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子育てにおける父親の4つの役割。父性を活かした親子の関わり。

公開日:2019/12/12
最終更新日:2020/03/29

父性とはなにか

父性とは、家庭におけるパパの役割のことです。「母性はなんとなく子育てに必要かもしれないけど、父性も子育てに必要あるの?」と思うかもしれません。しかし、子どもの成長に父性は大きな役割を持ちます。

父性は、少し前のドラマに出てきそうな父親像そのものです。「しっかりと頼り甲斐があり、守ってくれる。ときには子どものことを思い、敢えて厳しいことを言う。」というようなイメージです。

ここで勘違いしてほしくないのは、言うことを聞かなければ殴る・怒鳴る、子育てや家事は母親に任せっきりで、仕事や会社の付き合いで外に出っぱなし、というような前時代的な父親の姿ではありません。最近の「イクメン」という言葉に代表されるように、家庭のこと、子どものことに積極的にかかわる父親像が現代では期待されています。

子育てにおける父親の役割

では、父親は子育てにおいて、具体的にどのようなことを期待されているのでしょうか。パパが育児に関わることは、お子さんにとっていい影響ばかりです。ここでは父性を活かした父親の役割について紹介していきます。

父親の役割①頼りになる姿を見せる

パパとのスキンシップを通じて信頼感、安心感を与えましょう。

ママと比べると、パパのほうが筋力や体力があることがほとんどでしょう。パパならではのダイナミックな遊び、筋力が必要な遊びを子どもとの時間に取り入れてみましょう。どこかに登ったり、飛び降りたり、普段はママに危険だからと止められていたことでも、パパと一緒であれば、やらせてもらえることもあります。

そういった冒険的な遊びを通じて「パパってやっぱり頼りになるね」「パパといると安心」と思わせます。親に安心感を持った子どもは、発達のテストで高得点を取ると言われています。これはまた、父親としての存在感をしっかり植え付けることになります。

父親の役割②行動する

パパは子どもに対して、言葉や言動で理解させるのではなく、行動することで物事を伝えていきましょう。言葉で理解させるのはママの役割。パパは子どもに行動を直接見せて教えるという役割分担をすると効果的です。

背中で示すという古き良き職人の世界の考え方がありますが、これと同様に「パパはすごい!」「ぼくもできるようになりたい!」と思ってもらえるように姿勢で伝えることが望ましいです。

例えば、虫の名前を教えるのがママの役割ならば、虫の捕り方を教えるのがパパの役割というように、実践型で子どもたちに教育しましょう。

父親の役割③社会のルールを教える

社会のルールや道徳を教えるのは、パパのほうが向いているという話があります。

子どもにとってパパは社会の入り口です。パパとの遊びはママと遊ぶ時よりも、感情をうまくコントロールすること、他人と協力すること、制限やルールを守ることを学ぶと言われています。パパと遊ぶ時間を通じて、子どもが他人とうまく関係を築いていくために必要な社会性を身につけていきます。

父親の役割④ママの時間を作る

子育てと家事を同時にすることは非常に重労働です。この負担はママのほうが大きいことがほとんどで、疲れからか、どうしてもイライラしたり、心が不安定になってしまいます。そんなママを助けられるのはやっぱりパパです。積極的にパパがお子さんとの時間を増やして、ママの負担を減らしてあげましょう。

子どもがパパを尊敬するかどうかは、ママがパパを尊敬しているかどうかにも左右されます。子どもはしっかりとパパとママのことを見ています。例えば、パパとママの間のスキンシップや距離感の近さによって、子どもは安心感を得ることができます。子どもの自己肯定感にも影響を与えることになるのです。

親子の関わりで気をつけること

では、親子の関わりの中で気をつけた方がいいこととはなんでしょう。父親の役割を意識しつつ、子どもの成長や発達につながる関わり方の工夫を紹介します。

気をつけること①行動で示す

子どもは、親のことをよく見ています。そして、それを見て、すぐに同じような行動をします。まずは「見られている」という意識を常に持つことから始めましょう。

スマホをいじりながらごはんを食べている姿も、酔っ払ったまま寝てしまう姿も、ママに家のことを任せきりだったりすることも子どもたちは見ています。そして「パパがやってるからやる、やらないからやらない」と悪いところも真似してしまうのです。

また、言葉遣いにも気をつけましょう。悪い言葉も、子どもたちは聞いていてそのまま真似し、普段から使ってしまいます。子どもたちに常に見られているという意識を忘れないようにしましょう。

気をつけること②子どもの叱り方

父親は、時に子どもをがつんと叱り、社会のルールや道徳を教える役割があります。しかし、叱り方によっては子どもの未来を変えてしまうような危険性があります。

子どもが同じ行動をしても、気分によって叱ったり、叱らなかったりすると、子どもはその矛盾に気づきます。気分で叱られると、叱られた内容が頭の中には入らず、不服に感じたり、ネガティヴな感情を抱いたりするので注意が必要です。

叱り方は子どもがどんなことをしたら叱るのか、どのくらいの強弱で叱るのか、基準を作ることが重要です。夫婦間で話し合い、叱るポイントを整理してみるのもいいかもしれません。

また、どんな言葉をかけて叱るのかも重要です。NGなのは「どれだけお金がかかったと思ってるの」「〇〇くんはできるのに」など罪悪感や羞恥心を利用して、子どもをコントロールする叱り方です。こうした叱り方は子どものメンタルが病むだけでなく、子どもが人間関係で問題を抱えやすくしてしまいます。

叱るときはサクッとストレートに「勉強しなさい」「危ないからやめなさい」「お手伝いしなさい」と注意し、叱りましょう。また、友だちの目の前で叱ることもNGです。

気をつけること③スキンシップ

パパが子どもとゆっくり時間を過ごすことは難しいものです。わずかの時間だからこそ、パパとのスキンシップは子どもにとって効果があります。お子さんとの時間を取ることを心がけましょう。寝る前やお風呂の時間、休日などがお子さんと過ごすいいチャンスです。

パパとのスキンシップによって、子どもは心が安定します。「自分は愛されてるんだ」と感じることで、自分から行動を起こそうとする自立心が芽生えます。また、パパと遊ぶ時間で、高いところに登ったり、飛び降りたりする冒険的な遊びをたくさん経験している子どもは、強い精神力を持つと言われています。

アデックが考える、父親に期待すること

アデックでは子どもたちの生きる力を伸ばすことを考えています。

パパからと過ごす時間は子どもたちにとって貴重なものであり、多くのことをそこから学びます。そこでの学びは知識や経験となり、財産です。パパとたくさん触れ合うことのメリットはここでは紹介しきれなかったほどたくさんあります。ぜひ、全力でお子さんと向き合ってほしいと考えています。

まとめ

ここまで、父親の役割と関わり方のヒントをご紹介しました。

しかし、「これが父親の役割だからこうしなくちゃ」と無理に考えず、どうすればパパと過ごす時間を楽しく思ってもらえるかを意識しましょう。それだけで自然にパパの役割は果たしていることになります。

また、これを機会に父親の役割、母親の役割について夫婦間で話し合う機会を設けても良いでしょう。もちろん、それぞれのご家庭によって役割が逆のこともあるかもしれません。