新年度から考えたい新1年生の習い事。入学後のスタートダッシュを。
最終更新日:2020/04/01
そろそろ卒園・入学のタイミング
もうすぐ幼稚園、保育園の卒園、その次は小学校入学というタイミングですね。この時期に習い事を始めさせようか迷う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
習い事を始めるならちょうど区切りのいい時期ではあるし、家と学校だけでは学べないこともあり、習わせたい。その一方で、あまり小さいうちから、習い事をさせるのも遊びや勉強の時間が減ってよくないのでは?という意見もあるかもしれません。
小さい頃から、子どものさまざまな可能性を広げてあげたいという気持ちと、子どもの自由をなるべく制限したくないという気持ち、どちらの考え方もお子さんのことを想ってのことなので「どちらが正しいか」なんて正解はありません。
結果は、お子さんの気質や性格によって変わってくるので、悩みどころですよね。
入学に合わせて考えたい習い事
習い事は、大きく分けてスポーツなどの体力づくりを目的としたもの、音楽や絵画など芸術的な感性を磨くもの、そろばんなどの知力を伸ばすためのものがあります。
せっかく習い事を始めるのであれば、学校の授業と関わりのある習い事をさせてみるのはいかがでしょうか。学校の授業と違い、置いてけぼりにされることもなければ、できるからと言って放っておかれることもなく、苦手を克服し、得意を伸ばすことができます。その分、学校の授業や成績で返ってきて、子どもの自信につながるでしょう。
また、1年生の習い事は、知識を覚えるより、ゲームや遊びのように学ぶことを楽しんだり、自分で考えてみる習慣を身に付けたりといった内容が多いです。何かを学ぶことに対して、よいイメージを持つことができます。
ここからは1年生になったら習わせてみては?という習い事を3つご紹介していきます。
①英会話教室
まずは英会話教室です。
グローバル化の流れもあり、小学校でも3年生から英語の授業が導入され、5年生からは必修化されます。では、1年生から始める意味はあるのでしょうか。
英語の中でも、発音やリスニングはできるだけ小さいうちから親しんでいたほうが良いとされています。小学校の授業に限らず、早く始めた結果は中学校の授業でも活かされるでしょう。
また、1年生から通う英語教室であれば、ゲームや歌などの遊び要素が大きく、楽しみながら学べる工夫がされています。5年生になって必修化の授業に入ってしまうと「勉強」の要素が増えて、英語を学ぶことが楽しく思えなくなる可能性もあります。
英語を好きになれるように、遊び感覚で学び始められることも、1年生から始めるメリットであります。
②プログラミング教室
2つ目はプログラミング教室です。英語の授業と同様、これも小学校から必修化されます。
プログラミング自体はパソコンとインターネット環境さえあればできますが、家庭内での学習や学校の授業だけでは、なかなかカバーしきれない部分があります。理解を深めようとすればするほど、プロにお任せした方が効率的でしょう。
メリットとしてまず挙げられるのが、子どもが自分で想像したものを自由に作ることができることです。お子さんの想像力と創造力、同音異義語である2つの能力を培うことができるでしょう。
また、子どもに論理的思考が身につくこともメリットのひとつです。論理的思考とは、簡単に言うと「問題を解決するためにはどうしたらよいのか、解決策を考えることができること」です。この力が身につけば、解決策を検証する力、改善案を導く力などが備わってきます。将来の仕事に役立つ能力です。
自分で考えたものがうまくいかないとき、どうしてうまくいかないのか、その解決策は何かを自分で考えて、また試してみる。このプロセスを通じて、試行錯誤しながらも問題に対処していく力をつけていくことができますし、考えることに対する粘りも生まれます。
③知育教室
3つ目は知育教室です。
アデックもそのひとつである知育教室は、塾などの読み書きや計算などの知識の詰め込みをさせるための場所とはまた異なり、遊び要素の多い学習を通じて、知的好奇心を刺激し、のびのびと子どもの知的能力を伸ばしてくれる場所です。
ゲームや遊びの一環として子どもは学んでいくため、「やりたい!」と自主性をもって取り組めます。この自主性が、学んだことを記憶に残りやすくし、学習の効果が出やすくなります。また、楽しいという経験によって、子ども自身が学ぶということに対して、ポジティブなイメージを持つことができます。
勉強でつまずいている子でなくても、学ぶ楽しさを覚えてもらうため、より意欲を高めるために通わせる親御さんもいらっしゃいます。
習い事は子ども自身の意欲を大切に
子どもは、関心のあるものに対しては、どんどん吸収して成長します。体も、頭も、これからが一番成長するときです。この時期でないと、獲得がむずかしい能力もあります。
しかし、どの習い事にも共通して言えることですが、子どもが嫌がっているのに強制するのは避けたいところです。
「子どもの将来のためにも通わせたい」という気持ちから通わせていたとしても、子どもからすればただ「通わされた」と感じることもあり、子どもが受け身な姿勢では実にならないことが多いです。あまりに無理強いをすると苦手意識を植え付けることにもつながりかねません。それでは、本末転倒です。
子どもの希望をすべて聞くかどうかはそれぞれのご家庭の判断に委ねるとしても、子どもの意見を聞く機会は作った方がよいのではないでしょうか。
自分の意見が通らなくても「自分の希望を言っていいんだ」と思えれば、自主性を育てることにつながり、親子の信頼関係も強まります。
強く言い過ぎると、子どもが受け身な姿勢に慣れてしまうかもしれません。がんばって取り組んでうまくいったり、好きなことを継続できたりという成功体験を通して、子どもが自信をつけていけることが大切であり、それには子どもの自主性が必要不可欠です。
アデックが考える、入学前にやっておきたいこと
入学前にぜひ身につけてほしい習慣があります。それは学習習慣です。学習習慣といっても、ドリルやあいうえお帳などをやらせなくて構いません。まずはお絵かきやパズル、絵本の読み聞かせなど、子どもが好きなもので大丈夫です。大切なのは、ある一定時間、集中して物事に取り組めるかということです。
目標は1日15分間、机に向かう習慣をつけましょう。学校の授業は1コマ45分あります。「15分じゃ足りないのでは」と思うかもしれませんが、大丈夫です。学校の先生も教えるプロ。子どもたちの集中力がどれくらい続くのか把握して、うまく小休憩を取ってくれます。それに45分間何かに集中し続けることは大人でも大変なことです。
最初から15分間とは言わず、5分間だけでも構いません。徐々にのばしていき、学校の授業への準備をしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。小学1年生になったら通わせたい習い事をいくつか紹介してきました。
習い事はどんなことを子どもにやらせるべきか、いろいろ選べて迷ってしまいがちです。特に子どもがやりたいことと、子どものうちにやっておいた方がいいことというのは、違うはずです。どちらを優先すべきなのか、正解はありません。
そんなときは、とりあえず試すということです。試してみたけれど合わなかったという失敗も、ひとつの学びになります。親が失敗が許すことによって、子どもの自主性、自己肯定感が育まれるのです。