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家庭で算数を教えるコツは?小学3年生の関門、割り算と分数。

公開日:2020/03/23
最終更新日:2020/03/29

小学校3年生で習う算数

小学校3年生で習う算数の単元には、時刻と時間、長いもののはかり方、割り算、大きな数の筆算、掛け算の筆算、小数、重さ、円と球、分数、三角形、棒グラフと表などといった、とてもたくさんの学習内容があります。

基本的には1・2年生の時に学習した内容の延長にある単元も多く、習ったことと習ったことの組み合わせで問題を解いていくことも増え、ニガテがどんどん増えていく学年でもあります。その中でも特に子どもたちがつまずきやすいのが、割り算と分数です。

ママやパパの中にも、子どもに教えてと言われた時に、ドギマギしてしまう人がいらっしゃるのではないでしょうか。とはいえ、子どもがつまずいてしまう前に、何かサポートしてあげたいですよね。

今回は、割り算と分数をご家庭で教える時のポイントについてお伝えしていきたいと思います。

算数の割り算

なぜ、割り算と分数が難しいのか

割り算と分数でつまずいてしまう子どもが多い理由の一つは、2つとも新しい概念であるからです。今まで習った知識を使って勉強はしていきますが、そもそもの考え方が理解できていなくて、つまずいてしまう子どもが少なくありません。

また、割り算は足し算・引き算・掛け算をフル活用して計算をしていきます。これらの計算のどこかにニガテを持っていたら、そこで答えを間違えてしまうため、おのずと割り算ができなくなってしまいます。

一方、分数は分母や分子、もとの大きさをどこにするかといったことの意味が正しく理解できていなければ、一つのものを分数で表すことはできたとしても、学習が進むにつれて、混乱してしまいます。もとの大きさの何個分という考え方を、実感を持って理解できるかどうかがとても難しいのです。

割り算を家で教えるときのポイント

先ほどお伝えしたように、割り算が難しい理由は、新しい考え方であることと足し算・引き算・掛け算をフル活用するからでした。

では、割り算をご家庭で教える時には、どんなことに気を付けて教えてあげればよいのでしょうか。ここからは、2つのポイントに絞ってお伝えします。

割り算を教える時のポイント①1・2年生の計算の復習

割り算をご家庭で教える時のポイント1つ目は「1・2年生の時の計算の復習をすること」です。

具体的には、九九の復習、繰り上がり・繰り下がりの復習などをしておくと良いでしょう。特に九九は覚え間違いや抜けている部分があると、絶対に答えにたどり着くことができません。○の段を最初から言わなくても答えを言えるようにしておくと、計算がスムーズにできるようになりますよ。

併せて、繰り上がり・繰り下がりの復習も効果的でしょう。繰り上がりは割り算では使わないんじゃ…と思うママやパパもいらっしゃると思いますが、繰り上がり・繰り下がりの考え方の根本は「7と3で10」「10は7と3」という逆転しているだけの考え方です。

つまり、繰り下がりがニガテな子は繰り上がりもニガテな可能性があるのです。もったいない計算ミスをなくしていくためにも、1・2年生の時の計算のやり方や筆算ルールを、子どもと一緒に確かめていってあげてください。

割り算をご家庭で教える時のポイント②同じ数ずつ

割り算をご家庭で教える時のポイント2つ目は「同じ数ずつ分けるを体験すること」です。

例えば、おかしやトランプ、折り紙などを分けるときに「同じ数ずつ分けたらいくつずつに分けられるのかな?」と声掛けをすることで、子どもは同じ数ずつ分ける=割り算という考え方に気づくことができます。

また、今まで習っている九九を使って数を表したり、実際に割り算の式を立てて答えを求めたりすることもできるかもしれません。こうすると、掛け算と割り算の関係性に気づくこともできます。

このように、普段の生活の中の意識していないところでも割り算を使っていることに気づき、実際にイメージを持つことで、割り算に感じる難しさを弱くしてあげることができます。

分数を家で教えるときのポイント

分数をご家庭で教える ときにはどのようなことに気を付けてあげればよいのでしょうか。

分数の大切な考え方である、もとの大きさの何個分という考え方をどのように持てるかといった観点から、こちらも2つのポイントに絞ってお伝えします。

分数をご家庭で教える時のポイント①食べ物をつかう

分数をご家庭で教える時のポイント1つ目は「食べ物をつかうこと」です。

よく例えに出てくるピザやケーキは、最初の円の形がもとの大きさであることが、子どもにとって分かりやすいので、もとの大きさの何個分という考え方がしやすいのです。

また、3分の1+3分の1が3分の2という考え方も分かりやすくなっています。

分数の足し算・引き算では、分母の数は変わらないという点に難しさを感じる子どももいます。そのような子どもたちにとっても、分母が変わったわけではないことが目で見てわかるため、おススメの学び方です。

何より、子どもが大きい方を食べたさに「8分の5と8分の3ならどっちが大きいのかな…」と考えるだけでも、着実に分数のチカラは身についていきます。

知力育成教室アデック

分数をご家庭で教える時のポイント②もとの数が1になる

分数をご家庭で教える時のポイント2つ目は「もとの数が1になることへの意識づけ」です。

分数の学習を進めると、長さなどの問題で仮分数が出てきます。この時に、もとの数が1ということが抜けてしまい、2分の3のところを4分の3と答えてしまうような子どもがいます。

ご家庭では、ひもや折り紙、ブロックなどを使って、もとの大きさ1を確認し、その、もとの大きさ1からどれだけ大きい(小さい)のかを目で見てわかるようにしながら、分数の学習を進めていくことで、もとの大きさを確認するクセが子どもの中についていきます。

これがわかることで、仮分数だけではなく、分数の足し算・引き算、4年生以降に習う分数の学習にスムーズに入ることができます。

家庭での学習環境を整えよう

ご家庭で勉強をするとき、ママとパパに大切にしてほしいことは、子どもにとって楽しく勉強ができるのはどんな方法なのかということです。

3年生になると、学校でもその子の得意不得意がはっきりわかるようになってきます。算数でつまずいてしまう子どもも、その前の段階でつまずいていることがあったり、自分に自信を無くしてしまっていたり、勉強を諦めてしまっていたりすることがあります。

もちろん、勉強ができることだけが子どもの良いところではありません。ただ、ママやパパからしてみると、勉強はできないよりはできた方が良いというのが正直なところではないでしょうか。

ママやパパは、その子の好きなことや得意なことに合わせた勉強に興味を持つようなきっかけを作ったり、子どもの勉強に対するモチベーションを上げるような声掛けをしてあげたりすることで、子どもが自分から学びに向かっていけるような環境を用意してあげてください。

算数の割り算と分数

まとめ

今回は、小学校3年生の算数でつまずく割り算と分数をどのようにご家庭で教えてあげればよいか、それぞれ2つのポイントからお伝えしました。

算数は積み上げ式の学習のため、今までの単元のどこか一点でのつまずきが後々尾を引いてきます。ご家庭では、1・2年生の復習に時間を取ってあげることで、積み残しからくるその先の学習へのニガテを少なくすることができます。

また、生活の中に隠れている算数を教えてあげたりすることで、学校で学んできた知識を知識のままにせず、実際に使えるようになっていきます。さらに、算数に興味を持ち続けるモチベーションにつながっていきます。

ママやパパは普段の生活の中で、自然なサポートをしてあげてください。