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子どもといっしょに環境問題を考えよう!リデュース・リユース・リサイクルでごみ問題を解決しよう!

公開日:2021/05/11
最終更新日:2021/05/10

ごみ問題とは?

「ごみ問題」という言い方はとても抽象的です。どこからどこまでがごみ問題と言われているのでしょうか。

簡単に言うと、ごみ問題とは、一般ごみや産業ごみ、災害ごみについての問題、焼却や埋め立てが追いつかない問題、不法投棄による環境汚染の問題、ごみ処分場の新増設にともなう近隣住民の反対などです。これらを総称して「ごみ問題」と言われています。

日本では昔は、なんでも直して使ったり、再利用する文化を持っていました。では、どうして今はごみ問題に直面しているのでしょうか。

それは、技術が発達し、便利になった分、エアコン、冷蔵庫などの耐久消費財の頻繁な買い替えや、使い捨て商品の増加、過剰包装、生活雑貨などが安価で入手可能になったことでモノを大切にしなくなったことなどが原因として挙げられます。また食品ロスも増えていることも原因に含まれます。食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことを指します。

子どもといっしょに環境問題を考えよう!リデュース・リユース・リサイクルでごみ問題を解決しよう!

日本の現状と世界の現状

日本の2018年度のごみの総排出量は年間4272tにもなります。これは、東京ドーム約115杯分もの量のごみを廃棄していることになります。しかし、この数はあくまで一般ごみの量です。産業ごみを含むと、さらに多くのごみが廃棄されていることになります。

また、食品ロスは年間およそ612tにもなり、これは国民1人あたりお茶碗1杯分の食べ物を毎日捨てていることになります。これはとてももったいないことです。

一方、世界ではどのくらいのごみが廃棄されているのでしょうか。

イギリスの会社の調査によると、世界では毎年21億tを超えるごみが排出されています。そのうちリサイクルされているのは、たった16%にしかおよばないそうです。また。食品ロスも13億tにもなります。

ごみはさまざまな処理をされて、残ったものは最終的に、最終処分場で埋め立てられます。しかし、埋め立てられる土地も限りがあります。このままのペースでごみを破棄し続けると、約21年後にはごみを埋め立てる場所がなくなってしまいます。

また、ごみを焼却炉で燃やしたときに、温室効果ガスである二酸化炭素が発生します。これにより、地球温暖化が進みます。

そもそもごみってなに?

そもそも「ごみ」ってなんでしょうか。

例えば、汚れてしまって着れなくなってしまった服。割れてしまったグラスや壊れたりした家具。古くなって使わなくなった家電。ほこりなど。

身の回りのものは、時間が経てば、いつか使えなくなってしまったり、使わなくなったり、いらなくなったりする時がやってきます。それが「ごみ」になるのです。

ごみの分別を知ろう!

家庭から排出されるごみには、とてもたくさんの種類がありますね。台所から出る生ゴミ、お菓子が入っていた袋や箱、読み終わった新聞紙や雑誌、着れなくった衣類や、壊れた家具に電化製品。

各市町村によって細かいルールは違いますが、多くの市町村では、これらのごみを分別して出すルールがあります。

ごみの中にはもう1度資源として使えるものが、たくさんあります。分別することで、資源として使えるものを、リサイクルして、新しいものへ生まれ変われさせることができるようになるのです。また、正しく分別することで、後で不適切なものを取り除く手間や手間が減ることにもつながります。

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覚えておきたい3R

「3R」という言葉があります。

ごみそのものを使う「リデュース(Reduce)」、繰り返し使う「リユース(Reuse)」、ごみを資源に変え再利用する「リサイクル(Recycle)」のそれぞれの英語の頭文字をとったものです。そして、これらは私たち一人一人がごみを減らすためにできる活動です。

ここからは、この「3R」についてお伝えしていきます。

①リデュース(Reduce)

まずは、「リデュース(Reduce)」です。

リデュースは、ごみそのものを少なくするということであり、3Rの中でも、一番重要と言われています。他の2つのリユースにしてもリサイクルにしても、ごみの処理にかかる費用とエネルギーが必要であるからです。

ごみそのものを少なくするためには、具体的にどうすればいいでしょうか。

例えば、むだなものは買わないことや、ものは大切に使うこと。買い物するときはビニール袋をもらうのではなくマイバックを持って行くこと。買った食品はむだなく料理をし、食べ残しをしないで食品ロスをなくすことなどです。

②リユース(Reuse)

次に、「リユース(Reuse)」です。

リユースは、一度使ったものでも、ごみにしないで何度も使うことです。リユースすることによって、「燃やす」、「埋め立てる」、「リサイクルする」などのことをしないですみ、ごみを処理する量を減らすことができます。

私たちができることには、これらのことがあります。

おもちゃや衣類、家具、電化製品などの不要となったものを、必要としている人にゆずること。何度も利用できるガラス瓶容器が使われている製品を選んで、中身がなくなったらお店に返すこと。つめかえができる商品を選ぶこと。フリーマーケットやリサイクルショップなどを利用することなどです。

③リサイクル(Recycle)

そして、「リサイクル(Recycle)」です。

これまで何度かでてきた言葉ですが、リサイクルとは使い終わったものをもう一度、資源に変えて、製品を作ることです。

私たちが使い終わったものを、しっかり分別してゴミ出しすることによって、リサイクルルートというもう一度資源に戻す仕組みに戻すことができます。リサイクルできた分、ごみを燃やす量と埋め立てる量を減らすことが可能です。

リサイクルは、多くの人たちの協力で成り立っていますが、私たちができることはなんでしょう。

古紙、ペットボトル、びん、缶、プラスチック容器などは各市町村のきまりを守って分別してゴミ出しすること。使い終わったエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電4品目、パソコンなどは、お店やその製品を作った会社に引き取ってもらうことなどです。

自分たちでできることを考えよう

「3R」についてお伝えしてきましたが、他にも「グリーン購入」という考え方もあります。

グリーン購入とは、環境のことをよく考えて買い物をすることです。例えば、本当に必要なものかをよく考えて、余計な買い物はしないこと。ゴミの発生が少ない製品を購入すること。リサイクルできる製品を購入すること。リサイクルされた製品を購入することです。

これら「3R」や「グリーン購入」を見てみて、ごみ問題に対し、どのようなことからなら始められそうでしょうか。ママ、パパだけではなく、ぜひお子さんと一緒に考えてみてください。

前述したとおり、ごみ問題は埋め立て地不足の問題や地球温暖化問題などの原因となっています。地球規模の問題は、どうしても他人事のように思えるかもしれませんが、あなたも地球に住んでる以上、当事者です。また、将来、我が子に生活しやすい地球を残せるかどうかは、私たち一人一人の行動にかかっています。

子どもといっしょに環境問題を考える意義

学校でも、環境問題についての授業はあります。ごみ問題の他にも、地球温暖化、森林破壊、海洋汚染、希少生物の絶滅、オゾン層破壊などについて教えられます。しかし、学校教育だけでは限界があります。

それには理由があり、まず、環境問題について理解するために学ばないといけないことが多いこと。そして、子ども一人一人の感性によって環境問題の受け止め方がそれぞれであることです。

家庭でも環境問題について教育することで、学校での環境問題の教育を補うことができます。

地球規模の環境問題は、加速しつつあります。一人一人がその重要性を理解するために、ぜひ家庭で環境問題について語り合って、どんなことが自分たちにできるか考えてみましょう。

子どもといっしょに環境問題を考えよう!リデュース・リユース・リサイクルでごみ問題を解決しよう!

まとめ

いかがだったでしょうか。ごみ問題についてお伝えしてきました。

この機会にごみ問題だけでなく、他の環境問題について、お子さんと語り合ってみましょう。環境問題は、身近なものから、地球規模の問題まであると思います。

お子さんはどんな環境問題に関心を持ったでしょうか。また、どんなことなら自分でもできそうでしょうか。そして、ぜひそれを実践してみましょう。

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