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子どもの鉛筆の持ち方の練習はいつから?知育にも効果的!

公開日:2020/01/11
最終更新日:2020/04/01

子どもの鉛筆の持ち方の練習はいつから始める?

最近は、就学前に文字の読み書きができるお子さんが増えています。幼稚園に行ってみると「○○ちゃんは、もうひらがなが読めるらしい」という話を聞き、焦るママもいるのではないでしょうか。

鉛筆を使えるようになるのは大体2歳半から4歳くらいが多いと言われていますが、子どもによっては、もう少しゆっくりな子もいます。そこには個人差があるものです。

「鉛筆を持って字を書く」のは簡単ではありません。いきなりできるようなものでもありません。幼い子どもの集中力が続くのは短いので、覚えさせようとしても苦戦する方もいるはずです。

「鉛筆で字を書く」には準備が整っている必要があります。まずはその準備段階のお話からさせていただきます。

鉛筆の持ち方を意識していろんなものを書いてみよう

まずは、なぐり書きでOK

「運筆力」という言葉を聞いたことがありますか?

運筆力とは、鉛筆を自由自在に動かせる力のことです。鉛筆や手の動かし方などを練習し、安定した字を書くための「筆圧」を調整していくことで高まります。

鉛筆を持ったことのない子は、どのくらいの力を入れればどのくらいの濃さで書けるのかわかりません。経験を通して身に付けていくものです。

運筆力や筆圧の練習が大切なので、まずは鉛筆でなぐり書きをするのでOKです。あまり細かいことは言わず、自由に書かせてあげてください。

もし、鉛筆だと楽しんで書かないという場合は、クレヨンやペンなどでの塗り絵でも大丈夫。鉛筆の方が筆圧の練習にはなりますが、紙に書くことそのものへの興味を育てることが大切です。

次は線書きやなぞり書きをして

次のステップは、線書きやなぞり書きです。まずは、線を書く練習がおすすめ。字を書く上では、縦、横、曲線を書けることが必須。最初は曲がっていても気にする必要はありません。少しずつ練習をしていけばいいのです。

なぞり書きなどのガイドがあるものを使っても構いません。まずは直線、曲線。簡単なものができたら、少しずつ複雑なものにチャレンジしていってみてください。点つなぎなど、子どもが興味を持てるものだと、楽しんで取り組むことができます。

子どもの鉛筆選び

幼児の場合、大人と同じ17cm程度の鉛筆では長すぎて使いづらいです。12~13cmくらいの長さがおすすめです。子どもの手の大きさに合わせて選んであげてください。

また、濃さも4Bくらいのやわらかい芯のものを使うと、最初は力を入れなくても線が書けます。

それでも「筆圧が弱くて線が見えない」という方は、より濃いものにするなど、お子さんに合わせて調整をする必要があります。

正しい持ち方をサポートしてくれる補助具

「鉛筆を渡すとどうしても、グーで持ってしまう」というお子さんがいたら、補助具を使うといいかもしれません。

指を添える部分がへこんでいたり、鉛筆を持つ角度を直してくれたりと、使うだけで正しい持ち方ができるようになる補助具が売られています。

他にも、すべりやすい、筆圧が弱いなどの悩みに対応した商品があるので、一度探してみてはいかがでしょうか。

また、身近な道具を使って持ち方を補正する方法もあります。輪ゴムで鉛筆と中指をくくって固定したり、鉛筆にダブルクリップをつけることで指の位置を直せたりします。道具を買わなくてもお家にあるものでできるので、一度試してみてもいいかもしれません。

左利きは右利きに矯正した方がいい?

文字を練習するにあたって問題になってくるのが「左利きは、右利きに矯正した方がいいのか?」ということ。これは、専門家の中でも意見が割れていることなので、絶対的に正しい答えは今のところありません。

ただ、世の中には右利きの人の割合の方が多いため、右利きの人用に作られているものがたくさんあります。文字にしても、左から右に書いていくので、左利きの人は手や紙が汚れてしまいやすいというデメリットはあります。

以前と比べると、左利きを直さないご家庭も増えてきていますが、今でも右利きの人の方が多いのは事実。中には、文字は右だけど、ご飯は左など、使い分けできる両利きの子もいます。

もし、右利きに直したい場合は、鉛筆の左利きの子向けの補正具もあるので、それを使うこともできます。

鉛筆の正しい持ち方の教え方

極論を言ってしまえば、間違えた鉛筆の持ち方をしていても、字を書くことはできます。ただし、力のコントロールがききづらいので無駄な力が入ってしまったり、字がきれいに書きづらかったり、手や腕が疲れやすいので長く書き続けられなかったりするというデメリットがあります。

そのため、「子どもには正しい持ち方を見に付けて欲しい」と思うママやパパは多いのです。

鉛筆の正しい持ち方には3つのポイントがあります。

1.親指、人差し指、中指の三本で鉛筆を軽く持つ
2.鉛筆は人差し指に沿わせる
3.鉛筆の軸は紙に対して60度くらい、外側に対して20度くらいになるように傾ける

お子さんは、言葉で説明をされても少しわかりにくいかもしれません。ママやパパが実際にお手本を見せてあげたり、実際の持ち方を直してあげたり、一緒に動画などで確認をしたりすると、わかりやすいです。

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少しずつ練習してみて

鉛筆は、いきなり文字が書けるようにはなりません。高すぎるハードルを設定すると、子どもは字の練習や鉛筆を持つこと自体を嫌いになってしまうかもしれません。

文字が書けるためには、手先の器用さや、筆圧を調整する力、細かく指先を動かせるようになることなどが必要です。

まずは、スモールステップに分解することが大切。一つずつ積み重ねていくと、ある日いきなりできるようになっていたりします。ママやパパが焦るのは、子どもに伝わるのであまりいいことはありません。お子さんの成長を長い目で見守ってあげてください。

鉛筆の練習は、脳への刺激になる

鉛筆の練習は、ただきれいな字が書けるようにためだけではありません。

小さいうちから指先を動かしたりしておくと、それ自体が脳への刺激になります。これは字の練習だけでなく、積木遊びやパズルなどでも鍛えることのできる力です。手指先を動かす遊びは知育につながります。

小さいうちに無理をさせるのは禁物。新しいものに興味を持ったり、楽しんで続けられたりすることが大切です。まずは、お子さんが取り組めるような工夫をしてあげてください。

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まとめ

今回は、鉛筆の持ち方の練習についてでした。文字の練習の前の段階、準備について、鉛筆選びや補正具について、そして実際に正しい鉛筆の持ち方の教え方について伝えてきました。

正しい持ち方をするのは、スポーツのフォームを身に付けることと同じ。地味なことに見えて、その後の土台となります。無駄な力を入れない、疲れない、きれいな字を書けるなどのメリットがあります。

アデックは、知力に関しても土台こそが大切だと考えています。手先や指先を使って、脳への刺激を与えるのはすぐには効果が見えなくても、その後に影響を与えます。たとえば、鉛筆の持ち方についても、一段一段できることを積み重ねていけば、身につくようになります。次の段階に進むには、土台が安定している必要性があるのです。

「正しい鉛筆の持ち方で、きれいな字を書けるようになる」のは、あくまでも結果です。そこには一段一段のぼってきた階段があるのです。アデックはそこに至るまでの道のりのサポートを大切にしています。