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小学校受験に必要な家庭での教育環境の整え方

公開日:2020/04/09
最終更新日:2020/04/06

受験を前に、なかなか勉強してくれない

小学校受験にチャレンジする!と決めたのに、子どもがなかなか勉強してくれないと嘆くママやパパは多くいらっしゃるのではないでしょうか。

サザエさんのカツオくん、ドラえもんののび太くんなど、なかなか勉強しない子どもについては、みんなが知るアニメによく登場します。これは小学校受験を控えた未就学児も同じですし、高校や大学受験を控えたお兄さんお姉さんも同じでしょう。

いつの時代も、自分から進んで前向きに勉強に取り組む子どもは多くないのです。皆さんが子どものときはどうでしたか?

小学校受験に必要な家庭での教育環境の整え方

そもそも、子どもは勉強やお受験を望んでいるのか?

例えば、早く友だちと遊びたいからという気持ちでスピーディーに勉強していた小学生の頃を思い出してみましょう。勉強したい理由、勉強しなくてはならない理由があれば、子どもは自ずと机に向かいます。

では、小学校受験を控えた子どもの場合はどうでしょう。子どもはそもそも受験することに前向きなのでしょうか。自分から進んで受験したいと言っているのでしょうか。その多くはご家庭が判断したことではないでしょうか。

ママやパパ、もっと言えば祖父母や親戚などの影響、ママ友との会話や幼稚園・保育園などの同級生との比較などから判断していませんか?子どもは自分で手を挙げたことには、子どもなりに責任を持って取り組みます。受験が言われたこと、やらされていることであれば、自分から進んで勉強することはあまりないでしょう。

まずは親子でしっかりと話し合って、その上で受験に進むのであれば、ご家庭での教育環境を整えていきましょう。

教育環境の整え方

ここからは、小学校受験に向けたご家庭での教育環境の整え方について紹介していきます。こんな部屋にしましょうというようなハード面での提案ではなく、声かけや関わり方などのソフト面での提案です。

①なぜ必要かを説明する

まずは勉強する理由を説明することから始めます。これは先述した、なぜ受験に臨むのか、ご家庭で話し合うことと同じです。

ママやパパが話し合った教育方針、子どもにとって受験する良さやメリット、子ども自身の意思などを確認しながら、話し合っていきましょう。

このとき、親子の上下関係にならないように配慮することが重要です。横で寄り添って話す、「しなさい」という命令口調ではなく「してみない?」という提案口調にするなどのテクニックもありますが、親だから、子どもだからという先入観を抜きに、子どもの話を聞くことが大切です。

子どもにとっては受験がそもそも縁遠い世界でもあるので、受験とは何か?どんな良さがあるのか?そのために何をしなくてはならないのか?といったことをひとつずつ丁寧に話していくことで、子どもの意見を聞くことができます。

子どもに情報提供せずに、子どもの話を聞こうとする、その話を判断しようとするなら、自分が逆の立場になったときのことを想像してみるといいかもしれません。

②勉強している過程を認める・褒める

次に必要なことは勉強している過程を認める・褒めることです。

これは机に向かっているだけで認めてあげることから始めます。机に向かう、受験勉強する、幼児教室や知育教室などの習い事に通うといった、ひとつひとつの過程をしっかりと認めましょう。

大人はどうしても結果で判断しがちなので、テストやテキストの点数や先生のコメント、ママやパパが望んだ結果を得られたかどうかなどで、子どもに対する態度が変わっていきます。しかし、まずは結果を出すためのひとつひとつの取り組みに注視し、言葉をかけていきましょう。

過程を認めれば、例えば勉強で言えば、勉強していることがいいことなんだ、喜んでくれることなんだという実感が湧き、また勉強しようという気持ちにつながります。これは勉強に限らず、お手伝いなどにも当てはまることです。

また、テストやテキストの点数が悪いとき、その結果に悔しいのは子どもも一緒です。悔しい上にママやパパからネガティブなコメントを受け取ってしまえば、心の置き所がなくなってしまいます。勉強したくなる環境づくりに重きを置いたほうが効率的ですし、そのためには結果より過程を重視する方が無難です。

③褒めまくる

褒められると嬉しいのは子どもも大人も同じことで、「勉強しないとダメだよ!」というような厳しい言い回しより、「かっこいい」「すごい」「やるじゃん!」といった簡単な一言のほうが「よし、やってやろう」と心が動くものです。

SNSの「いいね!」のアイコンのように、子どもが勉強したら「いいね!」いい点数とったら「いいね!」机に向かったら「いいね!」と「いいね!」を連発することが大切です。「いいね!」だけでなく「自分から机に向かうなんてかっこいいね!」「勉強してくれるとママ嬉しい!」といった言葉にすれば、より子どもの心に刺さります。

ママもパパから「今日は綺麗だね」と言われれば、1日が心弾んで過ごせるでしょう。ポジティブな声かけは、意欲を引き出すのです。難しい褒め言葉は子どもにはまだ分かりづらいため、簡単な言葉で伝えていきましょう。

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④絶対に比較しない

ここまでは気持ちを高めるアプローチでしたが、最後は気持ちを落とすアプローチの防ぎ方です。それは「比較しないこと」です。

「〇〇ちゃんはママの言いつけを守って勉強しているらしいよ」「私が子どもの頃は幼稚園の頃から勉強していたわよ」など、そういった比較は「できていない現実」を子どもに突きつけられているだけです。自信を損ね、自己肯定感を引き下げるだけの悪手です。

比較は、何の工夫も相手目線もなく、ただ安直に子どもに注意できる魔法のようなもので、言う側の努力はほとんどゼロ、言われる側のダメージは強烈という、子どもに逃げ場のないものです。

自分が他の誰かと比較されたときの気持ちを考えてみましょう。おそらく、絶対に嫌なはずです。また、自身の親御さんにされて嫌だったことは子どもにはしないというのも、判断軸のひとつとして大事なことです。

小学校受験は家族一丸で取り組むもの

ここまで子どもの教育環境の整え方をご紹介してきましたが、大前提として、小学校受験は家族一丸で取り組むものという考え方があります。

面接は保護者対象のものもありますし、その判断はご家庭の教育方針に関わるものや子どもとの関わり方についてなど、後にも先にも子どもの将来にまつわる岐路で、親が判断されるのは小学校受験だけなのです。子どもだけ頑張っても意味はありません。

教育環境を整えるにあたって、家族全員で規則正しい生活を送る、家族全体のコミュニケーション時間を確保する、子どもが勉強しているときはテレビやスマホゲームをしないなど、子どもに何かを強いる分、家族も何かを分かち合うことも大切です。

あまりにやりすぎると、子ども自身にプレッシャーがかかる恐れもありますが、適度にお互いが我慢するという環境も大切です。子どもだけ頑張らせて、他の家族は頑張らないという状況になることは避けましょう。

小学校受験にチャレンジ

まとめ

ここまで小学校受験に向けた、家庭での教育環境の整え方についてご説明してきました。大前提として、ママやパパ自身が、自分がされて嫌なことはしない、自分にとって嬉しいことを子どもにも与えていくという2つがあります。

子どもにとっての勉強が、大人にとっての仕事や家事に当たります。楽しく仕事したい、みんなの協力のもと、家事に取り組みたいなど、大人ならではの思いや願望はあるでしょう。それを子どもにどうやって落とし込めばいいか、考えてみるといいだけの話です。

目的意識を持つ、全体で意思統一する、過程を認めて褒める、など、これは仕事のマネジメントでも大切だと言われていることです。仕事の現場でやっていることは、子どもの教育の現場でも役に立ちます。

今、親御さんに求められているのは、子どものために何が活かせるかを考える応用力なのかもしれません。