります。
理科なら物知り博士になれるよ、社会なら家族旅行先を決めようなど、変化球の回答でも構いません。子どもが喜びそうな答えを準備してみましょう。
⑤ご褒美を用意する
奥の手はご褒美です。勉強してくれたらお小遣いあげるよ、欲しいもの買ってあげるよといったご褒美作戦も「ないことはない」です。
ただ、ご褒美欲しさに勉強するというのも本末転倒ですし、毎回の勉強にご褒美を準備するのも得策ではありません。実施するのであれば、1回きりの奥の手、もう2度と使えないという覚悟のもとでおこなってください。
爆発的にやる気を引き上げる作戦に違いないので5番目にご紹介しましたが、おすすめはあまりしません。
アデックが気をつけているポイント
知育教室を展開している、私たちアデックでも、通ってくる子どものやる気や意欲にはバラつきがあります。自分から来たい!と思っている子どもは意欲的ですが、通わされてると感じている子どもはどこか後ろ向きであることは否めません。
ただ、それは子どもの状態であって、10人子どもがいれば、10通りの意欲の状態があるのは当たり前のことです。したがって、まずはアデックにいる時間が楽しいと思ってくれることが重要です。
勉強が楽しいと思えば、ママやパパが何も言わなくても勉強します。やる気を引き上げる5つの鍵はご紹介したものの、根っこにあるのは勉強を楽しいものだと思えるかどうかです。
できなかったことができるようになる、知らなかったことを知った・分かったという瞬間の子どもたちの表情の変化を見逃さないこと。そのタイミングで肯定的な言葉をかけることが、勉強って楽しいなと思ってくれる最大のチャンスです。
子どもたちに教えるという時間を通して、私たちはそのチャンスを最大限に活かし、勉強が楽しいことだと知ってもらえるように取り組んでいます。
まとめ
子どもがなかなか勉強しない!というお悩みに対するアンサー記事になりましたが、共通していることは勉強している時間が楽しい、前向きな気持ちになれるかどうか、です。
ママやパパは、子どもの勉強を代わりにやることはできません。勉強の時間が楽しいと思える環境づくりを心がけましょう。間違っても、上から目線の命令形はやめてくださいね。