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ポイントを使ってお手伝い!!カレンダーとシールだけで習慣に?

公開日:2021/10/08
最終更新日:2021/10/07

子どもにお手伝いを習慣させたい!

お子さんにお手伝いの習慣が身についたらいいですよね。親子のコミュニケーションになりますし、お子さんの自立を促します。

では、どうやったらお手伝いの習慣は身につくのでしょう。ロンドン大学の研究では、人は66日間で習慣が身につくと言われています。でも、2ヶ月ちょっとの間、お子さんのやる気を持続させるのはとても苦労しますよね。

楽しく、かつ飽きずにお手伝いをしてもらうためにポイント制度を導入しましょう。お手伝いをしたら、1ポイントをあげる。簡単な方法ですが、ポイント制度をお勧めするには深い理由があります。

ポイントを使ってお手伝い!!カレンダーとシールだけで習慣に?

なぜポイント制度なのか

どうしてポイント制度が有効なのでしょうか。その理由を述べていきます。

お手伝いにはゴールがない

勉強であれば成績が上がる、ダイエットであれば体重が減るなどゴールがありますが、お子さんがお手伝いをするときに明確な成果がありません。そのゴールを作ってあげるのがポイント制度です。

小さなゴール、小さな成果

「〇〇ポイント貯まったら、何かご褒美をあげる」と設定するのももちろん構いません。ただ、まだまだ先にあるゴールのことを思い浮かべながら頑張るって大人でも難しいですよね。

ポイント制度では、目標までの道のりの間に小さなゴールを作って、それが達成するたびにポイントという成果がもらえることで、お子さんのお手伝いへのやる気を保ちます。マラソン大会で「あの電柱まで頑張ろう、そこまで頑張ったら次はその次の電柱まで…。」っていうのと似ていますね。

前に進んでいる感

実は人間は「大きなゴール」を意識するよりも、「小さな自分の頑張りの積み重ね」を意識するほうがモチベーションは上がるんです。ダイエットなら「体重〇〇キロ減らす」ということを意識するよりも、「お菓子を食べるのを〇〇回我慢した」ということを意識するほうがモチベーションが上がるわけです。

実際に何かを達成していなくても、そのゴールのために何か行動をして「前に進んでいる」という感覚のほうが大事なんですね。

お手伝いの記録はカレンダーとシールで

お手伝いをしたらポイントをあげるといいますが、どんなやり方で記録をしましょう。記録の付け方もお子さんのやる気を引き出すのにとても大事なことです。

私が提案するのは、「お手伝いをしたら、カレンダーのお手伝いした日にシールを貼る」という記録法です。

「えっそれだけ⁉︎」って思いますよね。意外と効果は絶大なんです。

やり方

100均でも、ネットから拾ってきてプリントしたものでも、まずなんでもいいのでカレンダーを用意します。これを、カレンダーを家族が目につくところに貼ります。そして、子どもとお気に入りのシールを見つけて購入します。

そうしたら、お子さんの年齢に合わせて、お手伝いの内容を決めます。このとき、お子さんの年齢に合わせて日ごとに達成できる目標を決めます。例えば、おもちゃを10個以上片付けるなどです。

毎日、決めた目標を達成できたら、その日の欄にシールを貼ります。たったこれだけです。

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どうしてこれで続くの?

どうしてこんな簡単な方法で習慣化できるのでしょうか。ここからはその理由を述べていきます。

視覚的な達成感

この記録法はポイントをシールで表したやり方です。前述したようにポイントの数は日々の頑張りの積み重ねを示しており、それを見ることで、前に進んでる感を感じ、また頑張ろうと思います。
数字で示されるよりも、シールで埋まっていくカレンダーを見ることの方がより達成感を得られるのです。

持続してる感も視覚化

カレンダーを使うことによって、お手伝いがどれくらい続いているのかも子どもの目で見てもわかりやすくなっています。このことによって、仮に5日連続でお手伝い達成したとして、「やりたくないなー」となったとしても、「ここでやらないとせっかく5日間続けたのにもったいないな。」と思って続けられるのです。

シールを貼るという単純な行動

シールを貼るということは、誰でも簡単にできてほんの数秒で終わり、面倒くささも感じない行動ですよね。しかし、普段の生活でシールを貼るという行動をすることってほぼないですよね。

単純でありながら、この行為自体が刺激になって継続する力になります。「今日もシールを貼りたいから頑張ろう」と思ってくれたら、しめしめという感じですね。

ですので、カレンダーにペンで丸をつけたり、チェックをつけたり、スタンプを押したりするよりも、シールを貼る行為自体を楽しんでもらうのが良いでしょう。いろんな種類のシールがあったりしたら、「今日はこれ、今日はいつもより頑張ったからこれ」という風により楽しいかもしれませんね。

家族で共有できる

家族が見えるところに貼り、達成度を報告する相手を作ることで、他の人に見られている意識が生まれて、モチベーションが上がります。親子のいい話題にもなりますね。

ポイント

最初はバカバカしいほど小さなことから

はじめのうちは日ごとの目標を簡単なものにしましょう。例えばおもちゃを1つだけでも片付けるとか、洗濯物1つだけでもたためたとか。大人でも同じですが、その日の体調や気分によって、やってもいい日とやりたくない日がありますよね。その日のモチベーションに左右されない最低ラインの目標設定をしましょう。

特に新しいことに人は恐怖を感じるものです。恐怖感じないくらい小さなことから始め、最初はやる気に弾みをつけることに集中しましょう。

そして、目標のレベルをあげるのは十分に習慣化された時にしましょう。習慣化された行動はモチベーションを必要としません。

いけないのは、すかすかのカレンダーをお子さんが見て、自己嫌悪に陥ってしまうことです。できてない自分に目をそらすために、ますますお手伝いしない悪循環になってしまいます。

親子でやってみよう

達成度を報告する相手がことがモチベーションをあげる方法と前述しましたが、お互いに達成度を報告し合う仲間がいるとよりモチベーションは上がります。さらにこの記録法はお子さんのお手伝いにだけじゃなく、大人の他の習慣にも有効な方法です。

あなたなりの目標を決めて、お子さんのカレンダーの横にもう一つカレンダーを貼ってみてはいかがでしょうか。いい機会だと思って、今まで達成したかったけどできなかった勉強や運動に取り組んでみたらいかがでしょう。今までと違ってあなたには報告しあえる仲間がいるわけですから。

習慣を途切れさせるも持続させるもあなたの声かけ次第

このポイント制度を行う際に、ママ、パパは子どもにどのような声かけをすべきでしょうか。習慣を途切れさせるたり、持続させたりするのは、ママ、パパの声かけ次第です。

途切れさせるもの

その日ごとの目標が達成できなかったとき、「できなかった。自分はダメなやつ。」と思ってしまうと、「次もダメだったらどうしよう」と考えてします。そして、次の日も足が遠のいてしまうのです。自己否定をしてしまうのが、習慣が切れる条件です。1日2日ぐらいお手伝いが途切れても「こんな時もあるよ。」と声をかけてあげることが大事です。

持続させるもの

同じようにお手伝いができなかったとき、前述したように「こんな時もあるよな。明日はうまくいく。」と考え、お子さんのの弱みに親子で目を向け、どうやったらうまくいくのか考えるのが自分を責めないようにする方法です。対策を考えることで、その対策がうまくいくのか試したくなる考え方になるのです。

気質を見極めていきましょう

この記録法を試して、シールで埋まったカレンダーを想像して、そのときのお子さんを想像してみてください。今までより一皮向けたお子さんがイメージされて、お子さん自身だけじゃなくあなたも誇らしいはずです。

しかし、それでもできなかったり、最初はうまくいってたけど飽きてしまったりした時、お子さんの能力がないとは決して思わず、ただその子の気質にこの方法が合わなかったと思いましょう。そして、どうやったらうまくいくか対策を考え、どの対策がうまくいくのかお子さんと一緒に考えていきましょう。

ポイントを使ってお手伝い!!カレンダーとシールだけで習慣に?

まとめ

いかがだったでしょうか。今回カレンダーとシールを使ったお子さんのやる気の上げ方を紹介しました。

しかし、1番お子さんのモチベーションを上げるのは、お手伝いをしてくれた後に、「ありがとう。」「助かったよ。」と感謝の気持ちを伝えることということを忘れないでくださいね!

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