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食育と知育の関係性。5大栄養素を理解して、子どもの体づくりを!

公開日:2020/02/14
最終更新日:2020/03/29

子どもの健康を育むのは食事から

皆さんは、子どもと一緒にご飯を食べることが多いですか?昔から家族団らんの時間の代表例として取り上げられやすいですが、ママやパパの忙しさに加え、子どもも習い事などで晩ご飯どきに家にいないことも多いので、家族別々のご飯も少なくないでしょう。

最近では1人でご飯を食べる子どもが多くなり、1人で食事をすることを「孤食」というようですが、1人で食べることよりも、何人かと食べたほうが健康的に良いという研究結果があります。

誰かと食事を共にする頻度が高い人は、気が散る、根気がないなどといったネガティブな傾向が少なく、精神的に安定していたり、ファストフードの利用が少ない、野菜や果物などの健康的な食物をよく食べるなど、良い食生活を送っている傾向が見られたようです。

子どもの健康は食事から作られていきます。栄養バランスの良い食事を取るためにも、家族一緒にご飯を食べたいですね。

いただきます!

5大栄養素って知っていますか?

私たちの体になくてはならない5大栄養素を知っているでしょうか。食事の栄養を考える上で基礎となる栄養素が5つあります。その5つとは、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルです。

では、これからはこの5大栄養素がどんな役割を持っているのか、それぞれお伝えしていきます。

①炭水化物

炭水化物は、ご飯、麺類やパン、いも類などに多く含まれている、体と頭を動かすための栄養素です。私たちを自動車に例えたとき、炭水化物はガソリンにあたります。ガソリンがないと自動車が動かないように、体や頭を動かすためには必要不可欠な栄養素です。

特に炭水化物は脳にとってただひとつの栄養素です。炭水化物を摂取しないと、脳に栄養が行き渡らず集中できなくなってしまいますので、しっかり摂りたいものです。また、1日に必要な全エネルギーの半分は炭水化物から補給しなければなりません。

お子さんが頭をしっかり働かせて、勉強に集中できるようにするためにも、炭水化物をしっかり摂りたいものです。

②たんぱく質

たんぱく質は、肉、魚、豆腐や納豆などの大豆製品、たまご、チーズや牛乳などの乳製品に多く含まれており、筋肉や皮膚、内臓などを作る必要不可欠な栄養素です。先ほどと同じように自動車で例えると、たんぱく質はボディやエンジンの材料になるものです。車が速く走るためには、ボディやエンジンが丈夫である必要があります。

たんぱく質は体内で消化されると、アミノ酸という物質になり、私たちの体を作っていきます。アミノ酸には大きく分けて2種類あり、体内で合成できるアミノ酸と、合成できないアミノ酸があります。合成できない9種類のアミノ酸は食物から摂取しなくてはなりません。

子どもの身体、脳の成長促進のためにはたんぱく質は欠かせません。また、免疫向上作用もあるので、たんぱく質をしっかり摂っていきたいですね。

③脂質

脂質は、肉、魚、牛乳、乳製品、卵などに含まれる動物性脂質とサラダ油、ごま油、オリーブオイルなどの植物性脂質があります。炭水化物と同じように、私たちの体を動かすエネルギーになってくれます。摂りすぎると肥満になりやすいですが、少量の摂取で大量のエネルギーを生み出してくれるので、効率の良い栄養素です。

体温を保ったり、血管などの細胞膜を作ったりする役割をもつほか、ビタミンの吸収を助けてくれる役割も持っています。

子どもの食事に関する調査では、多くの子どもが1日の必要量の2倍を脂質を摂っているというデータが報告されました。そういった事実を知ったうえで、バランスの良い食事を心がけていきたいですね。

④ビタミン

ビタミンは、体の機能を正常に維持するために必要な栄養素で、血液や粘膜、皮膚、骨などの健康を保ち、新陳代謝を促す働きがあります。自動車でいうところの、車体やエンジンのメンテナンスをするためのオイルといったところでしょうか。

ビタミンは、ほとんど、体で作ることができません。そして、不足すると欠乏症になる恐れがあります。ビタミンを多く摂取するためには、野菜や果物などの食品から多く摂ることです。

13種類あるビタミンの中でもビタミンA、E、Cの3つは風邪の予防に欠かすことができません。インフルエンザが流行するこの季節には積極的に摂っていきたいものです。

知力育成教室アデック

⑤ミネラル

ミネラルは、ビタミン同様に体の健康維持に欠かせない栄養素で、カルシウム、鉄、ナトリウムなどの16種類の必須ミネラルがあります。ミネラルの主な役割は、骨、歯など体を構成するために使われたり、体の調子を整えるために使われたりします。

ミネラルもビタミン同様、体の中で作り出すことができないため、食事から摂るしかありません。鉄分が不足すると鉄欠乏性貧血になったり、カルシウム不足になると骨粗しょう症になったりしてしまいます。

かといって、鉄や亜鉛を過剰に摂ってしまうと中毒になったり、ナトリウムを摂りすぎると高血圧になったりと、摂取量のバランスが必要です。

食育と知育の関係性とは?

食事のバランスが崩れてしまうと、お子さんの健康だけじゃなく、体や脳の発育に問題が生じる可能性があります。また、不足してる栄養によってはお子さんが何かに集中できなくなったり、イライラして友だちにあたってしまったりと、お子さんが良い毎日を過ごせない原因となってしまいます。

食事は自分たちの体や脳を作り、動かしているエネルギーであり、バランスよく食べることが大事であること、それを教えるのが食育です。学校給食は食育の考え方が基礎となっているので、まずは毎月の献立表を見ながら、給食について親子で考えてみるのもいいかもしれません。

知育は楽しみながら学ぶことで、脳を育てる教育と言えます。しかし、集中することができず、イライラしていたりすると、その「楽しむ」ということができずに、多くの学ぶ機会を失ってしまいます。食育はまさに知育の土台と言っても差し支えないでしょう。

小さい子どもにとって、これらの理論は伝わりにくく、好き嫌いをもつお子さんもいると思います。一緒に買い物に行ったり、料理をしたり、家庭菜園を作ったりすることで、食べ物への関心を持たせましょう。子どもが大人になってからの食生活は、子ども時代の家庭の食生活が影響を与えるのです。

バランスの良い食事をとりましょう

まとめ

いかがだったでしょうか。栄養バランスの良い食事の大切さ、5大栄養素についてお伝えしてきました。

栄養バランスを考えて食べることで、頭が良くなり、背もたくさん伸び、疲れにくい体ができます。また、子どものうちに食育を受けることによって、大人になってからも自分の健康にとっていい食事を自分で選ぶことができるでしょう。

また、家族で食卓を囲むことによって、親子のコミュニケーションができるだけでなく、家族全員が健康的な食事を摂れるようになるというメリットがあります。

しかし、毎日の食事をつくる側にとっては、五大栄養素を考えながら献立を決めることは至難の技です。そんなときはネットで調べましょう。また、アプリにも多くのレシピが載っているものがあります。どんな食物を使って、どんな料理を作ればいいか決めればいいので便利です。